NEWSニュース
NEWSニュース
2024-25 WEリーグ クラシエカップ グループステージは2週間ぶりになる。前回はエディオンピースウイング広島で行われたサンフレッチェ広島レジーナ戦だった。61分にカウンターから最後は木下桃香のミドルシュートが決まって先制に成功すると、75分には山本柚月がPKを決めて追加点。ベレーザは完勝でグループA首位に躍り出た。
現在のベレーザの強みは得点が奪えることだろう。9月15日の2024-25 SOMPO WEリーグ開幕戦の三菱重工浦和レッズレディース戦に敗れて以降、公式戦全ての試合で2得点以上を奪っている。その理由について木下桃香が「シュートを狙うとか、一人ひとりのゴールへのベクトルは強くなっている」と言うように、どこからでも得点を奪うことができている状況だ。ただ、「得点は水もの」と言われることも確かで、楽観視もできない。その意味では、WEリーグ第3節・新潟L戦では後半アディショナルタイムに、第4節・C大阪戦では前半アディショナルタイムに失点しているように、取られてはいけない時間帯での失点をなくしていくことが求められるだろう。
今節対するAC長野パルセイロ・レディースは、このグループステージ2戦2敗と苦しむ中で前節大宮アルディージャVENTUSに臨んだ。試合は13分に中野琴音のFKはクリアされるが、こぼれ球を三谷沙也加が押し込んでAC長野が先制に成功する。しかし、試合はここから点の取り合いに。27分には落合依和のクロスをGKがファンブル。北川愛莉が押し込んで同点に追いつかれる。それでもその3分後、左サイドで川船暁海が粘ってボールをキープ。宮本華乃が角度のないところから強烈なシュートを突き刺して勝ち越し。試合は後半に進み、大宮Vが3人を一気に入れ替えるなど反撃の態勢を整えると、その直後だった。57分、北川がペナルティエリア内で倒されてPK。これを北川自らが決めて再び同点に。77分に伊藤めぐみのシュートがクロスバーに弾かれるなど、惜しい場面もあったが試合はこのままドロー。ただAC長野としては、ここで初の勝点を手にしている。
また直近の6日に行われたリーグ戦INAC神戸レオネッサ戦でも、激しい打ち合いとなった。試合開始早々の3分にカルロタ スアレスにネットを揺らされるが、57分に稲村雪乃の豪快なミドルシュートで追いつく。それでも66分、78分にセットプレーの流れから失点が続いて突き放されてしまうも、後半アディショナルタイムだった。伊藤めぐみのグラウンダーの折り返しに岩下胡桃が滑り込んで合わせて意地の1点を奪った。試合は1点差で敗れたが、悪くない印象を残して試合を終えている。
AC長野は中2日での試合。過去ターンオーバーで戦ったこともあり、先発メンバーに変化を加えてくることは十分にあり得る。また、この試合でAC長野が勝利できなければグループステージ突破の可能性が消えることになるため、この試合に臨む気持ちは強いものがあるだろう。それらを跳ね返し、ベレーザがグループA首位を堅持したい。