NEWSニュース
NEWSニュース
2021年8月28日、日刊スポーツ、時事通信でトップチーム監督の指導についてパワハラのような行為があったことに対し、当クラブのフロントが積極的な調査をしていないとする記事(以下『本件報道』)が掲載されました。
当クラブは7月26日より、トップチームの運営状況にかかるコンプライアンス委員会(以下『本件コンプライアンス委員会』)を立ち上げ現在も調査中であること、調査対象者の特定を避けたいことから、これまでの調査結果を現時点で全て明らかにすることはできませんが、本件報道を受け、今後の調査に差し支えない範囲で、これまでの経緯及び現時点での状況をお知らせします。
後述のとおり、当クラブは、新潮に記事が公開される前の7月26日から、本件コンプライアンス委員会を立ち上げ、7月29日、8月12日、8月17日、8月23日にはJリーグに対し、調査の進捗状況を報告していることから、本件報道を『隠蔽』している、との指摘は全く該当しません。
一方で、調査対象者の発言が特定され、将来に向けたサッカー関連活動に支障を来たすこと等の懸念から、当クラブは、この間、匿名性を担保できる調査方法に基づく段階的な対処を開始し、関係当事者との面談を繰り返し行っていたため、本件コンプライアンス委員会の立ち上げから1か月を経過しても、最終結論に至っていないことは事実です。このことで、当クラブに所属する選手やスタッフのみならず、応援してくださっているファン・サポーターの皆様、ステークホルダーの皆様の疑念や不安を払拭できていないことは大変申し訳なく、当クラブとしてもお詫び申し上げます。
当クラブとしては、最終結論において、当クラブに所属する選手やスタッフのみならず、応援してくださっているファン・サポーターの皆様、ステークホルダーの皆様の信頼に応えられるように、調査及び改善のための活動を続けてまいりますので、最終結論が出るまでもうしばらくお待ちください。
なお、2021年8月28日、Jリーグに確認したところ、東京ヴェルディ選手会からの意見書がJリーグに到着していた事実はなく、27日にJリーグ内において幹部による会議も開催された事実はないと聞いております。
■本件の時系列
7月27日
新潮社からの(7月29日に掲載されることとなる記事に関する)質問状を受けたことを契機に、監督、強化部長との面談や、森本代表取締役代行との意見交換を踏まえ、社内に『トップチームの運営状況にかかるコンプライアンス委員会』(以下『本件コンプライアンス委員会』)を設置し調査を開始。
また、本件コンプライアンス委員会立ち上げに際しては、顧問弁護士の助言を受けた上で、中立性を担保するため同顧問事務所外の弁護士を委員の一人に含めた。
当クラブの常設コンプライアンス委員会は、森本代表取締役代行が委員に入っているが、森本代行はトップチームの運営に関わっているため、森本代行を本件コンプライアンス委員会からは除外。また、常設コンプライアンス委員会の委員長は中村代表取締役であるが、本件コンプライアンス委員会では、中村代表取締役ではなく、当クラブのコンプライアンスオフィサーのスタッフを責任者に据えた。中村代表取締役は委員という立場から、本件コンプライアンス委員会に関わったが、以下で述べる面談や回答結果の収集は、上記責任者スタッフ(以下『本件コンプライアンス委員会責任者』)と弁護士委員の2名のみが担当。
本件コンプライアンス委員会が、監督、コーチ、トレーナー、マネージャー等(以下『全スタッフ』という)、選手を対象とするアンケート、資料収集その他の調査を開始。
7月29日
質問状を送付してきた新潮が記事を掲載。
本件コンプライアンス委員会が全スタッフとのリモート面談を開始。以後、調査を継続。
当社は、Jリーグコンプライアンス担当部門に対し、本件コンプライアンス委員会の設置を報告し、本件コンプライアンス委員会の活動結果を追って報告することを伝達。
8月7日
