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ベレーザの前節は、平日の17時キックオフという変則的な日程で行われたノジマステラ神奈川相模原戦。前半は「勝ち切るためにはゴールが必要というイメージでゲームに入りました」と指揮官が話すように、積極的に攻撃を仕掛けるもゴールを奪うことができずにいると、相手の一発の攻撃で失点を喫してしまう。それでも、後半から交代選手を起用しながら徐々に相手を圧倒していくと74分には松田紫野のクロスを相手選手が触ってオウンゴールを誘発。同点にすると、あとはもうベレーザのものだった。80分には、前半からシュートを連発していた藤野あおばが、ペナルティエリア手前から相手ディフェンスを切り返しで外して右足を振り抜くと、ボールはゴール左隅に収まり逆転。さらに84分には、右サイド山本柚月のカットインからの豪快なシュートが決まって3点目。これで勝利を決定づけた。
INAC神戸レオネッサ戦では、無得点に終わったもののチャレンジする気持ちが現れ、この試合ではそこからさらにもう一步踏み込んで得点という結果に結びつけることができた。しかも、ビハインドの状況を跳ね返してみせた。それはホームの西が丘で、ファン・サポーターの応援を受けて戦っているということもあるだろう。それに加え、松田岳夫監督が「普段のトレーニングから、選手たちがそれぞれのプレーをしっかりと高めている」と言うように、高い意識を持ってトレーニングしている結果が出ていると言える。次は中2日とさらに厳しい日程だが、再びチーム一丸で乗り切りたい。
対するセレッソ大阪ヤンマーレディースは、前節ジェフユナイテッド市原・千葉レディースと対戦した。3分には北原朱夏の無回転CKを白垣うのが合わせてC大阪が先制に成功する。先制された千葉Lはサイドを起点に攻撃を仕掛けてくるが、得点を許さないC大阪。後半に入って、62分には中谷莉奈がゴール前にロングボールを放り込むと、こぼれたところを浅山茉緩が押し込んでC大阪が追加点。その後、両チームともシュートチャンスを作ったものの、このままスコアは動かず、C大阪は連敗を4で止めることに成功した。
ベレーザとしてはI神戸戦の引き分けで連勝は止まってしまったが、現在まで6試合負けなしが続いている。その起点となったのが第10節のC大阪戦だった。21分に田中智子に先制ゴールを決められたが、後半からゲームを立て直すと61分の山本柚月のゴールで同点に追いついた試合だ。対戦するイメージとしては決して悪くないだろう。ただ、現在C大阪の総得点は12で、リーグワースト2位となっているが、第4節マイナビ仙台レディース戦以来となる複数得点を決めているところは注意が必要だ。攻撃陣を勢いづかせないためにも、先制点を与えず、逆にベレーザが先制して試合を優位に進めていきたい。
(写真 松田杏子)