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MATCH試合情報

2022 明治安田生命J2リーグ 第29節 - 大分トリニータ vs 東京ヴェルディ

マッチレポート

監督コメント

城福 浩 監督

試合を振り返ってください。
遠い大分まで駆けつけてくれたサポーターに感謝しています。彼らの存在は心強かったですし、最後に一緒に喜び合えなかったことを申し訳なく思います。ゲームにおいては前半と、後半のオープンな展開になる前は、我々の思い描いた展開が続き、その中でビルドアップの形から2点を取れたことは成果だと思います。ただ、得点の直後に失点した部分に関しては、気が緩んでいたとは言いたくないですが、ちょっと下がり過ぎたところと、相手の個人技でやられてしまったので、そこにスペースを、あの瞬間に与えてしまったという部分は、しっかりとチームとして反省したいです。2回リードをしていたので、勝ち点3を取って帰るゲームだったと思いますし、悔しい気持ちです。

2点目を取った後に残り数分でハーフタイムに入るという部分で、受け身になりすぎるなど、心理的な部分がプレーに与えた影響はありましたか?
あの瞬間は私自身、下がり過ぎだと思っていました。それはディフェンスラインだけの問題ではなかったと思いますし、中盤のところでも問題があったと思います。全部に強いプレッシャーはいけないので、いけないのであれば、もっと脇を締めてフォローする、全員で中にボールを入れさせてはいけないですし、一番いいのはクサビを入れる選手に対してプレッシャーをかける。その部分では中盤は、特に得点を取った直後の前半終了間際の状況を考えれば、チームとしても本人としても次に向け学んでほしいところです。

前半に関しては相手のビルドアップに強い制限をかけられていたと思いますが、その部分の手応えを聞かせてください。
前半にあれができたのは、ディフェンスラインからのビルドアップがほぼ我々が思い描いた形でやれたというところ。ポゼッション率が何%だったかは分かりませんし、そこにこだわっているわけではないですが、かなり高い位置でボールを保持していたので、そこから切り替えてのボールへのプレッシャーをかけられていたと思います。あの守備に関しては我々のビルドアップの賜物、おそらく守備に追われていれば、あれほどプレッシャーに行くことはできなかったと思います。あの時間帯に点を取れたことは成果だと思いますが、前半が2-2で終わった点については反省しなければなりません。

後半の難しい時間帯にバスケスバイロン選手、染野選手を同時投入し、並びも変更した狙いを聞かせてください。
今回は急を要するチーム作りをしました。その中でいびつなところは、交代した選手が本当によくカバーしてくれました。得点を取りに行くには、いびつなところを消してくれた彼らは特別だと思いますし、フレッシュな選手の投入で点を取り行きたかったというところでした。

前半の2失点の部分は課題として、後半守勢の中で耐え抜いて勝ち点1を拾った今日の守備に関してどのように評価されていますか?
大分は交代カードが相当豊富な状況だったと思いますし、交代選手でオープンな展開にゲームが変わったという印象はあります。ただ、最後のゴール前のところで集結して、しっかりとシュートコースに身体を投げ出すなど、勝ち点に対する執念を見せてくれたと思います。相手の層の厚さに対して、最後は全員で身体を張って耐えた場面は多かったと思います。

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選手コメント

DF 3ンドカ ボニフェイス

試合を振り返ってください。
点を取った後に失点というのは2点ともそうだったですし、ちょっと緩くなった瞬間のところを突かれてという感じなので、ちょっと甘さが出てしまったと思います。締めるという部分は全員で言い合っていましたし、外からも言われていたので、みんなが意識していたところでしたが、それでもやられてしまうというのは、まだ映像を見ていないですが、改善しなければいけない部分です。

後半に関してはディフェンスラインで身体を張った良いプレーが多く見受けられました。
ゴール前のところではやれていました。ただ、前半の失点場面では自分のところで、もう一歩、二歩寄せられるかどうかというところで、ボールが足に当たるかという場面ではあったので、それを1試合通して何度か良いプレーがあったとしても、結果的にそういった1本で失点してしまっているので、そこは自分のところの問題でもあります。

チーム2点目の場面では佐藤凌我選手への正確なフィードがゴールの起点となりました。狙い通りのプレーでしたか?
あそこは(佐藤)凌我の背後の動きを見て狙いました。今日は自分がフリーでボールを持たせてもらえる展開が多く、自分のところでさしていけるし、顔を上げてボールを出せる展開だったので、顔を上げて良いところにボールを置けたタイミングで、凌我が背後を狙ってくれたのでそこを狙いました。

前半は深澤選手を含めた後ろ3枚でのビルドアップが非常にスムーズだった印象ですが?
監督から、前節までは少し一人ひとりが後ろに下がり過ぎて後ろに重たいと指摘されていました。それ以上、味方が落ちてこないようにという部分で、今日に関してはその状態で運ぶところがうまくできていたと思います。

