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WEリーグでは3年連続3位。その壁を打ち破り、初制覇に向けてスタートした今季。いよいよリーグ戦が開幕する。
ベレーザの直近の公式戦は、WEリーグクラシエカップ グループステージ第2節AC長野戦。初戦の大宮V戦と同じく、内容としてはベレーザが押し込む時間の長い試合になった。ただサイドからの攻撃を織り交ぜながらゴールに迫るも、人数をかけて守る相手に対してシュートは相手のブロックにあってしまう。それでも大宮V戦では訪れなかった瞬間が、この試合にはあった。それは42分だった。木下桃香のスルーパスに、左サイドから北村菜々美が抜け出しGKをかわして折り返し。これを菅野奏音が押し込んで先制に成功した。今季待望の1発が出ると、その次はすぐだった。その4分後、小林海青のシュートからゴール前が混戦になり、菅野が押し込んで追加点。2-0で前半を折り返すことになった。
後半に入ってもリードを守るという姿勢を見せることなく、さらに積極的に攻撃を進めると51分には、菅野がドリブルで仕掛けシュート。ボールはゴール右隅に向かいハットトリックかと思われたがボールはポスト直撃。逆に53分には不運な形でPKを与え、これを伊藤めぐみに決められてしまうが、試合の流れを変えられるほどのダメージはなかった。後半から入った眞城美春がシュートを3本放つなど以降も攻め続け、90+4分には山本柚月が左サイドからカットインで右足を振り抜くと、これが決まってダメ押しの3点目。今季初勝利で、西が丘での公式戦連勝記録を7に伸ばすことになった。
そして再び西が丘で、今度はWEリーグの開幕戦を迎える。昨季王者の浦和と、いきなりの対戦となった。昨季の最終節に引き続き、リーグでは2試合連続となる。前回はどんな試合だったのか、悔しいという印象が残っているのではないだろうか。試合は、9分に鈴木陽が相手ディフェンスからボールを奪ってゴールに叩き込んで先制。さらに23分にはCKから村松智子のダイビングヘッドで追加点。40分には1点を返されるも、直後にディフェンスの裏に抜け出した菅野がGKをかわしてゴールに押し込んで前半を3-1と上々の出来で終えた。だが、後半は展開が一気に変わる。69分にCKの流れから失点を喫すると、後半アディショナルタイムに清家貴子に決められ、まさかのドロー。WEリーグでの対戦成績は、4分2敗と、未だ勝利を挙げることができていない。
その浦和は、今季AFC Women's Champions League 2024/25(AWCL)に出場するため、WEリーグ クラシエカップ グループステージは免除されており、今季の初戦がこの試合となる。浦和は、昨季22試合で20得点と驚異的な数字を残して得点王となった清家がBrighton & Hove Albion Women's team に移籍。チームには少なくない影響がありそうだが、8日に行われた筑波大学とのトレーニングマッチでは島田芽依のハットトリックなど6-0で大勝しており、調子を上げてきているようだ。
ベレーザはここまでの2試合、ほぼボールを握った中での試合が続いていた。しかし、今回はそうはいかないだろう。相手にボールを握られる時間帯は必ず来る。そこをどのように耐え、そしてこれまでより回数が少なくなるであろうチャンスで、いかに決めきることができるか。両者の対戦で、お互い無得点だった試合はない。毎回のように打ち合いの試合になっているが、それでも勝ちきれるように強い姿勢で臨みたい。まずはライバルを倒してリーグ制覇の一歩に、そして大きな弾みをつける。