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ートレーニングマッチを終えてどんな感想ですか。
コンディションをとにかく上げるキャンプでした。もちろん、選手は今シーズン初めてのトレーニングマッチだったので、張り切ってプレーしてくれるのはわかっていました。それだけにケガが怖かったところがありました。トレーニングマッチの中では大きな筋肉系のケガもなく、よかったなと、ちょっとホッとしています。
コンディションを上げながらも我々が積み上げていくものというところを攻守において意識しながらやってきました。それをある程度は、今日の試合は出せたかなと思っています。
ーシーズン最初のトレーニングマッチからこんなに勢いを持って入ったゲームはめずらしいと思います。
たきつけたようなところはなかったです。選手が今年目指すものが攻守におけるインテンシティの高さと頭の中のインテンシティの高さ、アラート感というかな。求めているものを選手はわかっていると思うので、それで自ずと勢いが出たのかもしれません。初戦だからこうだ、とかそういったことは僕は一言も言っていませんし、今時点でやれることをやろうと伝えて送り出しました。
セットプレーのところも早くやろうということで、形はまだまったくやっていないので。そういうところも含めると、意識は高かったと思っています。
ー新しく入った選手もアジャストしよう、結果を残そうとする姿勢が見えました。
相手陣に入っていくということが攻守においてどういうことかというのを試合をしたことで理解が深まったと思います。我々も試合を見ながら、今下げるなとか、奪った瞬間に相手を休ませずに相手ゴールに迫ろうとか、今日の映像を振りかえりながら、彼らにももっと理解を促すことができるのではないかと思っています。そういうシーンもいくつかあったと思うので。
新しく入った選手も自分の特長はしっかり出してくれたと思います。それを活かすためにポジショニングだったり、攻守の切り替えだったりのところをこれから既存の選手に近づけていって欲しいと思っていますし、次のキャンプでさらに時間を重ねていけば、同じレベルまで到達してくれると確信しています。
ーキャンプの総括としてはいかがですか。
稲見選手は筋肉系のケガをしましたが、総合的にはすごくよいキャンプができたなと思いました。これまでの積み上げのところをみんなで意識しながら、さらに進化していくところを選手たちはトレーニングからやってくれたと思います。
ウォームアップのロンド(ボール回し)がおそらく去年よりはるかにスピードが上がっていると思いますし、それは我々の基準の一つで、トレーニングマッチ、紅白戦含めてテンポが上がっていき、加えて精度も上げていくというのをこれから目指していくところです。
目指そうとしているところの共通理解が高まる中で、コンディションも上がっていく、よいキャンプだったと思います。
つくづく、あと一人の新加入選手(マリオ選手)が合流できなかったのが本当に残念です。難しい2次キャンプになってしまうと思います。他の選手たちがこれだけコンディションを上げている中で彼を慌てて合流させると、ケガをさせてしまうと思いますし、たかだか1週間ですが、されど1週間というところだと思います。我々の工夫のしどころになると思います。(了)
※コメントはキャンプの総括部分を掲載し、大意を変えない程度に整えています。