MATCH試合情報
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試合を振り返ってください。
今日は勝点3を逃したという思いが強いです。2点目を取りたかったと思える前半を過ごしたことは、ここ数試合の課題をクリアできたということだと思いますが、そういう前半を過ごしたからこそ勝点3で終わりたかったです。自分たちの時間はある程度持てたと思います。ただ相手陣に入ってからシュートに行くまでというところが、もう少し相手陣の奥でサッカーをやれればそういう機会もあったと思いますが、ボールを持つエリアが少し後ろすぎたかなと思います。失点のところは見返してみないといけませんが、我々のフリーキックからで、シェイプ(陣形)が崩れたところから、マテウス サヴィオのクロスの対応であったり、中の対応も含めて本当に悔やまれるシーンだなと思います。我々のゴールキーパーのマテウスがビッグセーブをするようなシーンというものはほとんどなかったはずなので、あの一発で勝点1になるということは、悔しいと同時にやはりそこは反省しなければいけないなと思います。
勝点3を逃したと表現した試合において、ベンチワークや選手への意識づけで改善できたと感じている部分はありますか?
もちろん相手がビハインドのチームなので、サイドバックが高い位置を取ってきたときに、我々がどういう立ち位置を取るか。相手がリスクを冒してきたときに、どういう反撃ができるかというところは、押し込まれたという言い方がいいかを含めて、あの辺の時間帯だけだったと思います。1試合の中で同点にされたあの辺の時間、10分、15分をどう押し返せたかというところと、我々は交代策をずっとベンチで考えていて、実際にウォームアップの強度を上げてくれというふうに言っていた中でのああいう失点だったので、サイドの守備を含めて守備的にということではないですけど、強度を上げるための対策は決断できたかどうかという感じです。ただあのシーンは流れの中ではなくて、フリーキックでシェイプが変わっていたところなので、そこをしっかり対応できなかったという部分は、どこのチームもフリーキックがあるわけで、そこの拙さというものはしっかり修正しなければいけないなと思います。
後半最初の交代で松橋選手、山見選手を投入した狙いを聞かせてください。
ビハインドであれば齋藤功佑もファーストチョイスになったと思います。今は山見のチャンスメイクというものは、我々にとって大きなカードになっているので、彼のよさをまず生かしたいという思いと、もうひとつは両サイドですね。両サイドの守備の圧力を上げながら攻撃に入っていくという意味では、齋藤功佑か松橋優安かで悩んだところはありました。正直、ギリギリの判断でした。ただ、齋藤功佑はサイドも真ん中もできるので、どこかで点を取りに行かなければいけないときには必ず投入しようと思っていたので、1-0で勝っている状況ではなかなか悩みどころでした。
ここ数試合は前半の入りを課題としていたなかで今日はどういった形で選手の意識づけを行いましたか?
自分たちがアラートになるということが、どういうことかというのを具体的に示していました。アラートになるという言葉はすごく抽象的です。であるからこそ攻撃であればこういうシーンが一番ルーズになりやすい、守備であればこういうシーンなど。一番ボールに遠いところの選手だったり、逆サイドの選手だったり、ボールを奪いに行っているのだけどひっくり返されたときの瞬間のアクションだったり、奪った瞬間の一番遠いところの選手のアクションだったり、具体的なところは今週共有してきました。本当にここ何試合か痛い目に遭っていたので、選手は絶対前半はいい前半に、自分たちでスイッチを入れようと合言葉でやっていたので、具体的なものも選手の頭の中にありましたし、抽象的なものも含めて相手よりは絶対アラートに試合をやるんだという気持ちは整っていたかなと思います。僕からの指示はアラートの具体的なことを伝えていました。こういうところがルーズだった。これはアラートではない、というところは攻撃も守備もいくつか提示していたので、いや自分は頑張っているのにと思っていても、一番遠いポジションの選手が歩いてる、こういうシーンで歩いているようでは、これはアラートではないというものは、映像でも見せましたし、ミーティングでもやったので、中3日でなかなかピッチの上でトレーニングはできなかったですが、選手は意識を高く持ってくれたかなと思います。
GK 1マテウス
山田楓喜選手の先制点をアシストした場面を聞かせてください。
毎週、普段から練習している部分ではあるので、もちろんハーフウェイラインぐらいから(山田)楓喜が1人で運んでのゴールなので、自分のおかげとは言えないですけど、あそこのスペースというのは普段から練習しているところなので、ゴールにつながってよかったと思います。
今日もクリーンシートを逃す形になりました。
今シーズンに入ってからなかなかクリーンシートのゲームがない状況で、昨季はあれだけ良い成績をディフェンスの部分で収められたなかで、ここ最近は無失点で終えられてないというところは、自分たちがよくならなければいけない部分です。そのなかで失点シーンを振り返ると、なかなかキーパーからするとノーチャンスな部分もあると思うので、チーム全体としてディフェンスの部分というのは、もう一度再確認が必要かなと思います。
課題であった前半の入りのところは改善できた試合でした。
まずは前後半を通してしっかりゲームをするということが大事なことだと思います。前半、今日みたいなゲームで入れたなかで、しっかりとゲームを決め切る2点目というのは確実に必要になってくると思います。新潟戦も含めてなかなか追加点が取れないなかでこういう結果に終わっているので、追加点の部分は大事になってくると思います。
この試合で改善が見受けられたディフェンスラインの背後のスペースのケアについて聞かせてください。
コミュニケーションのところを指摘されてしまう部分があると思いますが、それだけではないというのも言えます。ゲームの中での流れという部分で、コミュニケーションでどうにもこうにもできない部分はあります。そのなかで自分たちは今日みたいによい判断もできましたし、前節の湘南戦のようなああいうミスはできればなくしていかないといけないというのが、正直なところです。
DF 4林 尚輝
試合を振り返ってください。
自分たちの最近は、立ち上がりが苦しくなって後で頑張るみたいな傾向があったので、入りという意味では克服できた部分は感じました。全員が前半からアグレッシブに行くところは意識してやれたと思いますし、それが得点にもつながったと思います。ただ、開幕戦とかとゲーム展開が一緒で、後半に粘れるのか、2点目の追加点を取れるかという課題がまた出たなと感じています。
前後半の走行距離が違うというデータも踏まえて、今日は前半からチームとして飛ばしていくという意識で臨まれましたか?
