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MATCH試合情報

2024 明治安田J1リーグ 第28節 - 東京ヴェルディ vs 鹿島アントラーズ

マッチレポート

監督コメント

城福 浩 監督

試合を振り返ってください。
今日も多くのファン・サポーターが来てくれました。ここ数試合、悔しい思いもさせていたので、彼らと喜びあえたことが本当に良かったなと思います。もちろん、内容が伴わなければ結果というものは出し続けられないですが、内容と結果が比例しないような状況というのはさらに悔しさが増すと思います。彼らがそういう思いをしていたと思うと、今日は本当に良かったなと思っています。いろいろな準備をしてきましたが、何よりも今日は先発の選手が出し切って、バトンを受けた選手が、さらにチームの推進力を上げる。そういうバトンの受け渡しが、今シーズンの中でも、非常に高いレベルを示せたと思います。もちろん、2-0で終われば良かったですし、3点目を取れるチャンスもあったかもしれないですが、それよりも出し切ってバトンを渡す。受けた選手の体の張り方を含めて、このチームのあるべき姿を、今日は示せたかなと思います。

主力3人を欠く中で、綱島悠斗選手を先発で、またあのポジションで起用した意図とパフォーマンスについて教えてください。
我々は3バックだからといって後ろが重たくなることはしたくないので、彼のように持ち上がることができるしミドルも打てる、前線のロングフィードもできるという意味では、守備が安定してくれば高いレベルでの競争になるなというふうに思っています。今日は最初はファウルが続きましたが、冷静な中でも激しい守備からしっかり試合に入ってくれたこと。あの持ち上がりは、我々も彼ならできると思っていましたし、フィードも彼らしかったですし、ミドルもあったと思います。繰り返しになりますけど、冷静な良い守備を続けながら彼の良さを出してくれれば、もっともっと良いパフォーマンスが出せるのではないかなと思います。

得点の2つを見てみると綱島選手の持ち上がりから素晴らしいパスで仕事をしたり、齋藤功佑選手があの位置でセカンドを拾って、シュートを打ったりと、後ろから加わっていったことがゴールにつながったような感じがしましたが、そこはどう考えていますか。
自分たちが「へそ」と言っているアンカーのポジションを有効に使いながらサッカーを進めていくところ、ウイングバックを有効に利用しながら、食いついたサイドバックの裏を使うというような戦術的なところは、みんなが共通意識を持っていたかなと思います。あの2点目に象徴されるように、齋藤功佑が足ではなくて、体で行くというところが大事で、このチームがひょっとしたらここ何年かで一番欠けているもの。全員があれを頭からいく、体でいくというような状況、特に今日、後から入った選手も、みんなそういう姿勢を示してくれたと思います。テクニックを見せるだけではなくて、バトルのところでしっかり体を張るというところが、成功体験として勝点3をもたらすことに直結したというのは、選手にとって非常に大きな経験だったのかなと思います。

PKで1点差になって、アディショナルタイムが11分と表示されたときに、選手たちにどういうことを指示、あるいは期待をしましたか。
特に逆サイドに大きく蹴ってくるときに、我々のシャドーもしっかりと最終ラインに戻って、下げなければいけないような場面があるぞということは伝えました。ただ、マイボールを大事にしろと。クリアではなくてしっかり運んで、相手のアタッキングサードで時間を費やすというのが一番我々にとってはいい方法です。ロングフィードに対する立ち位置と、マイボールを大事にするというところ、これをみんなが意識してくれたと思います。

