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MATCH試合情報

2020 明治安田生命J2リーグ 第15節 - 東京ヴェルディ vs 京都サンガF.C.

マッチレポート

【試合展開】

前節、真夏の5連戦のラストマッチで2位のギラヴァンツ北九州に敵地で1-2と競り負けて連勝が止まったヴェルディ。久々に1週間のインターバルが明け、また5連戦に突入する最初の一戦を迎えた。相手は、昨シーズン、ホームでもアウェイでも大差で敗れた京都サンガF.C.。昨季のリベンジ、そして連勝の流れを再びスタートするべく、ホームに帰ってきた。

 

この日のキーマンは、ホーム初登場となる大久保嘉人。フリーマンの位置に入り、ヴェルディのサッカーの根幹となる試合を支配するために重要な役目を担った。フロントボランチには森田晃樹と山本理仁が並び、リベロに藤田譲瑠チマを置いてアカデミー出身の若手選手が中盤をコントロール。また最終ラインには、コンディション調整で若狭大志をベンチスタートにし、近藤直也が今シーズン初スタメン初出場を果たした。

 

立ち上がり、前から猛烈に圧力を掛けてくる相手に対して、ヴェルディはつなぐ前にセイフティーに前に蹴り出し、最終ラインを押し上げて流れを掴みにかかる。しかし、すぐに押し上げた背後をシンプルに狙われて、自陣深くまで押し下げられる流れを繰り返す。パスで相手のプレスを剥がせずに自分たちのリズムになかなか乗り切れない。9分には左からのコーナーキックをニアで頭ですらされると、これがわずかにゴールの右に流れて胸を撫で下ろす。ただし、ここが分岐点だった。相手に疲れが見えてくると、徐々にズレてきたプレスを丁寧なパスワークでいなし、ワイドにボールを動かしながら機を見て中央のエリアにもボールを出し引きして相手を押し込んでいく。パスワークのテンポを取り戻すと、右サイドに顔を出してボールを受けた大久保がファウルを誘い、フリーキックを得る。キッカーは福村貴幸。アビスパ福岡戦を彷彿とさせる位置。インスイングの鋭いボールをゴール前に入れると、正面に飛び込んできた近藤にはわずかに合わなかったものの、その背後から入ってきた小池純輝が合わせてゴールに流し込み、アビスパ福岡戦の再現のように先制点を決めた。

 

33分、ペナルティエリア内のゴール右斜め前の位置にボールを入れられると、落としたボールをワンタッチで合わされるが、難しいボールにタイミングを合わせてマテウスが飛びつき好セーブで難を逃れる。34分には逆襲に出て、左からのコーナーキックでショートコナーを選ぶと、キッカーだった福村がリターンを受けて前を向いてゴールに向かうと、左足を強振したシュートはポストを直撃した。試合の流れを完全につかむと、前半終了間際の45+3分、藤田から右サイドの背後のスペースにボールが出ると、小池がタイミングよく相手DFの背後で受けて、そのまま体を前に入れてペナルティエリア右のエリアに侵入する。さらにDFを引き付けてマイナス方向に落とすと、サポートに入ってきた山本がワンタッチでコントロールし、左足で巻くシュートをゴール左上へと流し込み、プロ初ゴールでチームに追加点をもたらした。

 

ハーフタイムに指揮官から3点目を早々に決めて試合をさらにコントロールするように叱咤されたチームは、序盤から前に出る。後半キックオフ直後には左サイドから崩して大久保がフリーでボールを呼び込んだが、ワンクッション入ったことでDFに寄せられてシュートはブロックされた。大久保が60分で山下諒也に代わって下がると、66分には藤田の25メートル近いスルーパスに山下が左サイドから抜け出してゴール前まで侵入するが、相手GKとの1対1で放ったシュートはゴール右へと逸れた。その後は、京都にもボールを持たれる時間もあったが、守備陣は陣形をタイトに保って崩されるような隙は作らず、逆に攻撃ではフィニッシュ手前まで持ち込みながら、最後に仕留める場面でわずかに合わず、終了間際の井上潮音のシュートもわずかに枠の外へ。それでも、攻守両面で自分たちの戦い方を貫き、試合をコントロールして勝ち点3を引き寄せた。

