MATCH試合情報
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【試合展開】
8試合続いたアウェイツアーが終わり、いよいよホーム味の素スタジアムに東京ヴェルディが帰ってきた。緊急事態宣言が発令されていたため、ビジター席がほとんどの試合で設置されず、この試合はほぼ9試合ぶりにヴェルディサポーターの前でプレーする一戦となる。
アウェイ連戦で勝利がなかった流れを変えて、この試合から続くホーム3連戦で勢いにのりたいところ。9試合ぶりのホーム凱旋のメンバーは、期限付き移籍の契約の都合で浜崎拓磨と戸島章はメンバーに入れず、右サイドバックには深澤大輝が入り、左サイドバックには福村貴幸を起用した。アンカーには佐藤優平、インサイドハーフには梶川諒太と石浦大雅が起用されて中盤を形成。センターフォワードに端戸仁、右ワイドストライカーに山下諒也、左ワイドストライカーには小池純輝を配置した。
立ち上がり、1分に満たないうちにゴール前まで侵入を許すと、正面からミドルシュートを打たれる。枠を捉えていたが、マテウスがファンセーブで凌いだ。序盤は相手の早い出足の前にボールロストする場面も目立ったが、徐々にプレスをいなして相手を押し込んでいき、チャンスにつなげていく。後方からの押し上げもあって、セカンドボールやカウンタープレスも効いて、波状攻撃を仕掛けていく。12分にはペナルティエリア内まで相手を押し込み、石浦が背後へスルーパス。右サイドから山下がカットインし、DFをかわしてシュートを打つが右ポストを直撃。こぼれ球を拾った佐藤優がミドルシュートを放ったが、これも相手GKの好守に阻まれた。なおもチャンスが続く。21分、最終ラインのンドカボニフェイスがスペースを見つけて前線にフィード。小池が絶妙なタイミングで抜け出してペナルティエリア内に侵入すると、相手DFのブロックをかわしてシュートを打つが、これはわずかに枠の上へと逸れた。
その後も分厚い攻撃で押し込んでいくと、ついに守備網をこじ開ける。30分、右サイドで受けた山下が仕掛けながらポストの端戸へ。端戸がマイナス方向へ落とすと、石浦、佐藤優と経由して左へとボールを動かす。最後は福村のパスを梶川が相手の背後へ通し、裏に抜けた小池がゴール右隅へと決めて先制した。
後半に入っても攻め手を緩めないヴェルディ。59分にはペナルティエリア左わきでボールを受けた小池がゴールに向かいながらシュートを打つが、これは相手GKがファインセーブ。セットプレーでもチャンスを創出。58分には、右からのコーナーキックを若狭大志がニアですらすように合わせたが、シュートはわずかにゴール左へと逸れた。66分には途中出場の持井響太がドリブルで仕掛けて相手を押し下げると、ボックス内に入ってクロスボールを入れる。ニアで山下が頭で合わせたが、これは枠をわずかに外れた。81分には途中出場の新井瑞希が相手のパスを高い位置でインターセプトすると、そのままドリブルでゴールへ。ゴール前には端戸が飛び込んでくる中、新井はゴール前に鋭いクロスボールを入れる。合えばビッグチャンスだったが、これは手前でDFにブロックされた。なかなかチャンスをモノにできない時間が続いたが、このコーナーキックで好機。梶川がゴール正面に曲がりながら落ちるボールを入れると、ファーサイドでマークを振り切ったンドカがフリーになって打点の高いヘディングを叩き込んで終盤に大きな追加点を決めた。その後も攻め手を緩めないヴェルディは、たびたび松本のゴールに迫り、前がかりになる相手の背後を突いてチャンスを迎えた。
3点目こそ生まれなかったが、前線からの連動した守備もはまり、19節のSC相模原戦以来のクリーンシートで勝利した。
試合を振り返ってください。
久しぶりにホームに帰ってくることができて、そこでゲームができるということで、選手たちと、今日観に来てくださるファン・サポーターの方に対して、少なくとも勝利に向かって戦っている姿勢を見せていこうと言っていた中で、2-0という形で勝利できたことを嬉しく思っています。厳しい戦いでしたが、粘り強く選手は戦ってくれました。今後も一緒に戦っていければと思っています。
10戦ぶりとなるクリーンシートでの勝利の要因をどのように考えていますか?
