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2024.09.24 ベレーザ

Beleza Match Preview #5

ただ勝利するだけでなく

2024-25 SOMPO WEリーグ第1節終了時点で、まさかの最下位という屈辱を味わっていたが、これでようやくスタートを切った。

 

ベレーザは前節、アウェイでちふれASエルフェン埼玉と対戦した。「結果は4対0でしたが、本当に苦しいゲーム展開でした」と松田岳夫監督が試合を振り返るように、序盤は吉田莉胡に危ないシュートを打たれるなどピンチはあった。だが、その時間帯を乗り切ると、前節出せなかった積極的な守備で以降の攻撃を遮断。ボールを支配すると32分だった。ゴール正面の位置で眞城美春が倒されてFKを獲得。菅野奏音がこれを直接沈めて先制に成功する。後半はスタートから相手陣での時間が増えると、50分にはゴール前の混戦から青木夕菜が持ち出してシュート。GKが弾いたボールを山本柚月が押し込んで追加点を挙げる。66分には岩﨑心南のラストパスを受けた山本柚月が縦に仕掛けてクロス。これがオウンゴールとなり3点目。仕上げは90分だった。途中出場の樋渡百花が木村彩那のパスを相手DFの逆を取ってトラップ、より深くまで持ち込んでシュートに持ち込む。ボールはディフェンスに当たりながらもゴールに転がり込んで4点目。

 

前節の敗戦を払拭するスカッとする快勝。また相手にシュートを3本しか打たせなかった守備、そして4得点を奪った攻撃。特に菅野、山本はWEリーグ クラシエカップに続いてゴールだったが、樋渡は今季初、しかもWEリーグ初ゴールだった。攻守において多くの手応えを得て3連戦の初戦を終えた。

 

そして再びアウェイゲーム。相手となるサンフレッチェ広島レジーナは前節マイナビ仙台レディースと対戦している。試合は17分、S広島Rが先制に成功する。右サイドから小川愛のスルーパスに抜け出した瀧澤千聖のシュートはGKの正面。しかし、これを再び瀧澤が拾ってラストパス。髙橋美夕紀が押し込んだ。さらに37分には瀧澤のCKから藤生菜摘がニアでコースを変え、合わせたのは近賀ゆかり。近賀の2シーズンぶりのゴールで追加点を挙げる。だが、後半開始早々、マイ仙台に自陣でボールを奪われ、菊地花奈がゴール前に転がすと、交代したばかりの津田愛乃音に押し込まれて1点差。ここからマイ仙台が試合のリズムをつかみかけるが、61分にS広島Rは瀧澤のパスに上野真実が落とし中嶋淑乃が流し込んで3点目。勝利を手中に収める大きなゴールが決まると、77分にはロングボールに上野が抜け出し、最後は落ち着いてゴールに叩き込みダメ押しの4点目。S広島Rが快勝で今季リーグ戦初勝利となった。

 

この試合は、2024-25 WEリーグ クラシエカップ グループステージ第3節になる。これまでの成績を振り返るとベレーザは1勝1分の勝点4。そしてS広島Rも同じく1勝1分の勝点4。クラシエカップのレギュレーションでは、仮にこのグループAの最終節を終えてS広島Rと勝点で並んだ場合、順位を決めるのは直接対決の成績が優先される。よって、勝利することはもちろんだが、この試合で得失点差を広げることにも意義がある。ただ勝利するだけでなく、できるだけ点差を広げてアドバンテージとしたい。

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