 

スタメン復帰、ホームデビューを果たした大久保は、前に急ぐチームをなだめるように時折中盤まで下りて試合を落ち着かせ、パスワークに緩急をつけて攻撃のリズムを整えた。先制点の場面でも、体を張ってフリーキックを得て、流れを引き寄せたいタイミングでチャンスにつなげた。若い才能が集まる中盤に大久保の経験値が加わり、ヴェルディには化学反応が起きつつある。次のジュビロ磐田戦も、その化学反応でクオリティアップに期待したい。

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監督コメント

永井 秀樹 監督

試合を振り返ってください。
自分たちの中での第4クールにあたる5連戦のスタートを、非常に選手たちの素晴らしいパフォーマンスと、素晴らしい仕事ぶりによって幸先良くと言いますか、良い勝利ができました。それは選手たちの頑張り、あらためて素晴らしい選手たちだなと強く感じました。 しっかり、京都さんを分析してきた中で、我々が進入する場所、崩していく選手、場所、そしてどこからパスを差していくかなど、短い時間でしたが、トレーニングの中できちんと落としたことを、選手がきちんとプラン通りにやってくれたことは大変嬉しく思いますし、素晴らしい試合だったと思います。自分が監督になってから京都には昨年アウェイで非常に悔しい負けがありましたので、その悔しさに関して自分は結構根に持つタイプなので、今日は選手たちのお陰でまずは借りを返せたことは、非常にありがたい限りです。また、次の試合がすぐ来ますし、ジュビロ戦に向けて良い準備をして、さらにこのサッカーの質を高めていけるように引き続き努力をしていきたいと思います。 そして、やっとだいぶ遅くなりましたが、 (山本)理仁が初ゴールを決めてくれたことに、『おめでとう』と言いたいと思います。今日はベンチメンバーを含めて全選手が素晴らしい仕事をしてくれたと思いますし、彼らだけではなくてベンチ外のメンバー、日々のトレーニングから全員が同じ絵を持ってひたむきにやってくれているからこその結果だと思います。すべての選手と、同様にハードワークしてくれているすべてのスタッフに感謝したいです。また、ホームゲームということで、まだまだ制限はありますが、苦しいときにいつも後押ししてくれるファン・サポーターの皆様にも感謝したいと思います。また、次に向けて頑張ります。

再開後、初先発となった大久保選手、今季初出場の近藤選手を起用した意図を聞かせてください。
ドゥー(近藤)に関しては長いリハビリと言いますか、ケガが明けてからやっとピッチに立ってくれたことを、まずは我々が嬉しく思っています。仕事ぶりに関しては昨年から我々の守備のリーダーの一人としてやってくれていたので、何の不安も心配もなく彼を選びました。前に非常にストロングなフォワードがいましたので、今日は一番マッチアップに適した選手だと考えて起用しました。流石だなというプレーぶりで勝利に貢献してくれたと思います。(大久保)嘉人に関してはあれだけの選手ですので、彼の凄さや素晴らしさを存分に見せてほしいと思っての起用でした。特に、相手が5枚の守備だったので、とにかく真ん中で我々が言うところの3番(のポジションの選手)をきっちり固めてラインを下げさせる仕事、そこから背後を狙う、スペースに下りてくるという、すべてにおいて流石という仕事ぶりでした。ドゥーと嘉人という若い選手が多い中で、ベテランが素晴らしい仕事を見せてくれたことを嬉しく思いますし、感謝したいと思います。

前半途中に交代した奈良輪選手の交代に関して説明してください。
少しアクシデントと言えばアクシデントでしたが、色んなプランがある中で上手くゲームが進んだことは良かったと思います。

