NEWSニュース
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東京ヴェルディでは、この度、2020年度のグッドデザイン賞を受賞いたしましたので、お知らせいたします。
2019年度に発表し、2020年度から刷新したクラブアイデンティティー、総合クラブ化への取り組みなどリブランディングの一連のプロジェクトが評価され、本日『グッドデザイン賞』の受賞が発表されました。
スポーツクラブのブランディング、Jリーグクラブとして初の受賞となります(自社調べ)。
受賞に関する詳細は下記をご確認ください。
■グッドデザイン賞とは(公式サイトより転載)
グッドデザイン賞は、デザインによって私たちの暮らしや社会をよりよくしていくための活動です。1957年の開始以来、シンボルマークの「Gマーク」とともに広く親しまれてきました。
グッドデザイン賞は、製品、建築、ソフトウェア、システム、サービスなど、私たちを取りまくさまざまなものごとに贈られます。かたちのある無しにかかわらず、人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえ、その質を評価・顕彰しています。
さらに、複雑化する社会において、課題の解決や新たなテーマの発見にデザインが必要とされ、デザインへの期待が高まっています。グッドデザイン賞は、審査と多様なプロモーションを通じて、デザインに可能性を見出す人びとを支援し、デザインにできること・デザインが生かされる領域を広げ、私たちひとりひとりが豊かに、創造的に生きられる社会をめざしています。
■グッドデザイン賞
【受賞対象】
総合クラブブランディング[東京ヴェルディ]
【事業主体名】
東京ヴェルディ株式会社
【分類】
ブランディング・CI/VI
【受賞企業】
東京ヴェルディ株式会社
一般社団法人東京ヴェルディクラブ
【受賞ページ】
https://www.g-mark.org/award/describe/51072?token=qu0wjpswmP
■受賞概要
Jリーグのサッカークラブ・東京ヴェルディが創⽴50周年を機に、ブランドビジネスと総合クラブ化をするために⾏なったブランディングプロジェクト。⼀つの競技に捉われず、ブランドを核とした様々なビジネスや⼈材育成の展開。スポーツ⼈⼝拡⼤に向けて、総合クラブチームでの活動を促進するものである。
【プロデューサー】
東京ヴェルディ株式会社 代表取締役社⻑ ⽻⽣英之
⼀般社団法⼈東京ヴェルディクラブ 理事⻑ 森本譲⼆
【ディレクター】
株式会社アマダナスポーツエンタテインメント 代表取締役社⻑ 熊本浩志
【デザイナー】
Brody Associates CEO ネヴィル・ブロディ
株式会社アマダナスポーツエンタテインメント 取締役 総合ディレクター 伏⾒⼤祐
【受賞詳細特設ページ】(東京ヴェルディブランドサイト内)
https://www.brand.verdy.co.jp/g-mark2020
■受賞対象の詳細
【背景】
東京ヴェルディは親会社を持たない市民クラブとして経営を行っており、⾃ら利益を上げていく“スポーツのビジネス化”が必要となっていた。 ⽇本はこれまで、やる⼈中⼼の体育として競技を⾏なってきた経緯があり、その運営も企業と学校での部活動が多かった。
しかし、近年では業績悪化による廃部の問題、少⼦化・教員労働環境などによる部活動の縮⼩が顕著になっており、クラブチームによる運営が重要視されているが、ロールモデルが少ないことが課題である。 クラブは50周年を機に新たな事業⽅針を発表し、ブランドビジネス化による競技以外での事業拡⼤、複数競技を持つ総合クラブ化を⾏うため、ブランディングを実⾏した。クラブをブランドとして捉えることで、発信⼒とタッチポイントを拡げた先進的な取組みである。
【経緯と成果】
これまでのスポーツエンブレムは要素が複雑で、他のアプリケーションでの使⽤がしにくいものとなっていた。 スポーツにおけるデザイン活⽤はまだ国内事例が少なく、世界的にスポーツがエンターテイメント化、ライフスタイル化、海外進出化しているビジネスの理解を組織で徹底的に⾏うことが重要であった。そこで、⾸都・東京が持つグローバルな価値を再認識し、パイオニアと東京の2点にフォーカスした。
デザインでは、東京から世界へのアウトバウンドの実現を念頭に、世界基準のクオリティにすることを定め、多様な競技、ビジネスで展開できるシステムでの運⽤を構築した。
エンブレム、ロゴマーク、書体・カラーの選定、フィロソフィーの刷新による統⼀された活動が話題を呼び、パートナー企業のロゴカラーも統⼀されたユニフォームは販売開始2⽇間の売上が370%アップとなり完売が続くなど、⽇本におけるスポーツブランディングの事例となっている。
ブランドアイデンティティー刷新
2020シーズンユニフォームビジュアル
多数競技を横断したマーチャンダイジングでの展開
【デザインのポイント】
パイオニアを意味する始祖⿃をシンプルでありながらクリエイティブに表現することでクラブ価値を再表現した
エンブレムの始祖⿃の形状と連動するVマークを展開し、帽⼦やファッションアイコンとして成⽴させた
⼀競技に捉われず、⽂化の違う競技、グラフィック、デジタルなど様々なビジネスに対応するシステムの構築
■審査員の評価
スポーツの健全なビジネス化のために、サッカーだけでなく、トライアスロンやチアダンスなどマイナーなものを含む、異なるスポーツチームのブランディングを1つに統合し、かつ、マネタイズしやすいようにデジタルやグッズなどへの横展開にも配慮されている。ビッグスポンサーに頼らず、地域とともに各クラブが自立していくという、これからのスポーツブランディングの手本となるような存在である点が評価された。
■受賞コメント
東京ヴェルディ株式会社 代表取締役社長
羽生 英之
「我々は、東京ヴェルディの名前を冠した多数のスポーツチームを持ち、日本におけるスポーツ人口の拡大や人材の育成を担っていく総合クラブ化を進めています。すべての競技が同じ志を持って同じ方向へと進んでいくにあたり、それぞれの競技が独自のエンブレムを持つのではなく、拠り所となる共通した新たなアイデンティティーが必要だと考えていました。また、SNSが社会を動かす現代にあって、デジタルの領域やマーチャンダイジングで映えるシンプルなアイコンを用いることで、スポーツビジネスの新たな事業領域であるブランドビジネスへと舵を切る必要性を感じていました。
今回のグッドデザイン賞の受賞は、その両面に対して我々がアプローチしてきたリブランディングが評価され、“スポーツビジネスそのものを我々がデザインした”と受け止めていただけた結果だと考えています。
我々のブランディングは始まったばかりです。東京ヴェルディから様々な領域で活躍する人材を輩出し、今後はスポーツに留まらずカルチャーの領域にも挑戦し、東京という世界的な都市からスポーツの枠を越えた総合クラブとしての新たな可能性を発信していきます」
■GOOD DESIGN SHOW 2020 開催について
10⽉30⽇(金)〜11⽉3⽇(火)に予定していた『受賞展 GOOD DESIGN EXHIBITION 2020』は、感染症拡大防止の観点から中⽌とさせていただきます。本年度はこれに代わる新たな受賞プロモーションとして、『GOOD DESIGN SHOW 2020』と題したイベントを特設ウェブサイトでのオンライン企画を中心に、特色あるテーマでのリアル展示も合わせて実施いたします。
【概要】
GOOD DESIGN SHOW 2020
会期:10月1日(木)〜11月30日(月)
会場:特設ウェブサイトほか