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2024-25 WEリーグ クラシエカップ グループステージは、残念な結果に終わった。
グループA最終節は2位のベレーザと首位サンフレッチェ広島レジーナの直接対決。勝つしかグループステージ突破がないベレーザだったが、試合は難しい立ち上がりとなった。「相手が5バックで、我々の前線の選手に対してマンマーク気味についてきた」と松田岳夫監督が言うように、引き分けでも突破が決まるS広島Rは落ち着いていた。前半唯一と言って良い決定機だった36分は、山本柚月のスルーパスに抜け出した北村菜々美がGKを外してシュートを放つが、ボールはゴールに右に外れた。
逆に、後半開始すぐの50分だった。自陣でボールを奪われ、ショートカウンターを受けると最後は李誠雅に決められてしまう。ようやく目が覚めたベレーザは、ここから怒涛の攻撃を見せる。すると62分だった。左サイドから北村のクロスがオウンゴールとなって同点。さらに72分には右サイドから山本がカットインから強烈なシュートを放つ。これが無情にもクロスバーに弾かれるなど、あと1点がどうしても奪えないままタイムアップ。ベレーザはグループステージ無敗のまま敗退が決定。とはいえ、
「AC長野、大宮Vで3戦引き分け。これは上のステージに行くために、やはり厳しい状況に自分たちで追い込んでしまったと思っています」
と指揮官が言うように、この試合までに勝ち星を落とした試合が続いており、それが最後に響いた形になった。
タイトルは1つ落としてしまった。だが、すぐに切り替えてリーグ戦に臨むことになる。
今節の相手、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースは、クラシエカップではグループCに入っており、1勝4分1敗、勝点7の3位で敗退が決まっている。その最終節は、ちふれASエルフェン埼玉とホームで対戦している。試合は序盤に動いた。11分、EL埼玉は右サイドで得たFK、瀬戸口梢のボールに大沼歩加が合わせてゴール左隅に決めてアウェイチームが先制に成功する。だが、その4分後、北村美羽のクロスに対してGKの前で大澤春花がコースを変え、ボールはゴールに転がり込む。千葉Lがすぐに追いついた。試合開始前の時点で、勝ったチームにグループステージ突破の可能性が残されており、両チームとも次の得点を貪欲に狙いに行く展開になったが、ここからスコアは動かず、そのままドロー決着。他会場で行われていた試合でINAC神戸レオネッサが勝点1を追加し、I神戸の突破が決定した。
千葉Lとは、すでに12月15日の皇后杯5回戦でも対戦することが決まっている。ここで勝利することができれば、相手にとっては少なからずプレッシャーとなるに違いない。
またベレーザはリーグの連勝を7に伸ばすことも今節の目標になる。そのために必要になるのは、1つにはクリーンシートで終えるということだろう。ベレーザは今季これまでリーグ戦7試合を消化しているが、そのうち無失点試合はわずかに2試合のみ。もちろんそれを上回る得点力を見せているとも言えるが、クラシエカップでは6試合中、1試合のみだった。勝ち切るために必要なこと、それはまず土台となる守備。それを痛感したはずだ。悔しい経験から一回り大きくなるために、その最初の試合でもう一度守備を見直していきたい。