藤田選手に関してアシスト手前の段階のスイッチを入れるパスの数が目に見えて増えているように見受けられますが。
普段のトレーニングの中、春先の段階からレーンを変えて前に差していくパスの意識を強く彼に求めていましたが、彼の素晴らしいところである吸収力は早いですし、成長も早いです。我々の想定以上の成長を見せてくれていますし、今日の試合だけでなく彼のパフォーマンスに関しては非常に満足しています。

前半は京都に左右に揺さぶられて空いたサイドを起点に数的不利の対応を強いられる場面もありましたが、その対応を含めた若狭選手の投入だったのでしょうか?
ちょっとしたトラブルというか、アクシデントも半分ありましたが、用意していたプランのひとつでもあったので、非常によく対応してくれたと思います。最後のところでそこまで大きな綻びがなかったことは、選手たちがよくやってくれたと思います。

2試合連続で途中出場の佐藤選手は試合の流れを変える意図での起用法なのでしょうか?
色んなプランの中で我々の中盤のポジションではありがたいことに、自分のサッカーをピッチの中で表現してくれる素晴らしい選手が揃っていますので、ある意味で誰を送り出しても自信を持ってやってくれると思っています。相手とのマッチアップや自分たちのプランの中での(佐藤)優平の起用だったり、ポジションだったり、彼だけでなく色んな選手が一番上手くいく、あるいは相手とのマッチアップなので、そのへんは相手を想定しながらのプランです。中盤の選手は素晴らしい選手が多いので、毎回ありがたい意味で悩んでいるだけで、監督としては嬉しい限りですし、誰をピッチに送り出してもよくやってくれていると思います。

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選手コメント

FW13大久保 嘉人

試合を振り返ってください。
最初はどっちに転んでもおかしくない戦いでしたけど、セットプレーで点が取れたことが一番大きかったかなと思います。

個人として意識した部分を聞かせてください。
前に入る選手がキープしてやらないとみんなが疲れるので、そこでチーム全体として落ち着いて、そこから空いたスペースに展開して、サイドの選手が走ったりというのを心がけました。

ヨルディ・バイス選手と激しいマッチアップでしたが。
前で取りたいと相手の選手はガンガンと来ていましたが、自分的にはああやって来てくれればスペースが空きますし、そこでキープできれば、ディフェンスは疲れるだけなので、その駆け引きの中で勝てたと思います。

ご自身にゴールはなかったですが、奪ったフリーキックの流れから先制点が生まれるなど、きっちり役目は果たせたと思いますが。
ヴェルディのトップに入るということはゴールというよりも、前でボールをキープしてそこからの組み立てというのが、一番大事な部分です。そこは個人としてもチームとしてもできたと思います。

負傷箇所の状態を含めコンディションはいかがですか?
大丈夫です。試合をしないとコンディションは上がっていかないので、今日スタメンで出られたことは大きいです。今日は前のポジションで初めてやりましたが、非常に楽しかったです。あそこでキープできれば、チームとしてよくなりますし、その中でどうなるのかという心配もありましたが、ディフェンスとの駆け引きの中でまあまあできたかなと思います。試合勘はまだまだですが、まあまあやれました。

J2の戦いへの適応や、ヴェルディのサッカーに順応するうえで個人的に変えた部分はありますか?
特にはないですね。前でキープするという部分はフロンターレでやっていたようなやり方でやっています。ただ、永井さんが言っていることは頭に入れつつ、ディフェンスの動きを見ながらやらなければならないので、そこは臨機応変にやりつつ、ディフェンスが嫌がることをやり続ける。一番は永井さんが言っていることを最優先にして、それを踏まえて動き続けることを意識しています。

ヴェルディで見いだす新たな楽しさというのはどの辺りでしょうか。
ボールに多く触れることに一番の楽しさを感じています。

ご自身が先発した開幕戦と比べて今のチームに感じる違いを聞かせてください。
決まりごとがちゃんとできていますし、ディフェンスを走らせたり、立ち位置が浸透してきています。対戦相手はどこのチームも自分たちを嫌がると思いますし、開幕時と比べて全然違います。あの時に比べて全然違いますが、それでも縦パスを入れられるところでサイドに逃げてしまったりするところがまだ多いので、そこで縦に入れられれば、もっとチャンスは増えますし、自分たちのペースになるのかなと思っています。これからやりながら話していきたいです。

