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ベレーザはここから公式戦ホーム3連戦。その1試合目は、クラシエカップ グループステージ第5節となる。
この試合を迎える前に行われたSOMPO WEリーグ第6節ノジマステラ神奈川相模原戦は、いきなり試合が動いた。6分、右サイドから土方麻椰のクロスにファーから飛び込んできた松田紫野が合わせて先制。得点の形こそ「走ったら当たったみたいな感じ」と本人が話していたように偶然の要素はあったが、サイドからしっかりとクロスに飛び込んだところが得点に結びついた。さらに25分にはディフェンスの裏に抜けたボールを土方が追いかけ、ワンタッチでGKをかわしてゴールに流し込み追加点。終了間際には失点を喫するも、そのまま逃げ切り。第2節からの連勝を5に伸ばした。
ただこの試合、実際にピッチでプレーしていた選手たちにとっては、決して楽観視できる試合ではなかったという。選手たちの頭にあったのは、クラシエカップ前節のAC長野パルセイロ・レディース戦だ。
試合は16分にCKの流れから岩﨑心南が押し込んで先制すると、31分には松田の落としを樋渡百花が押し込んで追加点。その後も順調に試合を進めていたが、前半終了間際に痛恨の失点を喫してしまう。この得点から勢いづいた相手に後半は圧される形となり、68分にはサイドを崩されクロスから決められて同点。まさかの勝点1に終わった。
「相手の前へ前へという力強いプレッシャーに対して、どうしても一歩引き気味になってしまった」というのは、リーグN相模原戦の試合後、松田岳夫監督が話していた言葉だ。AC長野戦、N相模原戦と2試合続けて相手に同じような戦いを挑まれている。つまり、今節も「ベレーザ対策」として同じような戦い方をしてくる可能性もある。たとえそうだったとしても、そのプレッシャーを跳ね除ける力が求められてくるだろう。
今節の相手、大宮アルディージャVENTUSは20日のリーグ戦でINAC神戸レオネッサと対戦している。試合は16分に桑原藍のCKからカルロタ スアレスに決められて先制を許してしまう。大宮Vのチャンスは35分、相手のミスを突いて箕輪千慧がシュート。これは相手ディフェンスにブロックされてしまう。後半に入って52分には成宮唯に危ない場面を作られてしまうが、その後の58分には西澤日菜乃のシュートはゴールの上、64分には宗形みなみがボックス内からシュートを放つがディフェンスにブロックされるなど、なかなか枠内シュートを放つことができない。I神戸に対して最少失点に抑えたものの、最後まで得点が奪えず0-1の惜敗に終わった。大宮Vは未だ勝利を挙げることができていない。
ベレーザとしては、大宮Vとの対戦は今季のシーズン開幕戦となったクラシエカップ グループステージ 第1節以来となる。そのときのスコアは0-0。ベレーザが前後半合わせてシュートを20本も放つなど、圧倒的に攻めたが得点を奪えなかった試合だ。まずは先制をすること、そこから引き離すゴールを次々と決めて、前の試合の悔しさを晴らしたい。
今節の前日に行われた試合で、S広島RがAC長野に対して2-1で勝利し、一時的にグループAの首位を奪われている状態だ。その心理的なプレッシャーに対しても負けず、首位を奪い返して、最終戦となるS広島Rとの直接対決でグループステージ突破を決める。