前節、失点した中で、失点するときのメンタルというか、何かレアなことが起こったり、その後にどういうふうに立て直すことが必要なのかという話を選手たちにして、その辺りを我慢するというか、そういう状況を作られないようにすることをやってきました。
この1週間の修正ポイントについて聞かせてください。
修正というよりも、前節の大宮戦は立ち上がりがあまりに上手くいかなかったので、そこについて選手たちと話をしていました。
1-0とした後、後半に新井選手や持井選手という攻撃的な選手を投入して追加点を奪いましたが、その采配の意図を聞かせてください。
まず、1点目を良い形で取れた中、あのゴールに関しては、今シーズン永井監督と一緒にやってきた成果と言えるゴールだったと思います。その後に守備をする時間が多くなっていましたので、攻撃の時間を作れる選手として、彼らを起用しました。
ベンチメンバーの選考に関して攻撃的な選手が多い印象ですが、その辺りの意図を聞かせてください。
最終的に勝利を目指す上でどういう形が出てくるのか、想定していた中で、複数のポジションをできる選手もいるので、その辺を踏まえてサイドバックがいないということではなく、そのポジションをできる選手もサブに入る形を考えています。
MF19小池 純輝
試合を振り返ってください。
本当に苦しい8試合がありました。5連勝した後に、オリンピックの関係もあってアウェイでの戦いが続くことは前々から分かっていましたが、いざ戦ってみると本当に苦しい8試合だったので、今回色々な状況がありながらも、またホームに戻ってプレーできたことがシンプルに嬉しかったです。これまでも良いゲームをしながらも勝ち切れない試合があったので、そういう意味では自分たちには何としても勝利が必要だった中、今日の試合ではその結果を得ることができて良かったと思います。
先制点の場面を振り返ってください。
本当に綺麗に崩せたゴールだったと思いますし、カジ(梶川)とは阿吽の呼吸と言いますか、理解し合っているところがあるので、それがチームの中で一緒にプレーすることで、1+1が「2」ではなく「3」や「4」になるようにやっていきたいと思います。
前半に関しては相手の守り方に対してビルドアップが非常にスムーズに見えましたが?
ボールの動かし方に関しては、良いところにボールが入ったり、そこから背後を狙っていくプレーが得点以外の場面でも出せていましたし、そこでしっかりと仕留めることが重要だと思います。2点目をボニ(ンドカボニフェイス)が取ってくれましたが、もっと早い段階でチームをラクにできる場面が自分のところであったので、そこは次に繋げていきたいです。
相手の背後へと抜け出す場面が試合を通して多く見られましたが?
相手の立ち位置や誰が相手に食いついているのか、動き出しの部分を含めて自分の思い描いた通りにプレーできていたので、前後半の1本ずつあったチャンスを決められていれば、全然違う展開になったと思うので、そこは突き詰めていきたいです。
鋭い縦への仕掛けなどコンディションの向上を感じさせるパフォーマンスだったと思いますが?
今日の前半は湿度が高く、ここ最近ずっと涼しかった中で久々に暑いと感じてキツい部分もありました。ただ、そういう中でもチャンスを作ることができていたので、今後もっと涼しくなれば、よりコンディションも上がっていくと思います。
相手に流れを渡す時間や自分たちのミスから難しくしてしまうという、ここ最近の課題も見受けられましたが?
本当に良くも悪くも自分たち次第と言いますか、相手に流れを持っていかせてしまうようなミスはチームとして減らしていかないといけないと思いますし、今日は粘り強くゼロで終われたことは、ひとつ良かった部分だと思うので、良い声掛けやチームとして踏ん張るところができてくれば、より優位に進めると思います。
堀体制に替わってから2試合目ですが、変化を感じる部分を聞かせてください。
ベースは大きく変わっていないというか、これまで長くやってきたスタイルが染みついている部分もありますが、そこに堀さんの新しい要素というか、足りていない部分を積み上げている段階です。ゴールを狙えるのであれば、よりシンプルにゴールを狙っていくということや、より背後を意識するなど、アグレッシブなプレーやトレーニングに取り組んでいます。
2カ月半ぶりのホームゲームに3rdユニフォームのお披露目と勝利必須の一戦に向けてどのような気持ちで臨みましたか?