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MF21山本 理仁

初ゴールを決めるまで焦りを感じていたという話でしたが。
1年目の同期に初ゴールを越されたくなかったので、焦っていました。(松橋)優安やジョエル(藤田譲瑠チマ)だったり、同期の全員よりも先にゴールを決めたかったです。だから、先に決められて良かったです。

ゴールシーンを振り返ってください。
あそこでは自分がフリーだということは分かっていたので、あとは(小池)純輝君の判断次第だと思っていました。純輝君がそのまま足を振るか、パスをしてくれれば自分のところで決めるという感覚でした。とにかく、ファーストタッチが決まったので、あとは流し込むだけというか、落ち着いて蹴ることができました。蹴った瞬間に入ったと思いました。

ダイレクトプレーが上手く使える試合はチームとしてどういう部分が機能していると捉えていますか?
立ち位置が素晴らしいということがまずひとつで、永井さんの言葉の中で『縦パスをワンタッチで受けられるポジションが一番いい』というのがあって、ワンタッチで縦パスが入るということは、それだけ良いポジションに立てているということですし、全員がそういうポジションに立てていれば、自然にボールの循環も良くなります。

試合を振り返ってください。
前半はボールもある程度、自分たちで保持できていましたし、2点取れて良い流れで終われました。後半は少し余裕もあったせいか、少し立ち位置がずれてきてボールの循環が悪くなったことは、まだまだ課題を感じる部分です。勝っている中でも焦らずボールを動かし続けて、相手を圧倒して勝つというのが僕らだと思います。内容に関しては納得いっていません。

個人としては右のフロントボランチでどんなことを意識してプレーしていましたか?
(大久保)嘉人さんの近くで絡んで、僕のところからスルーパスを出すようにという指示もありました。なるべく嘉人さんの近くで、ワンタッチで落としてもらえるポジションだったり、そこで良い関係を作ろうと思ってプレーしていました。

コンディション的にはいかがですか?
後半に質の部分が落ちてくるので、納得がいかない部分もあります。これからもっともっとプレーの質を上げていきたいと思います。

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MF19小池 純輝

ゴールシーンを振り返ってください。
前回の福岡戦のゴールで味をしめたというか、良いところに入っていくことができました。しっかりとミートできました。

今季3点目と徐々にエンジンがかかってきた印象ですが。
そうですね。ただ、今日に関しては後半にも決定機もあったので、そこで自分が取っていれば、もっと楽な展開に持っていくことができたと思いますし、まだまだやっていきたいですね。

アシスト場面では狙っている背後への抜け出しと冷静な判断が光りました。
背後の部分はずっと試合中に狙っていますし、そこは自分のストロングだと思っています。今日はそこにジョエル(藤田譲瑠チマ)が上手く出してくれました。実は、試合前に(山本)理仁と、『そろそろ初ゴールなんじゃないの?』って話をしていたので、理仁が取ってくれて嬉しかったです。あれでチームとしても2-0になって楽になったので良かったです。

ゲームコントロールという部分では後半に関してショートカウンターを繰り出せた一方で、フィニッシュで終わる回数が少なく、それが少しバタつく展開の原因になったようにも思えますが。
チームとしては定位置攻撃から点を取れる、セットプレーでも点が取れる、カウンターでも点を取れると、すべての形から点を取ることを目標のひとつにしています。そういった中でカウンターに関しては前節、僕自身にも決め切らないといけない場面がありましたし、そこで取り切る力を付けていきたいです。

昨年、連敗した京都相手の内容の伴った勝利に手応えを感じる部分もあると思いますが。
去年は悔しい思いもしていますし、今自分たちが取り組んでいるものを皆さんに見せられているという感覚もあります。まだまだできると思いますし、プレー精度を上げるなど、みんなで取り組んでいる部分です。ここから勝ち点を積み上げていきたいです。