その意識は全員があったと思います。ディフェンスラインも上げ下げというところは、もっとしっかりやろうという話をして入りました。そこのみんなの意識はあったと思います。攻撃のときに出ていくスプリントであったり、城福さんがよく口にするバトンをつないでいくという面でも、誰かがへばるぐらい走ってくれることで、次の人が受け取ったときに、またさらによくなるという、その状況を作るためにも意識的に動いていたと思います。
個人としては前半にご自身の特長である出足鋭い潰しを見せる場面も多くありました。
(宮原)和也くんといろいろ話した部分もあって、自分がチャレンジするところとカバーを優先するところ、それをひとつ明確にできたところはありました。自分が出るときは絶対に取り切るという意識で潰しにいけたことは、その前の自分の反省、自分のよさを出すという部分ではよかったと思います。
柏の木下選手投入後の守備対応について聞かせてください。
背の高い選手(木下選手)が入ってきて、長いボールをもっと使ってくるかなという印象はありました。自分たちが前半から飛ばしてきたこともあって、後半は足がちょっと止まっている部分もあったと思います。そういったところで行き切れなくなっていたところと、ああいうストロングがある選手のときに、誰がマークに付くのか。あの失点シーンも自分はマークに付いていたわけではなかったですが、自分がぴったりと付いてもよかったのかなという反省があります。
後半はギアを上げた細谷選手の対応にチームとして苦戦しました。
直接マッチアップすることはそれほどなかったですが、カバーして見ていて、マッチアップしている選手が置き去りになったり、半分ずらされたりしていたので、スピードある選手だと見ていてすごく感じました。今代表にも関わっている選手で力のある選手だなと感じましたが、そういう選手を止めていかないといけないですし、そこをクレバーに対応する方法はいっぱいあると思いますし、そういうことができていくとJ1でも勝っていけるチームになるのかなと思います。
1-1のドローに終わりましたが、後半の最後は押し返してより勝点3に近づく展開でした。
チャンスメイクというところで、最後は得点の可能性をすごく感じました。ただ、あの状況というのは点を取られる前にできたら一番いいですし、尻に火がついた状況ではありましたけど、それを自分たちでどうやって作っていくかというところは、今後の課題だと思います。リスク管理と攻撃に出ていくバランスというのは、チームとして自分たちが一番生かせる状況というのを作っていく必要があるなと思います。
タフな3連戦をチームとしてしっかりと走り切りました。
引き分けになってしまって連勝はできませんでしたが、負けなかったということや自分たちが3連戦で走り切れたということは、今後の自信にもつながると思います。特に、今日は3戦目でしたけど、前半からギアを上げてやっていこうというなかで、後半さらに点を取りにいく姿勢というものを示せたので、そういった姿勢を自分たちが出せるという自信になったと思います。
MF 18山田 楓喜
ゴールシーンではパスの選択肢はなかったですか。
ゼロでした。
相手のゴールキーパーの肩口を狙った感じでしょうか。
思い切り振り抜いたという感じです。
右足でのゴールは初めてですか?
プロになってから右足では決めていないので、プロでは初めてです。昨日の練習後にシュートを打ったときに右足のシュートは全部入っていたので、感覚がよかったのかなと思います。
U-23日本代表合流前の一戦でしっかりと結果を残しました。
前節はチームが勝ちましたけど、前半ちょっと難しい展開で、自分も悔しい思いをしました。なので入りはすごく大事にしていました。その入りを大事にしたことで、ああいう得点やよい流れができたと思います。試合前や試合中は、アジアカップや代表のことを聞かれても答えていなかったですし、何も考えていなかったです。ただ、終わってみると、そういう代表の試合前にこうやって点を取ったり、結果を残せたということはよかったかなと思います。
普段から右足のシュート練習は取り組んでいますか?
左足でずっとシュートを打っていますが、その左足の感覚がちょっと悪くなったときに右足で打ったりすると、感覚が戻ったりするので、そういう感覚で右足は使っています。その右足の感覚が昨日からよかったです。
得点以外でも攻守にハードワークが光りました。
前節は自分の一番の特徴というのを見失っていたので、自分の特徴というのをまず芯に置きながら、今日は最初からプレーできました。そういうプレーがあってこそ、ああやってよい入りができましたし、ゴールも決められたので、そういう本質の部分というのはこれからもずっと忘れずにやっていきたいです。