3rdユニとか色んな要素はありますが、これまでずっと勝てていなくて苦しい状況が続いていた中での久々のホームゲームということで、ここまで8試合アウェイで戦ってきたからこそ、今日は3500人以上の方々がスタジアムに来てくれましたが、そういう方々からの後押しや居てくれる頼もしさを感じました。それが確実に細かいところでの踏ん張りなどに繋がったと思います。そこはみんなで勝ち取った勝利だと思っています。ただ、謙虚にもう一度勝ちを重ねていくために、この試合をキッカケにしたいと思いますが、試合は続いていくので、どんどん積み重ねていきたいと思います。
ホームサポーターの大きな反応がある中でのゴールはまた格別だと思いますが?
ここまでのキャリアの中でそこまでゴールを期待されるような選手ではなかったですが、ヴェルディに帰ってきた中での時間を通じて色んな方々からゴールを期待する声をいただけることが多くなってきたので、それはある意味で自分が点を取れている証というか、背負っていくものなので、そこは今のヴェルディにおける自分の役割だと思っているので、背後を狙い続ける部分やゴールを取ることでチームにプラスをもたらせるようにやっていきたいと思います。
久々のホームでの後押しによってチームとしてより戦えているように見受けられましたが?
まずはそこでパワーをもらえたことは確かだと思いますし、あとは堀さんに替わって球際で戦うところは、よく言われている部分です。今日は特に前半の15分間は前からプレッシャーをかけていこうという話もありましたし、もちろんヴェルディはボールを動かしながら大事にしていくことを重視していますが、それだけでなく球際の部分はより意識していくことが大事です。
今日は梶川選手とともにケータリングカー『喫茶フロール』を出店した中、見事に勝利で飾りましたね。
SNSなどを通じて色々な交流を持っている中、「スタグルがもう少し盛り上がればいいな」というような声を聞いていたので、そこに関しては自分たちで何かできるのではないかと思っていましたし、以前からずっと話していました。もちろん、ピッチで活躍して楽しんでもらえることが大前提ですが、プラスアルファで試合以外にスタジアムに来る楽しさを提供することに貢献できればという想いでした。今日は僕らも初日で反響はどうだったか聞けていませんが、今後ヴェルディのスタジアムに来る楽しさのひとつにしていければと思います。
ピッチ内外の相棒である梶川選手が4試合連続アシストなど、ここに来て素晴らしい存在感を示していますね。
彼の運動量や気の利くプレーというのは、出ていない時期も変わらずにやってきたからこそ表現できるものだと思います。そこに関して僕自身は彼が出ていない時期でも全く心配していなかったですし、必ずカジがチームの力になってくれると信じていました。なので、お互いに生かし合えるようにやっていければ、チームにとっても強みにできると思います。
次節は前半戦で悔しい思いをした新潟との再戦となりますが、意気込みを聞かせてください。
本当に久しぶりの勝利で嬉しい気持ちですが、本当に謙虚にひたむきに1週間やっていき、新潟に対する悔しい想いは確かにありますが、それよりも自分たちを突き詰めて成長していけるように取り組んでいくことが、まずは大事だと思います。また、みんなと1週間しっかりとやっていきたいと思います。
MF4梶川 諒太
今日の2つのアシストを振り返ってください。
1点目に関しては永井さんの時からやっていた崩しでした。とにかく、細かく相手を揺さぶりながら繋ぐというところで、堀さんもそれを継続してやってくれた結果、みんなでも意思統一できていたと思います。共通認識ある中での崩しだったので、本当に色んな選手が関わりながら同じ考えの下で動いた末の本当に良いゴールだったと思います。 2点目に関して、ある意味中の入り方は任せている状態です。ボニ(ンドカボニフェイス)が中に入ってくるのか、ワカ(若狭)がニアに飛び込んでくるのかという部分で、上手くあそこに落とせれば、その2人は強いので合わせてくれると思っていた。ボニがよく合わせてくれたと思います。
前半途中から佐藤優平選手とポジションを入れ替えて後半のスタートは前半スタートと同じ立ち位置に戻しましたが、その狙いを聞かせてください。
指示を受けていてポジションを変わりましたが、ちょっとチームとして冷静になれていなくて中の雰囲気も良くなかったので、そこで上手く声を掛け合いながらあの場面はポジションを変えていました。少しチグハグになっていましたし、あそこで失点してしまうと、最近勝てていない試合のようにズルズルと行ってしまったと思うので、そこはよく耐えられたと思います。そして、ハーフタイムにまた冷静になれたので、優平がボールを引き出しながらやるという流れで、後半は最初の立ち位置に戻しました。
後半に入ってカウンタープレスが嵌っていましたが、その判断に関してどのようにコントロールしていましたか?