プレー強度という部分で前節の敗戦を上手く生かせた試合になったと思いますが。
前節は守備の部分での中途半端なところ。ファーストディフェンスが決まらないなど、整理されていない部分があったので、そこは今週すごく意識して取り組んでいたので、それを今日の試合で出せて良かったです。

頼もしい若手の台頭など、誰が出ても同じサッカーができるというチームコンセプトを体現しはじめている気がします。
まさにそういうサッカーになってきていると思いますし、この前のホームゲームの松本戦でも若い選手が並びましたが、みんながサッカーを理解して精度も上がるなど、成長の最中だと思います。ただ、もっとやれると思います。

新たな5連戦の初戦を良い形で飾ることができました。
本当に相手というよりも、自分たちがやろうとしているサッカーをどれだけできるか、取り組んでいけるかが、自分たちのサッカーの肝だと思っています。ここから4試合続きますが、ひとつずつ勝っていきたいです。

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DF16福村 貴幸

試合を振り返ってください。
まずは相手が前から来るのか、ブロックを敷いてくるのか、という部分を見極めていく中で相手がブロックを敷いてきたので、そこを丁寧に剥がしていくという作業から入らなければならなかったです。ただ、相手もそこまでしっかりとブロックを組めていたわけではなく、間は空いていたので、そこのチャンスのポイントに入った時に、しっかりと動き出すことが、前半は大切かなと思っていました。セットプレーと終盤のところでしっかりと点を取れたことは良かったと思います。後半は相手が少しだけ前から来た中でショートカウンターの形からチャンスはありましたが、その精度が低かったところが、点が入らなかった原因だったと思います。

福岡戦を再現するような形なったアシスト場面を振り返ってください。
蹴るところは大体決まっているのとで、その中でボールの質、高さはある程度決まっているので、とにかく質にこだわって、あとは味方が触ればというようなボールを入れるイメージはできています。イメージ通りに蹴れたと思います。

古巣との対戦となりましたが。
古巣対戦ですが、一旦試合になると、特別意識することはなかったです。

前半に関しては自分たちのサイドバックの裏を狙う相手の攻撃に少し手を焼いた部分も見受けられましたが。
背後へのボールに手を焼きましたが、僕の裏のところを平君がカバーしてくれたり、ディフェンスラインが身体を張って守ってくれたので、チームメイトに感謝したいです。

後半は相手がより高さや強さを強調した強引な攻めを見せていましたが、問題なく対応できたように見えました。
ウチのセンターバックは比較的強いと思っているので、相手を自由にやらせないとか、背負った状態でのプレーに関して、北九州戦では起点を作られてやられましたが、今日は自分たちが勝っていたと思います。

相手のスタイルもありますが、北九州戦に比べてカウンタープレスや前線からの守備が機能していたと思いますが。
そこは修正できた部分だと思いますし、あとは相手の質の差も関係があったと思います。それでも、前節負けた中で、その試合では前からのプレスが相手よりも劣っていたとは思いませんが、今日に関して相手の攻撃を上手く塞ぐことができて良かったです。

ゲームコントロールという部分では後半に関してショートカウンターを繰り出せた一方で、フィニッシュで終わる回数が少なく、それが少しバタつく展開の原因になったようにも思えますが。
カウンターのところで3点目を仕留めていれば、もっと楽な展開になったと思います。前の3人で攻撃を完結させるのか、後ろも押し上げた中で絡んでいくのか。そこに関しては微妙なところですが、前の3人で攻撃を完結させられる場面は多かったので、そこは完結させてほしいと思う気持ちもありました。ただ、そこに自分たちも加わっていけば、厚みを持たせて点を取るチャンスも増えると思います。

最後の2枚替えのところでこのまま試合を終わらせる感覚が強まったという印象ですか?
本当は3点目を取れれば、一番良かったですが、最後のところの質が低かったところもあるので、そこは次の試合に向けた課題です。そこはこれからの展開を楽にしていく上でも重要な部分です。

