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MATCH試合情報

2023 明治安田生命J2リーグ 第13節 - 東京ヴェルディ vs ジュビロ磐田

マッチレポート

監督コメント

城福 浩 監督

試合を振り返ってください。
ゴールデンウィークの貴重な時間を使って多くのファン・サポーターの方が来てくれて感謝しています。この環境の中でプレーできる選手たちは本当に幸せです。願わくば、彼らと最後に喜び合いたかったのですが、それができなくて残念でした。ただ、サッカーのスリリングな部分は見ていただけたと思いますし、我々としては相手にかかわらず、これぐらいの環境で選手たちにプレーをさせたいと強く思いました。内容はもちろん我々は総力戦なので、選手のオリジナルポジションを認識しながらも交代しながらいくつかのポジションを一人が2つか、3つのポジションを試合の中でやり繰りする状況でした。その中でも選手たちはしっかりとアジャストしてくれたと思いますし、前半は相手にボールを持たれたものの、決定機は自分たちの方が多かったと認識しています。後半は30分ぐらいまでは我々の時間だったと思いますし、そこで点を取れなかったところ。それと交代選手のところでギアを上げたかったですが、本来のポジションではないところで選手を投入したり、ポジションを試合中にいくつか変えるという部分での不具合というか、彼らの力を出し切れなかったところは、自分の手腕の問題だと考えています。

後半に流れを引き寄せた阪野選手の投入とハーフタイムの修正の部分について聞かせてください。
ボールをどこで収めるかという部分で、我々がここで収まると考えていたところで、前半に関しては収めきれなかったところがありました。ただ、前半は前半でインテンシティの高い守備、相手に圧力をかける守備というところを狙いにしていたので、何を取るかという意味では後者を取りました。前半は選手がしっかりそのタスクを遂行してくれたと思います。だからこそ、相手をほとんどペナルティーエリアの中に入らせていなかったと思います。自分たちのボールの時間は長くはなかったですが、カウンターからセットプレーでビッグチャンスを作ったという意味では、前半のメンバーは彼らに求めたタスクをしっかりとこなしてくれました。後半に入れば、体力的な部分で自分たちは自信があるので、我々の時間になることは確信していました。そこで足を振り切る選手がこのチームにいればというところですが、それを育てていくのが自分の仕事だと思うので、あらためてそういう選手が出てくるために鍛錬をしていかなければいけない、そういう30分間だったと思います。選手が交代していってパワーがダウンしたとは思っていませんが、さらにパワーを上げていくところまで持っていけなかったのは、配置のところで彼らの特長を出し切れなかったところの問題だと捉えています。

交代枠を1枚残した意図と、山田選手を投入した狙いを聞かせてください。
このような連戦の中で今までは基本的に5人交代をやってきましたが、今日はそれができなかった。そこはチーム事情ともっとこうした状況で投入していけるように底上げしていかなければいけないことを痛感しました。ただ、0-0で終わりたくなかったので、守備のやり方や組織的なアグレッシブなやり方を山田剛綺はもっと学ばなければいけないですが、彼のペナに入ったときの仕事は彼が持っているものなので、そこを期待して投入しました。

今後チームとしての戦いの継続性という部分で今日の試合をどのように捉えていますか。
今の我々が持ちうる選手の特徴を考えたときに、得点を取るために誰かに頼るとか、誰かにボールを預けておけば何とかしてくれるというチームではないです。なので、いかに相手陣でボールを奪って相手陣でサッカーをやって、さらにボールを奪い返すかという部分で、ペナの中に人数をかけていって最終的に得点するのが、前の選手だけではないという部分が今のチームのやり方です。それを続けていくしかないと思っています。相手陣でサッカーをするためには前からプレッシャーにいかなければならないですし、ラインを高く保たなければなりません。奪ったあとは相手陣でボールをつなげていかなければいけないという部分で、数少ない選手や人数でゴールを奪えるチームではないので、それを継続しながらより多くの選手がペナの中に入っていける状況で得点を狙い続ける。我々はこれを継続するのみだと考えています。我々がスタジアムのピッチで表現できるものは、日常の練習場のピッチでやっていることしかできないと思っています。そこでやれなかったら、あるいはやり続けられなかったら、試合の方がより相手も厳しくきますし、その90分の中で自分たちの時間にしていくためには、日ごろの練習のインテンシティが一番大事です。もちろん、前半は相手もものすごく高いインテンシティで臨んでくる中で苦戦してしまっているのが、今の我々の現状です。ただ、そこで耐えることができれば、どの試合でも必ず後半に自分たちの時間があるというのは、練習の賜物だと思います。誰かに頼ったサッカーはやっていないので、そこでどんな強度やクオリティを求め続けるかが、スタジアムのピッチで表れることだと思っています。我々はそこにフォーカスして毎日やっています。

