MATCH試合情報
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試合を振り返ってください。
遠くまで来てくれたファン・サポーターと最後に喜び合えたことは本当によかったと思います。強い風の中でも彼らの声は届いていましたし、力になりました。試合については前半風の影響やマリオ(エンゲルス)が初先発ということもありましたし、自分たちが我慢する時間帯があることも予想していました。願わくば、風下の中でマリオを走らせるようなボールをもう少しチームとして出せればよかったですが、そこがうまくいかないながらも我慢強く守備をしたところで、後半を迎えられたことが大きかったと思います。前半にチャンスがゼロというわけではなかったですが、しっかりと粘り強く戦った守備が今日の勝ち点3につながったと思います。後半は2点目が取れるチャンスがありましたし、かなり長い時間相手を押し込んでいた中で、1-0というスコアはいやなスコアだったので、あのフリーキックで2点目を取ることができたこと。それまでに我々の押し込んでいた攻撃と梶川のキック力、ここにチームが助けられたと思っています。最後は今年のルーキーの選手たちをピッチに立たせて、しっかりとコントロールできたことは我々にとって次につながることだと考えています。
前半にエンドを入れ替えた意図はマリオ エンゲルス選手を背後に走らせる狙いもありましたか?
そうですね。それもありますし、思ったような展開にはなりませんでしたが、彼のスピードを生かすという意味では、もう少し彼に近いところからフィードを出してあげたかったという感じです。エンドは意図的に変えました。
前半は押し込まれた中でも守備の嵌め方はここ数試合で最も機能していたように見えましたが、監督の味方はいかがですか。
前半は相手に持たれる時間が長かったですし、マリオがどういったタイミングで出力を出すべきかという点で順応している段階なので、トータルとしては悪くなかったですが、前半には課題が残りました。後半はよかったと思っています。
前半に関して風上、風下のどちらを取りたかったのでしょうか?
どちらというか、このスタジアムは全体的に風が巻いている感じなので、必ずしも風下を取ったわけではないですが、マリオのスピードを生かす上ではボールが流れるよりも少し止まったほうがいいという判断でした。それ以外にも意図がありました。ただ、そこまで風が決定的な要因ではなかったです。
課題に挙げていた交代選手がチームにパワーをもたらすという部分はいかがでしたか?
非常に守備も安定していましたし、アグレッシブな中で交代選手がさらにギアを上げていくというところは我々の戦い方なので、今日出た選手たちがすごく意識してやってくれたと思います。
DF 2深澤 大輝
試合を振り返ってください。
個人的な部分では開幕2試合でメンバーに入ることができずに悔しい思いをした中で、メンバー外の練習に参加していました。このチームにはメンバー外でも素晴らしい選手がいますし、その選手たちを代表して出るという責任というか、メンバーに入れなかった2試合を経験したことで、その部分をより強く意識していました。今日もメンバーに入れなかった選手たちの分も頑張ろうと思っていましたし、絶対に勝っていい雰囲気で明日の練習試合もそうですが、次の試合に向かえるようにと思ってプレーしていました。
その責任感が強く窺える今日のパフォーマンスでした。
サイドバックは今年、(宮原)和也くんやナラさん(奈良輪)がいるという中で、本当に自分の中では1試合1試合が勝負だと捉えています。その中で選ばれたメンバーとして戦うことが、ピッチに立つ選手の義務だと感じています。久々の試合でしたが、そこを楽しみながらプレーできました。コンディションも上がっていますし、次の試合でまた出るためによい準備をし、その試合で今日以上のプレーができるようにと心掛けて臨みたいです。
ボールを動かすのがうまい相手に対してどんなところを意識しての試合になりましたか?