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DF3近藤 直也

今季初出場で攻撃を特長とする相手との対戦でしたが、個人として良い準備をして臨みよい仕事ができたと思いますが。
今年初出場になりましたが、どういう状況になるか分からない中でも常に練習から準備をしてきました。出た時には最低限、チームを機能させること。自分が入ったことで、何らかのマイナスな部分を与えないようにと良い準備をしてきました。

相手の出方を窺いながら戦うという部分で比較的スムーズに自分たちの流れに持っていけた印象ですが。
ちょっと、(ピーター・)ウタカのポジションが前線に残り気味というか、僕の方についていたので、逆に自分が後ろに下がることで、彼に自分を見させるような形でやっていました。ビルドアップに関しては比較的スムーズにやれましたし、相手が前から来た時もパスを繋いで外すこともできました。後半は何度かショートカウンターでチャンスも作れていましたが、あそこで決め切れていれば、試合は完全に決まっていたと思うので、そういう部分を決め切る。そういった細かいことをできるようになると、より上に行けると思います。それぞれが責任感を持ちながら、今後も良いプレーを見せられればと思います。

ご自身としてはほぼぶっつけ本番での初出場になったと思いますが、試合勘のなさが顕著に出るような場面は少なかったと思いますが。
個人的には数か月ぶりの試合だったので、正直なところを言えば、試合勘はほぼなかったです。ただ、右のナラ(奈良輪)や平、ジョエル(藤田譲瑠チマ)がサポートしてくれていました。本当に助かりました。ナラは途中で代わりましたが、その後にワカ(若狭大志)が自分のカバーをしてくれました。みんなが自分の役目以外に味方を助けるようなプレーをしてくれたので、個人的にはみんなのサポートを受けながら何とか90分試合ができたと思います。

後半に関しては2人のターゲットマンを使う相手の強引な攻めをセンターバックのところできっちり撥ね返していました。
シンプルな攻撃に関して、ウチは苦手というわけではないですが、前からハメにいく部分で、外された後の守備は難しいところはあります。ただ、平も空中戦や人に強いですし、自分はそこをサポートしながらプレーしました。マテウスも空中戦に強いので、頼もしかったと思います。

ピーター・ウタカ選手の対応という部分ではほぼ決定機を与えない、チームとしての素晴らしい対応があったと思います。
前半に関しては少しラインを高く設定し過ぎたという、自分と平の中でのイメージはありました。ただ、上手く対応できたところもありましたし、シンプルにラインを高く設定しているという部分で裏へのボールへの対応という部分では、蹴られた瞬間には下げなければならないですし、細かい部分は修正していかないと、今後やられてしまうので、またゲームを見返して修正していきたいです。

ゲームコントロールという部分では後半に関してショートカウンターを繰り出せた一方で、フィニッシュで終わる回数が少なく、それが少しバタつく展開の原因になったようにも思えますが。
きつい時間帯に入った時に中途半端にボールを失ってしまうと、相手も前の2人は個の力がありますし、シンプルにウタカが裏のスペースを狙ってくる形もありました。フィニッシュで終わるというか、シュートで終わって決め切るか、最低限相手のゴールキックにするとか、そういう形で終われれば、こちらも一度セットし直せるので。前に人をかけているぶん、後ろの人数が少ないこともあるので、そこは平と話し合いながらジョエルを真ん中に残していくとかはやっていましたが、時間帯によってジョエルも前に上がってしまったところもあるので、そういった時にフィニッシュで終わることは改善点だと思います。

敗戦を払しょくする勝利を得て、ここからの新たな5連戦に弾みが付きますね。
ホームで勝てたことと、ゼロで抑えられたということは良かったと思います。次はアウェイですが、この流れを良い形で維持していきたいです。連戦ということで、誰が出るか分からない状況ではありますが、誰が出ても同じようなサッカーができるようにと、永井さんは練習から取り組んでいるので、出た選手がまた活躍できるようにしっかりと準備をしていきたいです。

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