途中投入の選手の立ち位置の変更に関して勝利を得る上では機能しなかったという印象でしょうか。
勝たせられなかったという意味では、僕はそう言うべきだと考えています。ただ、彼らは一生懸命やりましたし、今のチーム事情を考えると、一人が複数のポジションをやって変化を加えていく。それを誰しもが受け入れている状況だと思いますし、そういうカードを今はベンチに何枚も持てない状況です。そこは自分が練習場でそういう選手を育てられていない。次に入れるとするならば、ユースの選手になってしまうぐらいの状況ですが、怪我人がいてもこの選手がいるじゃないかというところをもっと練習から作っていかなければいけない。それができていない状況では、今日のようなポジションの変更は我々の中ではやむを得ないと思っていました。ただ、勝たせられなかったという部分で、自分の立場ではうまくいったとは絶対に言えないと思います。誰しも持っている特徴があり、学んでいるものがあります。我々は高いラインを保って相手陣でボールを奪うことにチャレンジしていますが、前線からの非常に効率がいいロジカルなプレッシングがないと、そのハイラインを保つことができません。どこよりもハイラインを保ってやろう。少なくともJ2の中では一番のチームになろうとしているという意味では、それを最終ラインだけではできないんです。前がそこを理解して前がハードワークしなければ、絶対にそれはできません。そして、それができなければ相手陣でボールを奪うことはできません。そういう部分で攻撃だけを考えれば、いろんな観点があるとは思いますが、我々がやりたいサッカーから逆算すると、違う観点があるということです。

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選手コメント

MF 7森田 晃樹

0-0の状況を続けていく重要性はチームとして共通認識している部分でしょうか。
それはみんなが思っていると思います。先制点を取られた試合はなかなかしんどくて、点を返すことができないまま負けてしまう試合もあったので、0-0の時間を維持しながらセットプレーやショートカウンターで決めて勝ってきているので、そういう考えはみんなが持っていると思います。

前半はビルドアップやつなぎの局面で苦戦していた印象です。
水戸戦もそうでしたが、なかなかボールを回すのが難しい時間帯があって、逆に相手に持たれてしんどい展開でした。そういう中でポジションの入れ替わりなど変化を起こしていく必要性を感じていました。

ビルドアップの立ち位置などは守備とのバランスを意識するうえで少しジレンマもあるように見えますが?
守備はしっかりとやれていると思いますが、つなぎの部分はもっとしっかりとやっていきたいと思っています。そのためにはもっと一人ひとりの選手が走る距離を長くしないといけないですし、ボールを受けにいく動きやスペースに顔を出すこともそうですが、動きの量をもっと増やせば、もっとボールを持てるようになると思います。

アンカーや中盤の低い位置の選手がターンや立ち位置の変化で前向きな状態からボールを展開していくプレーが課題にも見えますが?
前半にどう戦うか、後半にどう戦うかでやり方は変わりますが、もっと周りのサポートや声かけがあれば、そういうプレーもできると思いますし、選手によって特徴はありますが、最低限できることをやれれば、ボールを持てる時間も長くなるので、そこはうまく話しながらやっていきたいです。

現状では梶川選手がやっていた役割に近いタスクですが、何かアドバイスをもらったりすることはありますか。
カジくんがいたときは自分が綱島選手のポジションをやっていましたし、今はマリオ(エンゲルス)が前に入るなど少し選手が変わってきています。その中で自分としてはどうやったらうまくいくのかを考えながらやっています。カジくんとは役割が少し違うと思うので、今は日ごろの練習から現状のメンバーでうまくいく方法を突き詰めていきたいです。

後半はチームとして狙いとする攻撃の形も出ていましたが、よりシンプルに足を振っていくことが大切ですか。
僕自身もそういったシーンがありました。ただ振ることも大事ですが、その辺りは選手個々の判断の部分もあります。クロスからの攻撃はチームとして取り組んでいますし、そこは個人の判断です。