相手がボールを持つのがうまいという部分もありますが、やっぱり風がこのスタジアムの特徴でもあるので、監督もその風を自分たちが優位に利用していこうという部分で、前半に関してはエンドを入れ替えてのプレーになりました。後半は風がある中で相手がつないでいこうとしたときにプレスに行けば、相手が長いボールを蹴ってきたとしてもコシくん(山越)や平くんは空中戦が強いので、自分たちで回収できると思っていました。つなぐのがうまい相手に対して、僕らがそこで上回ることができたのかなと思います。
守備に関してはチームとして一体感をもってソリッドな対応が90分間できたと思います。
先制点を取れたことが大きかったです。僕らはここまでの3試合で1点しか取れていませんでしたが、逆に、3試合で1失点しかしていなかったので、先に点を取れれば勝てるという自信もありました。その中でカジくん(梶川)が2点目を取ってくれたのが、本当に大きかったですし、チーム全員がやってくれました。マリオが前半からハードワークし、後半からカジくんが出てきて、大卒の選手が3人デビューしましたが、単なる1勝という以上にチームにとってすごく価値のある勝利になったと思います。次の藤枝戦に向けてもよい競争ができていくと思いますし、自分もそこで負けないように、ピッチに立った選手は責任をもって戦うというよい循環ができれば、次も勝てると思うので意識してやっていきたいです。
試合後は遠方まで駆けつけたファン・サポーターの方々と喜び合うことができました。
僕なんかはユースのころから応援していただいているサポーターの方もいますし、そういう方からはメンバー外になっても頑張れよというメッセージももらって、そこで腐らずにやってほしいとも言われていました。そういった中、アウェイにもかかわらず、たくさんの方がこうやって駆けつけてくれました。あの勝ったあとの雰囲気はすごく好きですし、単なるサッカー選手というだけでなくここで育った身としてはファン・サポーターの方と毎試合こうやって喜び合いたいですし、次節もアウェイですがたくさんの人たちに応援してもらうためによい準備をしていきたいです。
MF 4梶川 諒太
試合を終えての率直な感想を聞かせてください。
2試合勝てていなかったですし、まずはアウェイまで駆けつけてくださった皆さんと喜び合うことができてよかったです。
今シーズンの初ゴールを振り返ってください。
その前にもフリーキックがあって後半は風上でちょっと近い距離だったので、キーパーと駆け引きをしながら一発狙ってみようと思って打ったら入ったので、本当に風がうまく味方をしてくれたと思います。昨年から長沢祐弥がずっとフリーキックの練習に付き合ってくれていて、『いつ決めるんですか?』とも言われていたので、やっとよい知らせを届けることができるのでよかったです。キーパーも少し逆モーションに入っていたのと、当たりも自分の中でよかったので、よい軌道で入ってくれました。
ゴール直後には多くの仲間が駆け寄ってきて喜び合う形になりました。
僕はちっちゃいので、本当にみんなに押しつぶされる感じになりました。その仲間の輪からなかなか出られなかったです。(笑) ただ、ベンチメンバーを見たらみんなが呼んでくれていたので、みんなが一緒になって喜んでくれてうれしかったです。
その後に胸のエンブレムを掴んでマテウス選手とともにファン・サポーターに向けたガッツポーズを見せていましたが?
J2が長い状況でもファン・サポーターの方々はどんなときでも自分たちを後押ししてくれています。大きな期待をかけてくれている中でなかなか上がることができない悔しい思いを自分たちと同じようにしてくれています。そうやって一緒に戦ってくれているので、僕もこのメンバーの中ではヴェルディ在籍が長い選手の一人なので、ヴェルディのためにという想いも強いですし、みなさんに届けられればという気持ちでやりました。
後半からの投入となりましたが、どんなイメージで臨みましたか?
