今季の公式戦では初となるウイングバックでのスタメン出場となりました。
久々というところで体力面の心配などもありましたが、まずは守備からルーカス フェルナンデス選手のところをやらせないというのを念頭に置きました。相手が4枚で自分たちは5枚なので、前半も1本チャンスがありましたが、そこに入っていくというところを意識しました。ただ、もっとできた部分がありますし、前半にロストするシーンもありました。映像を見てもう一回振り返りたいなと思います。

攻撃面では個人での打開やボックス内でフィニッシュに絡むシーンもありました。
（前半半ば過ぎの）ターンのところは自分で打ってもよかったかなと思いました。あとは前半自分たちの右サイドでボールを持てていたので、相手のルーカス選手なんかはあまり自陣深くまで戻ってこないというのもありましたし、そこで僕が大外でフリーになってシュートを外してしまったのですが、そこの質というのはこだわっていきたいです。そこに入っていけるというところは自分の特徴のひとつでもあるので、そこは引き続きやっていきたいなと思います。

ここ数試合でイージーな形の失点が続いている要因はどの辺りにありますか？
失点が安いというか、そこはやっている選手も見ている人たちも感じていると思います。1失点目のシーンはルーカス選手の右足をきったけれど、マイナスのところで最終的にクロスは人に付いていかなければいけないですし、そこの質のところで上回られたというふうに思います。セットプレーの流れだと、あそこでは（川﨑）修平が寄せていて僕は右のセンターバックみたいところにいましたし、セットプレーでポジションが変わっているなかでの守備というのは全員に求めないといけないですし、ポジションが前目の選手でも守備で対応しないといけないシーンも出てきますし、そこは全員でもっとやりたいと思います。

内容面では少なくとも勝点1に値するプレーはできた印象です。
やっている選手も相手陣に押し込んで、そこからシュートまで持っていくというところでは僕の大外ぐらいだったので、そこから中央突破というか、シュートに持っていけるシーンも増やしていきたいです。ただ、得点シーンも相手陣で奪い返してという流れだったので、押し込めると奪い返す位置も高くなるので、そこは継続していきたいなと思います。

試合後にゴール裏のサポーターとの対話もありました。
やっぱり昨年の印象がファン・サポーターの皆さんにはあると思いますし、だからこそもっとできるのではないかと思ってくれているのは確かです。それに応えるのは僕たちでしかないので、監督やスタッフが指導してくれますが、やるのは自分たち自身なので、そこは本当に僕たちが変わらないといけないです。大阪まであれだけたくさんの人が来てくれているなかで、プロとして勝利というものを届けないといけない。内容はよかったけどとか、そんなものはどうでもよくて、勝利というものを届けないといけないです。怒りではなくエネルギーに変えてくれるファン・サポーターには本当に感謝しています。もちろん熱くなることもありますが、そうやってお互いが主張し合ってどんどんチームはよくなるものだと思いますし、彼らの言っていることも正しいと思うので、僕らが結果で応えていくしかないなと思います。

加入後初のリーグ戦のゴールを振り返ってください。
ゴール前に入っていけば、ああいうのは起こりそうだなと思って行ったので、実際にボールが来てよかったです。ファーストタッチで思いどおりに置けたところがよかったです。サイドを狙うのはここ最近であまりいいイメージがなかったので、（ゴールキーパーの）股下だなと思いました。

1失点目の対応に関してはルーカス フェルナンデス選手とオーバーラップを仕掛ける相手選手を一人で見る難しい対応でした。
（ルーカス フェルナンデス選手の）右を切るというのは言われていたので、そこを気にしすぎて、もっとボールに寄せなければいけなかったので、あれは僕のミスです。

失点後は相手陣内でボールを持って押し込むいい時間帯もありました。
全体の内容はよかったと思いますし、1-1になった後にどっちが先に点を取るかという部分で、僕もチャンスになりそうなシーンでミスがあったので、あそこでどう個人として打開するかというところが課題です。

後半は一進一退の展開のなかで、なかなかシュートの数が増えていきませんでした。
空いているのに出さなかったり、前につけられるところが何回かあったと思うので、僕自身も受けた後に最後の一個前をどう仕上げるかという部分では、試合を終えて全然だなと感じましたし、あそこで2点目というところはチームとして課題ですし、個人としても課題です。

最前線の新井悠太選手、左サイドで縦関係となった深澤大輝選手との連携面はいかがでしたか？
初めての形でしたし、（深澤）大輝くんからは仕掛けろと言われていました。初めての形でしたけど、よかったところもあったかなと思います。

リーグ戦で目に見える結果を残しました。どういった捉え方をされていますか？
点を取って僕自身に流れがあったと思いますが、もう1点という部分で後半にシュートを打っていないので、そこは課題です。また練習からやっていきたいなと思います。

最前線での起用となりました。
自分がセンターフォワードをやるということは、まず守備のところで強度というか、スイッチを入れるところだったり、賢くプレーすることが求められていると思っていました。それ以外で言えば、自分が頂点というところで（木村）勇大くんみたいにボールを収めることはできないので、機動力を活かして背後への抜け出しや相手のラインを押し下げることが求められていました。

直前の公式戦で同じ役割を担った山見大登選手を参考にしてプレーしましたか？
タイプ的に山見くんのようなプレースタイルがどちらかというと類似する部分はあると思うので、少し参考にしました。ただ、自分は自分なりにいろいろなバリエーションを出していこうかなというふうには考えていました。

前半にオフサイドになったシュートシーンを含めて相手の守備陣との駆け引きを意識していたように見えました。
相手は［4-4-2］の形だったので、（センターバックの）どっちかに捕まるということは避けたかったので真ん中で浮くような形でやっていました。オフサイドポジションにいても前に出ていくことができなければ、シャドーの選手たちが空くと思うので、もう少し相手を引き出せる部分はあったと思いますし、これから継続してやっていくかはわからないですが、もっとできたのではないかなと個人的に思います。あとは自分が守備の選手だったらという部分で、相手にとって嫌なことを考えながら、相手の視野から消えるような動きというのは意識してやってはいました。そこでもう少し後ろの状況とか、ランニングの質というのが上がっていけば、オフサイドになることはありませんでしたし、シュートまでいくシーンがあったので、そういったところをしっかりと決め切れるようになれば、自分のプレーの幅も広がるのかなと思います。

守備では前線からのプレスが機能する場面も多々ありました。
個人的にはしんどい時間も多かったですが、自分のなかではうまく落ち着く時間を作って、無理していかずにちゃんとその意図を持って相手の狙いのところを、自分で絞ってプレッシャーをかけるというのはしっかりできていたので、そういったところは賢くできたのかなと思います。自分だけではなくて、後ろの選手たちもそれに付いてきてくれていたので、自分も前に行くことができました。

後半戦連敗スタートとなりました。ここからどのように巻き返していきますか？
内容に関わらず、個人としてもチームとしても結果を出せなかったというのがすべてだと思います。自分たちだけが悔しいわけではないですし、ファン・サポーターの人たちもみんなここまで駆けつけて応援をしてくれていたので、本当に期待に応えられるように、すべてを整理してしっかりと次の試合に挑めたらいいなと思います。