これまでも山見選手が重要な一戦で結果を残してきましたが、彼の評価を聞かせてください。
彼の才能や持っているものは、我々はガンバにいるときから注目していました。ただ、J1の中で長い時間プレーを確保するということがどういうことなのかというのを、このチームに来てもらったときから、それはもうずっと言い続けていました。彼がそれを頭では理解できても、体で表現するまでには実はちょっとしばらく時間がかかりました。持っているものはあったとしても、プレーの連続性であったり、守備をしっかりやることによって最後自分のところにビッグチャンスが来るんだと。それを表現しようとし続けた中で、今日も地味ではありますが、相手のセンターバックのフィードをしっかり中を締めて自分の外側にボールを出させて、そこからプレッシャーに行くとか、今まで表現できなかったことを、ゲームの中で表現してくれました。そうやってピッチに立つ時間を長くする。ピッチに立つ時間が長くなれば、自ずとチャンスが増えるわけですよね。なので彼がそれを一つ一つの歩みとして自分の中で確かめながら、今前に進んでいるのではないかなというふうに思います。それには誰も気づかないような地味なプレーからいつもスタートするということは忘れないでやってほしいなと思います。

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選手コメント

MF 7森田 晃樹

試合を振り返ってください。
先制点を取ったことと2点目を取ったことが本当に大きかったなと思います。それまでのチームの戦い方や守備のやり方だったりがうまくできていて、相手を前半ゼロに抑えられたことが、大きかったかなと思います。

守備のところは鹿島対策を含めて整理されていたように見えました。
守備のところはだいぶ整理していて、ボランチの選手があまり前に出過ぎないようにして、バイタルエリアのところをかなり締めていたので、そのあたりは鹿島の選手もやりづらかったのではないかなと思います。結構、堅い守備ができたかなと思います。(鈴木優磨選手に対して)なるべくゴールの近くで仕事をさせたくない。サイドに流れるぶんには仕方がないなと考えながら、そこで間を空けないこと。バイタルエリアのところを空けないというところを意識していたので、そこはうまくやれたかなと思います。

前半の決定機が決まらなかった部分でいやな感じはありましたか?
いや、全然そんなことはなかったです。チャンスは作れているので、本当にそこが決まるか、決まらないかというだけの話なので、別にネガティブになる必要はなかったです。チームでもそういうふうに最後のシュートの練習もしましたし、そこは自信を持って全員がやっていました。

あのオープンな時間帯に先制できたことは大きかったですか?
1点目もそうですけど、綱島がドリブルでチャレンジしてその後のパスも素晴らしかったですし、チャレンジしながら点を取れたことがすごく大きかったなと思います。

結果的に1点を取られましたが、締め方は今季序盤戦の反省が生かされた印象です。
最後のところの守備の堅さのところもそうですし、PKで点を取られた後も、ぶれずにチーム全員で交代選手も本当に守備も攻撃もどっちもうまくやってくれたと思います。今日は総力戦という意味で、スタメンの選手もベンチから出てきた選手も本当に一丸となってできた試合かなと思います。

3点差を追いついてドローに持ち込んだ前回対戦の自信もいい影響となりましたか?
もちろん自信という部分もあったと思いますけど、どちらかというと、僕たちは先に3点取られてるというところの反省をこの試合で生かせた。最初に失点しないというところで、うまくできたかなと思います。

主力3人を欠くなかでの総力戦でかけたことは今後に向けても大きいと思います。
今日に関しては上位チームに対しての勝ちだったので、チームにとって自信にもなりますし、下との勝点差が詰まってきているなかでのこの勝利はすごく大きいと思います。

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FW 11山見 大登

今日はチームを勝たせる2点を決めました。
両方とも決めて当たり前ぐらいのドフリーだったので、決められてよかったです。

1点目の場面では直前の交代で右のシャドーにポジションを移す形になっていました。
自分は左でも右でもシュートまで行くことができると思うので、それがうまく形にできたかなという感じです。

ニアへの選択という部分でマテウス選手からアドバイスがあったという話でしたが?
前の試合で野澤大志ブランドン選手に止められたときに、ああいう形になったらキーパーはファーに飛びやすいからニアは空いているよと試合が終わってから言われていました。

綱島選手の意表を突く攻撃参加で相手の守備が崩れたところでうまくフリーになる形でした。
こっちは5バックでやっているので、相手の4バックは自分たちのシャドーやウイングバックのところを掴み辛いと思うので、うまくその間を使えたかなと思います。

