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MATCH試合情報

2021-22 WEリーグ プレシーズンマッチ - 日テレ・東京ヴェルディベレーザ vs ジェフユナイテッド市原・千葉レディース

マッチレポート


【試合展開】

昨年末の皇后杯決勝以来、約5か月ぶりに緑の女王たちがピッチに戻ってきた。

 

日テレ・東京ヴェルディベレーザは本日、WEリーグプレシーズンマッチ初戦を迎えた。

シーズンオフに主力選手数名が移籍し、この一戦では新戦力の北村菜々美や田中桃子、メニーナから昇格した3選手を積極的に起用した。

 

また、産休に入っていた岩清水梓が2019年8月3日なでしこリーグカップ決勝戦以来の公式戦復帰を果たした。

 

試合開始早々、自分たちが思い描いた試合の入り方ができず、危ないシーンから試合が始まった。8分、ジェフレディースの選手にボールを奪われるとあっけなく中央を通され失点してしまう。

 

反撃に出るも、小さなパスミスが重なり思うようなプレーを展開できず、もどかしい時間が続く。

 

70分、岩清水に代わり約1年ぶりに怪我から戻ってきた土光真代がピッチに送り出される。土光や松田紫野が起点となり攻撃のテンポやパススピードが格段に上がり、小林里歌子や植木理子、遠藤純らFW陣が次々とシュートを放つも、11人で自陣を固めるジェフレディースの鉄壁をなかなかこじ開けることができない。

 

最後までジェフレディースの牙城を崩すことができず、今季最初の試合は悔しい敗戦となった。

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監督コメント

竹本 一彦 監督

試合を振り返ってください。
今日、緊急事態宣言発令の中でリモートマッチで試合ができたことは、チームにとって非常に有難いことと捉え感謝しています。ジェフさんとは3週間前に練習試合をしているのですが、強固な守備を築いてくるだろうなと当初から予想していました。最初のカウンターで失点をしてしまってから、「1点を返さないといけない」というシチュエーションが結局80分間続いてしまいました。多くのチャンスを作れたと思いますが、最後の決定力が欠けゴールへと繋がらなく、精神的な焦りなどもあり、ジェフさんの守備力が最後のゴールキーパーの好守に繋がっていたかと思います。我々がゴールを取れなかったというのが残念な試合でした。

本日、岩清水選手を先発で起用した意図や想い、それからプレーの評価を教えてください。
出産後、今年2月から練習をスタートさせてから3か月、本人の努力でかなりコンディションが上がってきていました。練習や練習試合の中で時間を限定しながら最初は15分、30分、45分とプレーをしてもらい、練習の中でも強度を上げていきました。彼女の経験値でもありますが、プレーの予測が非常に高く、試合の中、練習の中でコーチングによって相手の攻撃の芽を摘むことや、ビルドアップの時にボールを出すことなど非常に良くなってきました。今日、プレシーズンマッチ初戦は暑い中でしたが、彼女のコンディションも非常に良く、練習の中身も良かったので前半から起用を決めました。失点はしてしまいましたが、他のプレーではディフェンスのコントロール、相手選手への素早いアプローチなど見せてくれたと思います。今日はあくまでもスタートなので、これから90分戦える体づくりをしていってもらいたいと思います。

WEリーグ初年度はベテラン選手の存在が大きいと思いますが、監督から見て岩清水選手の存在はWEリーグ初年度においてどういった期待を込めて位置づけられていますか?
ベレーザのなかでも最年長で、2011年ワールドカップで優勝経験を持っている、それから何年もチームの中でレギュラーを経験して来ているので、その経験プラス、ママさん選手としてWEリーグの中でスタートしていくので、新しい一歩を女性アスリートとして、ママさん選手として、新しいフットボールプレーヤーとして、その活躍を見せてもらいたいですし、皆の新しい道を作っていけるような選手になってもらいたいなと思っています。

先制された後、1点が遠かったのはどのあたりが要因でしょうか?
ジェフさんが4-4-2のシステムで組織的に非常に忍耐強く守っていました。その守備に対して、ある程度シュートまで持ち込むことができていたとは思いますが、やはり強いプレッシャーの中で、相手のペナルティエリア内で、精度の高いシュートやコンビネーションが上手くいかなかったことや、本番の雰囲気、リードされた後の焦りが続いたのが大きな要因だと思います。

今後対戦する大宮や新潟に対してどのように立て直していきますか?
上手く全選手を使いながら攻撃の組み立てや守備の強度をチームとして上げていくところなので、今日の試合の中で出た課題を練習の中で落とし込みながら、決定力まで高めたいと思います。ポジションの組み合わせは様々にありますし、その組み合わせを誰と誰を組んでとか、どのように組み合わせるのが良いのか、これから永田ヘッドコーチと考えながら選手たちに落とし込んでいきたいと思います。

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選手コメント

MF20木下 桃香

残念な結果でしたが、要因をどのように考えていますか?
試合の入りのところで、緩く入って失点しまいました。その後は自分たちのペースでボールを持てる時間が長かったんですが、その中でラストパスやシュートの質が低くて、自分としてもゴールやアシストという形でチームを救わないといけないポジションだったんですけど、自分の力不足を感じた試合でした。

試合が終わった後に、小林里歌子選手と座って話しているところを見たのですが、どのような話をしていましたか?
一番はシュートを決め切るというところと、後半に相手が引いてボールを奪いに来るというよりはゴールを守るという守備をしてきた時に、どこが空いていてどのように崩していくかというのはもっとできるようにしないといけない、という話をしました。