後半は風上だったので、前半はピッチの外から見ていても風下のきつさというのは窺えましたし、それでも耐えながら必死に戦っているところを見ていました。その前半からのメンバーの奮闘に感謝していましたし、自分がでたときに『何やってんだよ』というようなプレーは絶対にしてはいけないと思っていました。うまく風上を利用するのと、自分のところでうまくリズムを作れればと思っていました。
試合を通して守備では緩まずに全員で戦いました。
最後までみんなが身体を投げ出していましたし、いくつかクロスから危ないシーンもありましたが、最後までみんなが相手に付いていくところや球際でさぼらずにやれていたところが、ゼロにつながったと思います。逆に、自分たちのカウンターでチャンスになりそうな場面もあったので、本当に強くしたたかなチームになっていく上ではああいうところでもう1点取ることができれば、より強いチームになれると思います。
ファン・サポーターの方々へのメッセージをお願いします。
どんなときも熱く応援していただき感謝していますし、1試合でも多く喜びを分かち合いたいと思っています、そのために自分ができることをすべて出し切ってヴェルディのために戦っていきたいと思うのでこれからも一緒に戦ってください。ありがとうございました。
MF 18バスケス バイロン
先制点につながったクロスを振り返ってください。
ゴールに向かうボールを意識していて、カジくん(梶川)と(河村)慶人が見えていたので、そこにピンポイントのゴールに向かう速いボールを意識して蹴りました。それがああいう形で決まってくれました。やっぱりああいうプレーをすれば得点につながるので、チームとしてあそこで点を取ることができて、すごくラクになりました。
前半は風下の影響もあって苦しい時間帯が続きました。
正直、前半は強い風が吹く中での風下だったので、前に蹴っても風で戻ってきてしまいますし、我慢の時間が長かったです。ただ、前半に関してはそれを承知の上でプレーしていましたし、前半は耐えて後半自分たちの形で戦うというプランでもあったので、その前半をゼロで終えることができてよかったですし、それが後半につながったと思います。
前半からサイドでの激しいマッチアップが続きました。
ああいうところでもう1個、2個ぐらい速いテンポで出せるともっと攻撃がよくなっていくと思います。判断の質やスピードを上げてもっとよいプレーをしていきたいです。
今日の2-0の勝利という結果をどう捉えていますか?
最近は2試合無得点だったので、その中でアウェイの地というのは正直難しいですし、そこで2-0で勝てたということは、チームとしても大きな自信になります。まだまだ自分を含めてこのチームはよくなっていくと思いますし、応援してくれるファン・サポーターの方々の期待に応えるのが、今年の東京ヴェルディだと思っているので、日々よいトレーニングをして一試合ひと試合を大事に戦っていきたいです。
カウンターの一歩手前で少し詰まってしまう場面も散見されました。
攻撃の質をもっと上げていく必要があります。後半は自分のところでも何度かありましたが、そこの質を上げて攻撃をやり切れるように改善していきたいです。
前半は左サイドの河村選手のクロスに飛び込むというチームとしての狙いが出たシーンもありました。
あれは間のところに行っていたので決めたかったです。普段からあそこを狙っていくということを意識しています。相手に先に触られてしまったので、ちょっと悔しかったです。自分の中では『来た』という感覚でしたが、惜しかったです。ああいうプレーは継続していきたいです。
個人としては得点、アシストを強く意識されていますか?
正直、チームが勝つことが一番ですが、前の選手としては得点、アシストを取ってチームを助けないといけないと思っているので、そこをもっと磨いてやっていきたいです。
MF 28楠
プロデビューの感想を聞かせてください。
デビューできたことは非常にうれしいですが、前節はベンチ入りも試合に出ることができず、今日も残り10分での投入となったので、もっと出場時間を増やしたいと思っています。そういう部分で悔しい気持ちもあります。
どういったことを意識して試合に入りましたか?
監督からはハードワークを求められていて、チームが2-0で勝っている状況だったので、まずは失点をしないこと。あとは自分の持ち味であるスピードを出すことを意識してピッチに入りました。
短い出場時間でしたが、今日のデビュー戦で得た手応え、課題について聞かせてください。
雰囲気に少しのまれてしまった部分はあったので、そういったところは課題です。あとはボール奪取して縦に運べたところはひとつよかったところだったと思います。ただ、相手のセンターバックがカバーに来たときに、もうひとつ運ぶことができれば、自分の強みをより発揮できたのかなと思います。
プレシーズンから得意の仕掛けでアピールしてきました。今後もその特長をさらに発揮していきたいという感じでしょうか?
その気持ちはあります。ドリブルと裏抜けは自分の一番のストロングなので、そこをどんどん発揮して得点に絡んでいくところは自分の目標です。
今後に向けた想いを改めて聞かせてください。
デビューできてうれしい気持ちもありますが、まだここがスタートであり、自分は何も結果を残していないので、結果という部分をもっと突き詰めていきたいです。