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2024.10.18 ベレーザ

Beleza Match Preview #10

ターニングポイントを超えて

試合当日に63歳の誕生日を迎えた松田岳夫監督をして「ターニングポイントになるゲーム」と語った試合。前節はホームで松田監督の古巣であるマイナビ仙台レディースとの対戦となった。

 

試合は11分、3バックの右に入っている三浦紗津紀の絶妙なパスに土方麻椰が抜け出し、食らいついてきたDFを外してシュート。これがゴール左隅に決まる。「早い時間帯で先制点を決めることができて、良い流れを持ってくることができた」(土方)というように、これでチームが勢いに乗った。18分にはその土方のクロスに、ファーから山本柚月が詰めて追加点。さらに30分にはペナルティエリア内で山本が倒されてPKを獲得。これを自らが決めて3点目。あとは、立て続けに失点していた前半の終盤、ここで集中力を保つことができるか。しかし、この“魔の時間帯”にも全く緩むことなく、結局相手のシュートをゼロで抑えて試合を折り返すことになった。後半もベレーザ主導でゲームは進むが、次の1点がなかなか決まらない。そんな中で試合終盤の89分だった。北村菜々美のクロスから岩﨑心南が押し込んでチーム4得点目が決まり、この試合の終止符を打った。

 

土方と岩﨑は今季リーグ戦初ゴール。また山本は今季4得点を奪っており、リーグ得点ランクでは2位に浮上した。それらを含め、ベレーザは5試合を終え総得点がリーグトップの15得点。つまり、1試合平均3得点を奪っていることになる。どこからでも得点を奪うことができるベレーザの攻撃陣は好調を維持しており、また前節はリーグ戦では3試合ぶりのクリーンシートになるなど、攻守が揃った。指揮官がターニングポイントと話したように、ここを基準として以降も戦っていきたい。

 

今節の相手となるノジマステラ神奈川相模原は、マイ仙台と同じくまだチームが上手く回っていない状態だ。前節は、首位INAC神戸レオネッサと対戦している。試合は早くに動いた。7分、左サイドからカルロタ スアレスに抜け出され失点。出鼻をくじかれた格好になると、24分にはN相模原が後ろでもたついた隙を突かれ、カルラ モレラに決められてしまう。さらにその3分後には愛川陽菜にミドルシュートを叩き込まれて前半だけで3失点。すると、ハーフタイムに小笠原唯志監督はGKを含めて4人を代えるという大胆な策に打って出る。その効果は、前半2本だったシュート数が後半8本と激増につながったが、一方で64分には成宮唯に4点目を決められてしまう。後半は奮闘したものの最後までN相模原にゴールが生まれることがなくタイムアップ。

 

N相模原は5試合を終えて1分4敗で、今季未だ白星がない状態。ベレーザとしては、前節に続いて試行錯誤が続いているチームとの対戦となる。そうしたチームに対して、まずは相手にきっかけを与えないこと。前節見せた試合運び、つまり序盤の先制点、早い時間での追加点と最初から圧倒していきたい。「ターニングポイント」を超え、今節も強いベレーザを見せつける。