昨シーズンから試合に出場していて周りにも特徴を把握されている中で、真価を示すシーズンになると思いますが、どのような積み上げをしたいですか?
まずはプレシーズンの1試合1試合を大切にして、個人としては去年から少しずつ試合に出させてもらえていて、今までは先輩についていく感じでしたが、今年は自分から発信してチームを引っ張っていく存在にならないといけないと思います。プレシーズン1試合1試合をやっていった先にWEリーグの開幕が待っているので、今はとにかくチームとしても個人としても良いサッカーをしたいです。

背番号が20になりました。どのような気持ちでプレシーズンのスタートを迎えましたか?
20番は今まで阪口夢穂選手(現大宮アルディージャVENTUS)がずっとつけていた番号で、夢穂さんは私の憧れの選手でもあったので素直に嬉しかったです。タイプも違いますけど少しでも夢穂さんみたいに偉大な存在にならないといけないという責任感を感じていますし、プレシーズン開幕に向けて3か月弱トレーニングをしてきた中で、今日の試合には今まで積み上げてきたことを発揮できるように臨みました。

9月のWEリーグ開幕に向けて、途中からは同期の選手も入ってきました。ベテランもいる中で、若い力も出てきています。若さをどのように出していきたいですか?
一番下の世代が良いプレーをすることで周りも緊張感が生まれて、結果としてチームとして上に上がっていけると思っています。ただ、自分としては一番年下という意識はしていなくて、上だからとか下だからではなくて、ベレーザの一員として自分もココナ(岩﨑心南)もユズキ(山本柚月)も含めてやっていけたらいいと思います。

攻める時間が長かったと思うのですが、シュートが少なかった印象です。その点は何か反省点としてありますか?
今日のように相手が引いてきた時に、中央突破で細かく崩していくのもひとつですが、一番は個人のところでミドルシュートやドリブルで入って決め切ることができれば今日のような敗戦にはならなかったと思うので、自分としては周りを使うのももちろんですが、個のところで試合を決め切る選手になりたいなと感じました。

インサイドハーフでのプレーで、自身の持ち味をどう発揮されるのか、またそのポジションで感じている課題があれば教えてください。
ポジションでいうと、チャンスメイクのところです。アシストやゴールというのは絶対に演出していかないといけないですし、今日はその一番やらないといけないことができていなくて、その質を上げることがひとつです。もうひとつ、守備のところで、奪われた時に切り替えて奪えればもっと自分たちの時間が増えたと思いますし、よりチャンスも増えたと思うので、攻撃だけではなくて守備も意識してやっていきたいと思います。

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DF33岩清水 梓

試合を振り返ってください。
公式戦が久しぶり過ぎて若干の緊張はありました。そのなかで、もっと前半から良いところを見るというか、もう少し周りと合わせたかったです。後半からは体力的にちょっとまだまだだなというところは自覚があります。最初の1試合としてはピッチに立てたことが自分のなかでは全てかなと思います。

本日の敗戦をどのようにして次節に繋げていきますか。
常々「ベレーザは負けてはいけないチーム」と言っていますけど、ここから積み上げていくというか。ゴールに迫るシーンはたくさんありましたけど、やはりスコアにしないと結果的にはこうなってしまうのはサッカーの怖いところかなと思います。そういったところで結果を求めていきたいなと思います。

試合勘はいかがですか。
最初のところで相手選手に引っかかったところは相手のスピードの部分で、まだ自分の想定外のところで相手が来てしまいました。もう少し自分の想定内のところで試合を運べるように、もっといろいろな準備をしないといけないなと思っています。 実際に試合に出て、ピッチに立つ以上はもっとやれなきゃいけないと思います。サッカーをやれていることに感謝をするならば、ピッチに立たせてもらって、まずは自分としては一つ収穫かなとは思っています。

久しぶりの対外試合でのピッチの感触はいかがでしたか。
(リモートマッチの)独特の雰囲気は少しありますよね。観客席に人がいたらもっと感じるものがあったかもしれないですけど、公式戦となると、練習試合とは違った緊張感があります。それがいかんせん久しぶり過ぎて緊張する年齢ではないですけど、ちょっと緊張しました。昨日の夜から試合に関わる準備をしている時に、「明日、試合なんだよ」みたいなことを家族に言ったり、今日も家を出る前に「行ってくるね」と。いつも言っていますけど、自分のなかではちょっと違った感触もあって。でも、今日スタジアムに来る前は子供と少し外でお散歩をして遊んでから来たので、試合に行くまではいつもの子供相手の生活をしてきました。

家族がいることで感じる自分の変化はありますか。
終わっても、待っていてくれている家族がいるのはすごく幸せです。良い意味で、またすぐに切り替えなきゃいけない自分もいるので上手く切り替えて、試合結果の悔しいところはありますけど、親としてやるべきこともしっかりやっていかないといけないと思っています。今日はお家で夫と息子が2人で応援してくれていたみたいです。

先発出場と聞いた時の気持ちは。
昨日のセットプレーの練習をしているところで、若干スタメンなのかなという気持ちはありました。準備はしていましたけど正直びっくりはしました。 監督が自分のコンディションを気にして見てくれているのも知っているので、自分を常に表現しつつ、練習でも本気で戦う姿をこれからもみんなと見せていきたいと思います。これからも負けない気持ちを出して頑張っていきたいです。

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