2点目は齋藤選手のシュートのこぼれ球にしっかりと詰めて流し込みました。
相手が準備をしていなかったからこそ、(齋藤)功佑くんがああいうふうな形でシュートまで持って行けたと思いますし、相手はキーパーが取って当たり前だろうという気持ちがあったからこそ、自分の方が相手選手の前に入れたと思うので、そういう準備のところを怠らずにできたことが2点目につながったかなと思います。

得点以外でも試合を通して攻撃の起点として機能しました。
攻撃のところは自分のやりたいことを好きなようにできたと思うので、あとはそこの質をもう1個上げていく必要があるなと思います。守備の部分では前半最後の方は少しやられてしまったので、そこのところを改善していきたいです。

前線の選手として3試合無得点という部分をどう感じていましたか?
勝ちが取れていなかったですし、ダービーではああいう自分たちのいい流れのなかで無得点に終わってしまったので、前線の責任だと思っていたので、それが今節こういう形で結果を残せてすごくよかったと思います。

得点までにいくつかの決定機を逃す場面もありました。気落ちする部分はなかったですか?
今までもシュートを外しまくっているので、そこで気持ちが折れてしまってはフォワードとしてやっていけないと思うので、それはあんまり気にしていなかったです。

相手が4バックという部分もありましたが、ここ2試合多くのチャンスを作れているという部分で前線の選手としてはメンタル的にもチャレンジしやすい感覚はありますか?
相手も5バックでミラーゲームになると、マッチアップで自分もセンターバックの選手に付かれているシーンが多くて、自分の好きなようにサッカーができなかったので、こういうずれを生じさせながらやる方が自分はやりやすいなと感じています。

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DF 15千田 海人

試合を振り返ってください。
ここ最近勝てていなかったので、今日はみんなが90分間集中しきってしっかりと勝てたゲームだったと思います。

戦前から話していたバイタルエリアをしっかりと締める守備ができていた印象です。
ボランチと最終ラインでうまくコミュニケーションを取ってセンターバックの左右が潰しに行くのか、ボランチが背中で消すのかというところも含めてコンパクトに保ちながらうまく守れたと思います。

個人としては味方を動かしながらどっしりと構えて守っていた印象です。
僕のところがスライドしてあげることによってサイドのセンターバックが出られると思っていたので、そこのスライドは意識しながらしっかりと味方をあてられるようにやっていました。

チームとして連動した守備でラインコントロールもスムーズでした。
みんなラインコントロールのところでしっかりと付いてきてくれていたので、そこはよかったです。

ハーフタイムにはどういった声かけがありましたか?
しっかりと前半をゼロで終えることをみんなで話していたので、やられていない手応えもあったので、このままの形でやれれば、後半必ずチャンスがあるとポジティブな声掛けをしていました。

オープンな時間帯での先制点は大きかったですか?
あの時間帯はどっちが点を取ってもおかしくない状況でしたし、先に点を取れたことは大きかったです。

試合終盤はPKで1失点しながらも守り切りました。
1点取られたなかでこのまま逃げ切ろうと。最後まで集中を切らさないように全員で声をかけ合いながらやり切るというところで、自分を中心に声掛けしました。本当はゼロで終わりたかったですし、ほかにも危ないシーンは何個かあったので、次に向けて修正したいです。

攻撃陣は普段通りのハードワークとともに3戦連続無得点のプレッシャーのなかで結果を残してくれました。
守備もハードワークしてくれていますし、僕らはまずいい守備からというところで、そこも怠らずに得点も取ってくれて本当によかったです。

今日は3rdユニフォームも着用し、多くのファン・サポーターとともに素晴らしい雰囲気での戦いになりました。
より多くの試合でファン・サポーターの方と喜び合えればいいと思いますし、僕らはそのためにピッチで戦うだけです。ファン・サポーターの方にもサポートしていただいて一緒にこのシーズンを乗り切れればと思います。

主力3人を欠くなかでの総力戦で勝てたことは今後に向けても大きいと思います。
チーム内での競争も高まっていきますし、こういうふうに誰が出てもいいサッカーができるというか、勝点を積み重ねられることが大事なので、そういう意味ではよかったです。

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