相手が2失点目以降、前線を1トップ2シャドーの形に変更し、後半途中からはかなり押し込まれる展開になりました。その部分でやり辛さはありましたか?
確かに前半のほうが前でボールを奪い切ることができましたが、相手もそれに対して対応してきて、そういう難しさはありました。自分たちとしてはなかなか連動できなくて、ボールを奪いに行けなくなっていた中、それでも後半はゴール前で守るところはできたと思うので、後半の守備に関しては収穫となった部分もあります。

2度追いつかれたものの、ハーフタイムの切り替えを含め後半の入り自体は悪くなかったと思いますが、あの時間帯に点を取れなかったことが響いた感覚でしょうか?
そうですね。それでも、前線の選手は2点取ってくれているので、そこで自分たちが2失点しているので、それはチームとしても響きますし、1失点の重みをもっと感じる必要があります。

勝利を逃した一方、敵地で上位相手に最低限の勝ち点1を拾いました。その勝ち点1に意味を持たせる上では次節の長崎戦が重要となります。
今日の試合を含め、勝ち点3を取っていく必要がありますが、自分たちよりも順位が上の相手に勝ち点3を取らせないことはもちろん大事になります。今日の試合は後半終盤に関して押し込まれて苦しい展開でしたが、それでも最低限の結果を残せたことをプラスに捉えて、次の長崎戦はホームなので、必ず勝ち点3を取りに行きたいと思います。

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MF 4梶川 諒太

勝利を逃した一方、敵地で上位相手に最低限の勝ち点1を拾いました。試合全体をどのように捉えていますか?
上位に食らいつくためには、こういうゲームで勝ち点3を取ることが重要です。それでも、今日の展開では勝ち点1を取れたことをプラスに考えなければいけないところもあります。やっぱり、ダメージとしてはゼロで帰るよりはマシですが、次に繋げていかないとダメです。2試合連続で悔しい試合になってしまったので、次は絶対に勝たなければいけないです。

今夏に前線を中心にメンバーの入れ替えが起きていますが、攻撃の部分ではこれまでと異なる崩しのオプションを増やしていく必要があると思います。残り試合に向けてどんな部分を意識されていますか?
よりコンビネーションを高める必要があります。前半戦はより個で打開する場面が多かったので、ここからはより3人目の動き出しや崩しに関わる人数をもっと増やしながらやっていければ、押し込む時間はあるので、そこでの関わる動きを増やせば、よりシュートやチャンスも増えると思います。

今日の森田選手の得点場面を含めフロントボランチの積極的な飛び出しは、ここ最近良いアクセントになってきていると思いますが?
監督からもワイドの選手が中に入っていく、自分たちのところでもっと顔を出していくことを求めています。自分たちが入っていく場面や、他の選手が中に入っていく際にはリスク管理する場面などは常に設定されていますが、フロントボランチの選手がより前で絡めば、攻撃に厚みが出ることは間違いないので、後ろを助けながらより前に顔を出すことができれば、より面白いサッカーになっていくと思います。

後半終盤の素晴らしい守備の粘りは評価に値する一方、それを前半の勝負所でできないことがチームとしての甘さとも言えますが?
得点直後というところで相手にとってはあの時間帯に点を取れれば勢いも出ますし、そこで防げれば、逆に相手が苦しくなるという場面でした。そこでの失点が2度も続いてしまったので、そこは声掛けだけでなく、もっと積極的にボールに対して行くとか、絶対に締めなければいけないところは締めるという部分は、もっと徹底していく必要があります。

今日の試合を含めて声出し応援の試合がしばらく続きます。ここで結果を出していくことが、今後に勢いを与えるという意味で重要だと思いますが?
声の力は大きいですし、終わった後に挨拶に行った際の声は自分たちに勇気や力を与えてくれます。遠方まで来てくださっているサポーターの方々と一緒に喜び合いたい、一緒に声を出せるという部分で、よりモチベーションにつながっているので、次からは本当に勝って終わりたいです。

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DF 26加藤 蓮

前回対戦に続く大分戦でのゴールになりましたが、先制点の場面を振り返ってください。
セットプレーの際に自分のところで決めるというのは、練習から取り組んでいた部分でした。それが良い形で点に結びついたことは、チームとしても目指していた部分だったので、それが結果として表れて良かったです。梶川さんのボールがとても良かったですし、あとは自分が当てて決めるだけでした。

中央での密集から散開してフリーになってのヘディングでしたが、あらかじめデザインされたプレーでしたか?
そこは狙い通りというか、自分のところでマークを外して決めるという部分を意識して飛び込みました。ただ、ボールが良すぎたので、自分はジャンプしてしっかりと当てるだけでした。本当に梶川さんに感謝しています。

大宮戦に続くヘディングでのゴールになりましたが、個人として武器としているところでしょうか?
ヘディングは得意なほうだと思っています。今日はそれがうまくゴールにつながって良かったです。