今回の連戦は1勝1分けとなりました。次節は好調の長崎相手というところで重要な試合になると思います。
ここから夏に入っていくので、結構厳しい時期に入ると思います。そういった中でこういう時期の勝ち点は非常に大事になると思うので、この3連戦をしっかりと勝ちで締めくくれるようにしたいです。

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MF 23綱島 悠斗

個人のパフォーマンスを振り返ってください。
自分の中では満足できる自己評価ではないですが、90分プレーできたことはよかったと思います。

前半にセットプレーからいくつかの決定機がありました。
本当によいボールが上がってきて、練習から狙っていた形だったので決めたかったです。ただ、そこは自分の技術不足が出てしまったので、もっと練習で取り組んでいきたいです。自分は本当に当てるだけでしたが、よい形で当てることができなかったです。その撥ね返りを落ち着いて押し込もうと思いましたが、相手のキーパーのセーブに阻まれてしまったので、ああいう状況では一発で決め切れるようになっていかなければダメです。よいボールが上がっていましたし、セットプレーは流れに関係なく得点につながるので、ああいうところで決めてチームを勝たせられる選手にならなければと考えています。

前半は前から圧力をかける守備を狙っていましたが、感触的にはいかがでしたか。
(杉本)竜士くんがスイッチをかけてくれて後ろも連動できるシーンもありましたが、全部が全部自分たちの意図した通りにボールを奪えるわけではないので、それがうまくいかない展開のときこそ、チームがずれないというか、一体感を持って守備をやっていきたいです。ただ、課題は残りました。

前半はビルドアップの部分で少しうまくいかなかった印象ですが?
(森田)晃樹がサイドにいるからこそテンポを作れるというか、一個前でテンポを作れると思うので、そこをうまく使えるような自分の立ち位置などをもっと勉強していきたいと考えています。

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DF 26加藤 蓮

試合を振り返ってください。
J1を経験しているチーム相手に自分たちのサッカーや戦う姿勢は見せられたと思います。あとは後半にあれだけギアが上がった中で点を決められなかったところに目を向けていく必要があります。前半に関しても決められるチャンスはいくつかあったので、そこで決められていれば、もっと違う戦い方ができたと思うので、プレーのクオリティや決めるところのクオリティに関して、もっと精度を上げていく必要があります。ただ、こういう相手に対してゼロで終えられた部分はポジティブに捉えてもいいと思いますし、それをプラスに捉えて次のもっと強い相手を叩いていきたいです。そういった強い相手を叩いていかないと、上には上がれないので、切り替えて次の戦いによい準備をして臨みたいです。

今日も複数のポジションでプレーしましたが、最初の2トップの一角ではどんな仕事を求められていましたか。
アグレッシブにプレーできるのが特長なので、守備では自分のところでスイッチを入れて前でボールを回収して前に出ていく。ゴール前でクロスに入っていくところを求められていたので、まずはそこをしっかりと意識して臨みました。

後半はよい時間帯が続いていましたが?
あの時間帯に試合が動きそうな感覚は自分の中でも強くあって、そこで決められていれば勝てた試合だったと思います。そういう意味でもったいなかった気持ちです。ただ、相手にあれだけ圧力をかけるなどチームとしての形は出せたと思いますし、あれを最初の段階から出せないと勝つのは難しいとも思いますので、そのあたりをもう一度チームに落とし込んでやっていきたいです。今日の60分辺りからの展開をスタートからできるようになっていきたいです。

後半はチームとして狙いとする攻撃の形も出ていましたが、得点を奪ううえでの改善点を聞かせてください。
自分にもチャンスがあって、足を振れるシーンで左足を振ればよかったと思う場面もありました。途中から入った選手が勢いを与えていくという部分では、多少厳しい姿勢でもシュートを打ったりする形が必要です。そういうプレーで相手がいやがることもありますし、多少強引でも足を振っていく姿勢はもっとあってもよかったかなと思います。ただ、クロスや自分たちの攻撃の狙いは多く出せていたと思うので、あとは決めるところや相手に競り勝つ、相手よりも一歩前に入るなどの細部を突き詰めていきたいです。そこはチームとしても個人としても上げていきたいです。

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