本件コンプライアンス委員会の会議を開催。同日時点までの調査結果の中間報告をとりまとめる。本件コンプライアンス委員会内で、同日時点で確認できた内容について、早急に改善する必要があると考えたことから、当該中間報告に基づき、当クラブに対し、当クラブにかかる要望事項を内容とする改善要望書を、調査・回答結果による個人の特定がなされない形で提出することを決定。
8月10日、11日
本件コンプライアンス委員会が、当クラブに対し、改善要望書を提出。
また、改善要望書の提出に際し、本件コンプライアンス委員会責任者及び弁護士委員が、当クラブに対し、当クラブに提出する要望事項の説明を直接実施。
加えて、本件コンプライアンス委員会責任者及び弁護士委員が、調査に協力したスタッフ、選手に対しても、同様の説明を実施。
8月12日
同日より、本件コンプライアンス委員会が、継続的な調査をしつつ、改善要望書に記載した改善事項が実施されているか否かのモニタリングを開始。
同書を受け、中村代表取締役が、本件コンプライアンス委員会責任者の同席の下、選手会長及びキャプテンの2名に対し、本件コンプライアンス委員会から同書を受けるまでの経緯や今後取り組む内容について意見交換を行い、選手全体に説明することの確認を得た。
8月17日
当クラブ実行委員である森本代行が、Jリーグコンプライアンス担当部門に対し、『コンプライアンス委員会から、当クラブに対し、中間の改善要望があったこと、これを受けて改善措置を実施していくこと』を報告。
8月18日
12日の確認を踏まえ、中村代表取締役が、本件コンプライアンス委員会責任者の同席の下、選手全員に対し、改善要望書を受領するまでの経緯及びその内容の説明を行った。また、中村代表取締役が、選手に対し以下のことを伝達した。
・代表取締役としては、選手の意見や要望などを直接伺い、対応したいこと
・実態を正しく把握する必要があるため選手の希望する方法で選手と直接コミュニケーションを取りたいこと
同日、個別に面談を希望する選手2名と中村代表取締役の面談が実施された。
8月19日
中村代表取締役が、本件コンプライアンス委員会責任者同席の下で、監督、強化部長、森本代行と面談し、改善要望書に基づき、監督、強化部長、森本代行の3名に対し事実関係の確認を行うとともにその重大性について言及の上、改善要求を行った。同時に改善がされない場合、厳格な措置に移行する必要性がある旨の通達を行った。
本件コンプライアンス委員会の開催。中村代表取締役より、監督、強化部長、森本代行に対する改善要求の通達状況に関する報告を受けた。
8月20日
トレーニング前の全体チームミーティングの冒頭で、改善要望書の対象となった監督、強化部長、森本代行の3名から、前日の改善要望を受けた各自の受け止めについて、個別に選手に説明した。
本件コンプライアンス委員会の開催。中村代表取締役より、監督、強化部長、森本代行のそれぞれの受け止め方と説明状況について、報告を受けた。
8月23日
本件コンプライアンス委員会責任者が、選手2名に対し、8月20日の監督、強化部長、森本代行の説明に関する選手の受け止め方について確認を行った。
本件コンプライアンス委員会が、中村代表取締役より、①改善要望書提出後の当社の対応、②監督、強化部長、森本代行の受け止め方やその後の行動、③選手の受け止め方等について改めて報告を受けた。
8月27日
本件コンプライアンス委員会を開催。改善要望書を受けた当クラブの対応状況を、当クラブ経営執行部から書面にて報告させることを決定。併せて、調査対象に、過去に所属していた者を含めることの検討を開始。
8月28日
本件報道がされる。
本件報道を受け、Jリーグともその事実関係について認識の確認を実施。一部報道にある東京ヴェルディ選手会からの意見書の受領やその後のJリーグ幹部による会議の開催の事実がないことを確認。また本件報道に関する調査結果は、後日Jリーグへ報告書を提出する予定。