試合を通してディフェンスラインからのボールの動かし方はスムーズだったと思いますが、手応えはいかがでしょうか?
相手のプレスのやり方を見ながら、空いてるスペースや周囲と連動した中での攻撃というのは、前半は特にできていたと思います。そこがうまくいったぶん、良い形で2点取れたからこそ、その後の失点は反省すべきです。次に修正して勝てるようにしていきたいです。攻撃面では自分たちが練習でやっている形や連動性は出せていると思うので、最後の質や点につなげるプレーをもっと増やしていきたいです。

サイドの攻防が目立ち、後半は特にサイドバックとしては難しい試合展開だったと思いますが?
きつい時間帯は長かったですが、後半ゼロで終えられたことはチームとして大きいと思います。ただ、後半も自分たちのサッカーをやるという部分に関しては目を向けなければいけないと思います。やっぱり、そこの攻防で負けてしまってはいけないですし、先手を取って相手を押し込んだ中で攻撃していくという部分は、もっとやっていかなければならないです。

後半の入り自体は悪くなかったですが、以降相手に押し込まれる展開になりました。どの部分で最も難しさを感じていましたか?
やっぱり質の部分や背後へのアクションが少し減ってしまったところです。きつい時間帯だったので、そのアクションの回数が減ったという部分で、相手のラインを下げられなくなったところもありました。そういったアクションをもっと増やしていくこと。相手をもっと走らせるためにボール回しのテンポを上げる。きついときこそ相手を揺さぶっていくところは、チームとして突き詰めていく必要があります。

前半は2点を含めて攻撃面で良いところが出せた一方、シュート数の部分では少しもの足りなさを感じさせる部分もありました。
チャンスがあれば、ゴールを目指さないといけないですし、ゴールからの逆算がサッカーの本質なので、そこはチームとして貪欲に取り組んでいく必要があります。強引にでもシュートを打つことで、相手のラインが下がったりとか、相手のやり方も変わってくると思うので、そこはゴールから逆算するという部分をもっと意識していかなければならないです。

勝利を逃した一方、敵地で上位相手に最低限の勝ち点1を拾いました。試合全体をどのように捉えていますか?
後半はかなりきつい中でもゼロで守れたことは大きいですが、点を取った後や給水で仕切り直しとなった後の集中力などに関しては、一人ひとり甘い部分があると思います。それがああいう失点につながっていると思うので、そういう細かい部分に目を向けて練習からやっていきたいです。

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MF 7森田 晃樹

ゴールシーンを振り返ってください。
正直に言うと、結構アバウトな感じでした。(佐藤)凌我くんが背後に走って、ピタッとボールを止めて、自分がフリーであることは分かっていたので、あとは感覚でした。

ゴールにパスをするというようなフィニッシュにも見えましたが?
その間ぐらいですかね。アバウト半分、狙い半分というようなシュートでした。

とはいえ、背後への良い飛び出しがゴールにつながった要因だと言えますが?
チームとしてディフェンスラインの背後という意識はありましたし、それがうまく結びついたという点だったと思います。

ゴールという結果に加えて、個人としてのパフォーマンスレベルは非常に高かったと思いますが、ご自身の感触はいかがですか?
何個か自分の中で良い選択肢があったと反省している部分があります。その中でも自分の役割というか、ボールを収めて落ち着かせるところや、前を向いて怖いところに入っていく、あとは守備の部分に関しては、自分の課題として取り組んでいるところなので、それが最近になって少しずつ良い形で出てきているのかなと思います。

勝利を逃した一方、敵地で上位相手に最低限の勝ち点1を拾いました。試合全体をどのように捉えていますか?
2失点ともに点を取った後の、少し簡単な失点の仕方でした。アウェイで2度追いつかれて、後半はこれだけ押し込まれていた中で最低限の勝ち点1を取れたことは、0よりも1のほうがいいですし、以前であれば最後に点を取られてしまい、勝ち点0で帰ってくる試合もたくさんあったので、それよりは全然マシかなと思います。

失点をなくすという課題と共に、勝ち切る上では自分たちの時間帯にもう1点、2点を奪っていく必要もあったと思いますが?
特に前半に関してはみんながよく動けていましたし、背後への狙いもあったので、もっとチャンスを作らないとダメでした。試合を終わってシュート数を見ましたが、前半は4本しか打てていなかったので、もっとチャンスを作る仕事をしなければいけないです。後半に関してもチャンスはありましたが、ちょっと疲れや動く距離が短くて、最後はああいった形でボールを持たれる展開になってしまいました。

後半に関しては背後への動きが減ったことが、その後の押し込まれる展開につながった印象もありますが?
後半は少し背後への動きが少なく、足元でつなぐシーンが多かった印象です。それでも、背後を狙うシーンもあり、それがチャンスにつながりそうな場面もあったので、個人的にはそこまで悪くなかったとは感じています。

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