MATCH試合情報
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【試合展開】
ここ6試合で4勝2分と上り調子気味のヴェルディは、アウェイ連戦の1戦目ファジアーノ岡山戦に臨んだ。飯尾一慶と鈴木惇が警告累積で出場停止という苦しい状況の中、高木大輔と安田晃大を起用して3-4-1-2という布陣を採用。今シーズン初の3連勝を目指してピッチへと乗り込んだ。
前節まで2試合連続逆転勝利という展開できているヴェルディだが、岡山戦もその2試合と同じようにスロースタートな展開になった。相手の出足の早いプレスの前にボールがつながらず、なかなか前線にボールを運べない時間帯が続く。逆にミスから逆襲を食らい、セカンドボールもことごとく拾われるなど岡山の出足の鋭さに押し込まれた。バイタルエリアに何度も侵入されながら、最後の最後では身体を張って撥ね返していたが、自陣にどんどん下がって対応していたことが裏目に出る。前半終盤の42分、サイドから崩されてゴール前でボールを拾われ、一度は至近距離からのシュートを佐藤優也がセーブしたが、これをクリアしたボールが相手に当たってゴールに入るというアンラッキーな形で先手を取られた。
逆襲を近い、後半の頭から陣形を少々変えて臨んだが、一度相手に傾いた流れは変えられない。前半に比べてボールは保持するものの、サポートや連動した動きがチーム全体に乏しく、ボールを回すもののシュートまで持ち込めずにミスをして逆襲を食らう悪循環に陥る。73分には石神直哉がハンドをとられてPKを献上。リードを2点とされて、いよいよ苦しい状況に追い込まれた。前々節で2点差をひっくり返したヴェルディだが、今日のチームにはその時の勢いはなく、最後までボールを回すことに終始してフィニッシュまで持ち込めなかった。上位勢が軒並み敗れるなか、差を詰める絶好のチャンスだったが、勝ち点をとれずにタイムアップ。次節は、中2日でヴィッセル神戸と対戦する。
【試合後監督コメント:三浦泰年監督】
――今日の試合を振り返ってください。
「素晴らしいスタジアムで、素晴らしいサポーターがいるチームと対戦することができて、アウェイとしては非常に厳しい戦いを経験できたことは素晴らしいことだと思います。そんな中、今の状況でどうやって勝ち点3を取るか、選手たちは1週間準備をしっかりしましたし、今日は勝つことが出来ませんでしたが、選手を責めることはできません。この暑さの中、アウェイに乗り込んでしっかりハードワークをしたと思いますし、次の試合に向けてもうスタートを切っていると思っているので、切り替えて行くことがこの場で最優先にしなければいけないことではないかと思っています。夏場の試合というのは、先に点を取られると厳しくなりますし、そういう中で、『ここだ』という時間帯でハンドからPKを与えるというジャッジをされれば、より難しいゲームになってしまうのは必然です。それでもゴールをこじ開けるという工夫を何度かトライして、次にどうゴールを割るか。神戸戦に向けて、良いプランを立てて、今日の修正点やいいところを伸ばして戦えるよう、今日の試合での自チームのプレーをしっかりと分析しておかなければいけません。今日の試合を振り返ったとしてもそんなに時間はないので、短い時間の中で地に足をつけて戦える状況にしたいと思っています」