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首位INAC神戸レオネッサとの大一番は緊張感の続く試合になった。試合序盤はI神戸の勢いに圧されて、ディフェンスラインを下げざるを得なくなったが、それでも5バックは乱れることなくシュートを打たせることはなかった。その時間を耐えきると、ベレーザの時間になるが、今度は相手の堅い守りをなかなかこじ開けることができない。
両チームを通じて最初のシュートは38分。ゴールへのクロスに対して野田にながこぼすと、三宅史織がシュートを放つが、これはクロスバーを弾く。危機一髪の状況で助けられると、逆にベレーザに決定機が訪れたのは45分だった。ゴール前のこぼれ球に菅野奏音がシュートを放つも、これはGKにセーブされた。
後半スタート直後に、坂部幸菜のクロスをGKがこぼしたところを松永未夢が押し込んでネットを揺らしたが、その前にファウルがあったとしてゴールは認められない。前半以上にベレーザが支配する時間が増えたものの、ゴール前の展開を増やすことができない。一方、「守備のところで全員が体を張って守っていた。これはここ何試合かではすごくいい形で表現できたと思う」と指揮官が言うようにディフェンス陣が集中力を切らすことがなかった。試合はそのままタイムアップ。対I神戸戦は、2試合連続スコアレスドローとなった。
ここのところ「勝てばグループステージ突破」、「勝てば首位浮上」といったチャンスに勝利をすることができていない。そのために必要になってくるのは得点だ。松田岳夫監督も今節に向けて、
「我々は我々の良さをただグラウンド上で表現するだけ。相手がどこだろうが勝点3を奪いに行くという意味では全く変わらないですし、そのためにもゴール前、相手のゴールに対しての意識というのを試合に向けて高めていきたい」
と話している。あれだけ奪ってきた得点も、ここ2試合は無得点となっている。まずは1点、そこから「ケチャドバ」を期待したい。
一方、大宮アルディージャVENTUSとの対戦は今季3度目になる。WEリーグ クラシエカップ グループステージ第1節は0-0、第5節は1-1と今季一度も勝つことができていない。その大宮Vは、現在リーグ最下位。リーグ9試合を終えて、ここまで唯一勝ち星を挙げることができていない。
前節は浦和と対戦、「さいたまダービー」だった。34分に遠藤優の折り返しを栗島朱里が押し込んで浦和が先制。その直後にも、またもや右サイドから崩しにかかると、遠藤のクロスがオウンゴールを誘発して浦和がリードを広げる。後半に入っても藤﨑智子の2ゴールを追加された大宮Vは0-4の完敗。
大宮Vのモチベーションとしては今季初勝利だろう。一方のベレーザのモチベーションとなり得るのは、この試合が今年最後のホームゲームになるということだ。これまでのモヤモヤから抜け出して、ファン・サポーターの前でスッキリとした試合を見せること。その意味で、ここも勝たなければいけない試合。3度目の正直で上位に食らいついていく。