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FC東京戦から中3日、JリーグYBCルヴァンカップで鹿児島ユナイテッドFCと対戦した。リーグ前節の先発11人を入れ替えるターンオーバー。開始からわずか2分、左サイドでボールを受けたチアゴ アウベスの折り返しから、山越康平がミドルシュートを放つ。これはクロスバーに弾かれてしまうが、ヴェルディとしてデビュー戦になる選手も多い中で勢いを持って試合に入ることができた。12分には、綱島悠斗のロングボールに古川真人が抜け出し、右足アウトでニアの上を狙ったシュートも、惜しくもクロスバーに弾かれる。ついに形になったのは45分だった。右サイドから山田剛綺のクロスに、逆サイドでチアゴ アウベスが技ありのヒールで落とす。これを後ろから走り込んできた山本丈偉がアウトにかけた豪快ミドル。これが右のサイドネットをきれいに揺らし、ヴェルディが良い時間帯に先制に成功した。後半に入って、67分には鹿児島の左サイド小島凛士郎のクロスを有田光希が体ごと押し込むと、ボールはクロスバー直撃。これら危ない場面もあったが何とか守り切り、今季公式戦初のクリーンシートを達成。山本丈偉のプロ初出場・初ゴールで勝ち切った。
この試合から中2日で迎える今節。長距離の移動もあったため、今節の先発の軸はリーグ前節のメンバーになるだろう。それでも、この試合から何人の選手がここからリーグ戦に絡むことができるかというところが注目される。
一方、川崎FはACL2023/24ノックアウトステージに出場していたため、ルヴァンカップはプライムラウンドからの登場となる。よってミッドウイークに試合がなく、コンディションは万全で今節を迎えることになるだろう。
その川崎Fは前節C大阪と対戦した。試合開始とともに両チームの攻撃陣を引っ張る外国籍選手が中心となって、ともにシュート数を積み重ねる展開になるが、両GKが落ち着いて処理し、試合は0-0のまま後半に突入。そこでようやく試合が動く。70分、ルーカス フェルナンデスがゴール前に運び、左のカピシャーバを使う。そこから鋭いクロスにレオ セアラが頭で合わせてC大阪が先制に成功する。その後、川崎Fは3枚替えなどで活性化をはかるが、ゴールに結びつくことなく試合終了。
川崎Fは3試合勝利がなく、現在2連敗中。しかも、3試合連続で無得点という川崎Fらしからぬ内容になっている。ただ、城福浩監督は「今は得点を取れてないですけど、決定的なパスを出す質とか、ひと振りの精度はやはりフロンターレなので。我々の持っている攻守の全てを出さないといけない」と警戒を緩めることはない。現在ヴェルディが15位、その1つ下の16位が川崎Fという両チームの立ち位置もあり、ファン・サポーターも含めてお互い譲れない試合になるだろう。
FC東京戦でまさかのドローに終わり、これまでチーム内で悔しい思いをしていた選手たちがルヴァンカップで結果を残した。リーグ戦に出場していた選手たちに当然、危機感が生まれていることだろう。それがチーム全体の刺激となって、今節に良い効果をもたらしてくれることは間違いない。次は自分たちが!そんな気持ちをもった選手たちが勝点3を持ち帰ってくる。