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三浦知良や中村俊輔、松井大輔。長谷川竜也に、佐藤謙介…。
2023年に東京ヴェルディへ加入した齋藤功佑は、偉大な先輩に学んだ横浜FC時代の経験を新天地で還元しようと取り組んだ。若手が多いヴェルディの中では、年上の部類。その先頭に立ってチーム内のコミュニケーションを増やし、彼の呼びかけによって試合後のオフ明けに前節の映像を見て皆でディスカッションする光景は定番となった。
もちろん、自身のアップデートにも取り組んだ。正確な技術をベースに一瞬のスキを見逃さないスルーパスやミドルシュート、高い戦術眼からくるインターセプトといった元来の特長に加えて、足の可動域を広げるトレーニングを続けたことでボール奪取力がアップ。骨盤から足全体を動かす走り方に変えたこともあって足がつらなくなり、90分をフルで走り切る体力も身に付いた。
目標に掲げた加入1年目での昇格を達成。
昨季チームがJ1で見せた躍進の中心には、齋藤の姿があった。
誰もが認めるチームの主軸。彼はその一人となり、国内トップリーグでも際立つ存在になっている。
そして迎える、ジュニアユース時代から13年過ごしたクラブとの対戦。
「育ったクラブで、思い入れもあり、恩もある。いろいろな人との出会いに恵まれ、たくさんの経験をさせてもらった。その経験があったからこそ、いまの自分がいると明確に言える。そのチームと対戦できるというのは非常に感慨深いし、ワクワクしている」見せたいのは、「サッカー選手として成長した姿」。それに、「『アイツ、イヤな選手だな』と思わせたい」。
この2年での成長を、ピッチで証明する絶好の機会だ。
“緑の『8』”が、ゲームをコントロールして勝利に導く。
(文 エルゴラッソ東京V担当・田中直希 / 写真 近藤篤)
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