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2023.01.10 トップ

城福監督/初トレーニングを終えて

1月10日(火)、2023シーズンの初トレーニングを終えて、城福監督が囲み取材を実施しました。

ー今日からスタートとなりましたが、初日の感想は?

みんなが本当に元気そうな姿を見せてくれたのはうれしかったですし、しっかり準備してきてくれているなと感じました。

中村代表含めて顔合わせして挨拶をしたときもすごくしまったよい顔をしていたなと思いました。

ー安全祈願前に選手たちには何をお話になりましたか。

最初に代表と強化部長から挨拶をいただいて、始動の挨拶もしました。新加入はスタッフ含めて顔を見せて挨拶したので、僕が話したのは短かったです。

どういうサッカーをする、というところで、それが我々の目標につながっていくという話をしました。ほんの3、4分という感じです。

ーメンバーも替わりましたが、目指すべきサッカーというのは継続になりますか。

そうですね。自分が来てからはクラブと共に新しいヴェルディを目指すというところ、強い想いで取り組んでいますし、新しいヴェルディというのがどういうサッカーというのは、去年で言えば半年をかけて積み上げたものがあるので、それをさらに強めていきたいと考えています。

リカバリーパワーであるとか、そういう大枠のところは変わらないので、相手陣でいかにサッカーをするか、という質と量を追求していきたいと考えています。

ーレギュレーションなどはちょっと変わりますが?

去年で言えば、熊本がそのまま上がれたレギュレーションになると思います。このレギュレーションになりそうだという話が出てきたときに、おそらくどのクラブもものすごくチャンスだと思ったと思います。

補強に力を入れている他クラブも見受けられましたが、どのチーム、どのクラブもあると思います。大きなレギュレーションの違いなので。

もちろん、我々にもその違いはあると思いますので、何をやるかは積み上げること、それが一番の近見になると思っています。

ー森田選手の契約更新について。彼に伝えたことは?

彼の持っているポテンシャルは承知していましたが、若いころはケガに悩まされたシーズンもあったと思います。しかし昨シーズンはコンスタントによい形でプレーできたと思います。その中で本当に中核として出続けたのは、6月以降なんじゃないかと思います。勝利をたぐり寄せる主軸の一人として、そういう1年を通してやれば、彼自身の価値も変わると思いますし、チームにとって最高の年になれば、彼にとってもチームにとってもよい年になると思うので、そういうシーズンにはしようということは言いました。一つのクラブを昇格させる背骨として、1年通して戦い切った年はまだないよね、と。それをやりきってみよう!と彼には伝えました。



ー編成としてはこのスカッドでシーズンに入るということなんでしょうか。

マリオは事情があってまだ合流できていないのですが、トレーニングはしていると聞いています。なので、彼のパフォーマンスやプレースタイルを見極めた上で、何かクラブと相談ができるのであれば、相談はしたいと思っています。すべての可能性は封印していないということです。

ー編成のところには監督も関わっていたと思いますが?

強化と一緒にやれることはすべてやったと思っています。入る選手だけではなく出る選手もいて、そういう選手たちも含めて、クラブがやれることをマンパワーの中でやったので、その中で悔いはないです。あれ以上のことはできなかったと思います。

新しく入ってきた選手もものすごくコミュニケーション能力が高いので、彼らが加入してくれて本当によかったなと思っています。

ー新加入選手それぞれの印象はどうでしょうか?

強化部長が体制のことは話すと思うので、僕の方から多くは語りませんが、基本的にこのチームは育っていくプロセスにある選手をいかに鍛えていくかというところ、そこに主軸を置いています。

今年1年を戦う上ではピークの年齢にさしかかった選手たちも必要ですし、本当に高い経験値を持った選手たちも、彼らがいるからこその若い選手が育っていく環境になると思います。

トータルするとバランスのいい年齢構成になっていると思います。

他クラブからの移籍というのはタイミングとか縁もあると思うんですが、このクラブ規模の中でリストアップして厳選した中で、我々がスピード感を持って交渉してきた中では、結果的に非常に充実した補強になったと思います。

ー森田選手の起用法というのは思い描く部分はありますか。

システムがすべてではないですが、攻撃のときは2列目の選手、守備のときには3列目ができるという、それを両方合わせてできる選手はそういないんですよね。

なので、彼は局面の守備というのは僕らが思っていた以上に強いという印象でした。その中でさらに隙をつくらないアラートさを備えてもらえるとよいし、彼の攻撃力からするともっと得点できていい。もっとペナに入っていってほしいと思っています。

彼のクオリティーを維持しながら、Box to Boxの選手になってほしい。出て行っていないわけではないし、下がっていないわけではないんです。でもさらに10mずつ前と後ろに走れる選手、ボールにからめる選手になれればもっとよい選手になる、得点できる選手になると思っています。

ー森田選手本人は、二桁得点と言っていました。

ボールを刈り取るポジションでもあるので、それをやった上で3列目から駆け上がって、彼の所にまたボールが行くようなサッカーができれば、十分可能だと思います。

ー監督の契約更新が遅かったような気がしましたが(笑)?

すいませんとしか言いようがないんですが(笑)、一生懸命強化と戦力の充実を図っていたんですね。レギュラークラスの出入りが多かったシーズンだったと思うんです。

それは最後の6連勝というのが無縁ではなかったと思います。選手たちの価値を高めたと思おうし、だからこそフロントは大変だったと思うんです。そこを一緒になってやっていたということでした。

ー自分のサインよりもそちらをやっていたと。

そういう交渉よりもクラブに対しての積み上げの成果を23シーズンに向けてと思っていたし、そういう意味では遅くなって申し訳なかったというところです。一緒になってクラブと考えていた時間が長かったという感じです。申し訳ないです(苦笑)。

ーキャンプから設計図は描かれている?

キャンプが2回あるということはここ数年では珍しいことだと思うんですよね。もうちょっとよいグラウンド環境で練習するにはどうしたら良いかを相談していました。

そこでヴェルディグラウンドを休ませるために、キャンプを2回やることになりました。

僕らが戦うには練習で日本一になるしかないと思っています。その良い環境をどう作るかということをクラブと話していく中で、今回2回キャンプをできることはとてもうれしく思っています。

僕は初めてですが、恐らく選手たちもびっくりしたと思います。1月のはじめの去年のスタート時に比べて芝が整備されていたのは、何人かの選手たちもよい感想を言ってくれていました。クラブも業者の方とコミュニケーションをして用意してくれました。

ここでがっつりやるための前段として2回キャンプができるのはありがたいですし、クラブには感謝しています。できるだけ、一次キャンプでコンディション状況を上げた状態で、二次キャンプで準備をして、そのあとにこちらに帰ってきても準備期間があるので、しっかり取り組みたいです。(了)

※コメントは大意を変更しない範囲で整えています。