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公式戦では現在2連敗。そうした流れは、ここで止めなければいけない。前節の町田、そして今節の神戸とリーグ上位との対決が続くが、今度こそ食らいついていきたいところだ。
ヴェルディは今節の4日前、JリーグYBCルヴァンカップ3回戦で広島と対戦。ヴェルディは早々に苦しい立場に追い込まれてしまった。5分に古川真人がミドルシュートを放つなど積極的な姿勢を見せるが、6分だった。東俊希のクロスを逆サイドの新井直人が折り返し大橋祐紀に押し込まれて先手を取られてしまう。さらに14分には自陣で大橋にパスをカットされ、最後はGKとの1対1を決められてリードを広げられてしまった。前半はシュート1本と厳しい内容も、ハーフタイムに3枚替え、さらに67分までに5枚の交代枠を使い切ると流れが変わった。74分だった。齋藤功佑が左サイドを上がってきた深澤大輝を使い、そこからの折り返しを見木友哉が押し込んで1点差。ヴェルディのいつもの展開を期待したところだったが…。78分に、自陣でボールを奪われて手痛い失点。それでも83分には山見大登のFKから再び見木が押し込んで粘りを見せるが、あと一歩届かず。ヴェルディのルヴァンカップは3回戦で終了となった。
「前半の失点が続いており、しかも複数失点しているので、前半をゼロでどう抑えるかというところは全員で共有している」
と城福浩監督が指摘しているように、粘り強さはいつもどおり見せてはいたが、まずは土台となる守備を安定させたいところ。まして今節は先制した8試合、全てに勝利している神戸を相手にするため、先手を与えると試合はより難しくなるだろう。まずは前半をゼロで抑えることに注力してきたい。
対する神戸もルヴァンカップでは苦戦した。相手はJ3の富山。その富山は2回戦でJ2の清水を破って3️回戦に進出してきている。試合は19分に井手口陽介が右サイドのスペースに鋭いボールを入れると、飯野七聖が快足を飛ばして追いつき、折り返しを井出遥也が合わせて先制。ただ、これで守りに入ってしまったのか、前半のシュートはこの1本のみで、そこからは富山に攻め込まれるシーンが続いた。後半も神戸は追加点を奪えないまま時間は経過し、70分にオウンゴールで同点に追いつかれてしまう。試合は延長に突入、それでも決着がつかずにPK戦に。先攻の神戸の1本目、宮代大聖のシュートがクロスバーに弾かれて失敗。逆に富山は松本孝平が冷静に鎮めると、そこから全員が決めた富山が勝利。神戸は富山に2度目のジャイアントキリングを許すことになってしまった。
90分+延長戦、そしてPK戦。さらに富山までの往復ということを考えると、この連戦に向けての疲労は計り知れない。敗戦のショックもあるだろう。ただ、神戸もこの試合にターンオーバーで臨んでおり、影響は最小限にとどめているかもしれない。何より、リーグ戦では前節鹿島戦の敗戦で首位を明け渡すことになったが、それでも2位としている実力のあるチームだ。
今季ここまで神戸は24得点と、リーグ5位の攻撃力を見せているが、その中でもセットプレーから全得点の半数以上の13得点が生まれている。センターバックの林尚輝を、先のルヴァンカップ広島戦の退場による出場停止で欠くことになるが、チームとしてセットプレーに対して十分に警戒したい。
これまでに奪った3勝は、現時点でヴェルディより順位が下のチームのみ。より上のチームを倒して自信をつけて、もう一度負けない、いや勝ち続けるチームにしていく。
(写真 近藤篤)