前の疲れ方もありますが、自分たちがボールを持つことが多いと、相手も疲れてくるので、後半に相手の視野が狭くなっていくという部分で、より奪われた後のプレスが効くという印象がありましたし、前線の選手が替わってフレッシュになっていく中、よりカウンターで素早く切り替えのところを入ってきた選手がやってくれたので、かなり生かしやすい感覚でした。
DF15ンドカ ボニフェイス
試合を振り返ってください。
内容が悪かった中で、勝つことが大事だなとあらためて感じました。今のチーム状況ではこういう試合を続けていくしかないのかなとも思いました。
悪かった部分を具体的に聞かせてください。
前半、1点を取るまでは自分たちで思うようにボールを回して、多くチャンスを作れました。ただ、点を取った後に下のパスミスでカウンターを受けて危ないシーンを作っていました。後半も、自分たちの形で保持しながら相手を走らせることができなかったです。勝つために、割り切って時間を進めていくことはできましたが、やりたい内容ではなかったです。
ゴールシーンを振り返ってください。また、ゴールに対する想いを聞かせてください。
自分のマークの選手は前半からかなりタイトに付いていて、なかなか合わせづらいという感じでした。結構、ニアに走っていたので、逆に中に入っていったところで、カジ君(梶川)もそこに良いボールを入れてくれて、ドンピシャで合わせることができました。喜びについては、最近自分自身ゴールを取れていなかったですし、チームの中でも背の高いのはワカ君(若狭)とオレくらいしかいないので、そういう自分たちのような選手が取らないと点が増えないというところで、自分の中でも責任を感じていました。そういう中での1点だったので、喜びは大きかったと思います。
ゴールシーンで相手のマーカーを外したプレーに関してどのような駆け引きを行ったのでしょうか?
正直、詳しくは覚えていません。でも、本当はチームの中で自分はニアに走ることが決まりでしたが、カジ君がキッカーだったので、直感で中にボールが来ると思っていました。そこはキッカーでやり方を変えました。そういうボールを予想していたら、実際にめちゃくちゃ良いボールが来たので、豪快にヘッドできました。
前半にイージーミスが目立ちましたが、どういったことを意識してプレーしていましたか?
点を取るまでは本当に自分たちの思い通りにボールを動かせていました。ボールも運べてチャンスも作れていました。その中でやってもいいミスと、やってはいけないミスがある中、やってはいけないミスが増えていたので、そういう中で前半は相手に押し込まれてしまい、みんなの頑張りと運もあって前半は守ることができました。そういうミスが出ている中での後半だったので、チームとしてリスクを取らない選択が増えて、ゴールキックも蹴っていたので、1点リードもありましたし時間を流していくことがチーム全体で意識した部分です。内容は良くなかったですが、勝てたので良い選択だったと思います。
久々のホームゲームでしたが、心境の違いは大きいでしょうか?
本当にアウェイ8連戦を戦い、ホームに帰ってきましたが、あらためてやりやすさを感じました。サポーターがいることもそうですし、よくわからないですが、とにかく感覚的にやりやすかったです。
8戦未勝利という状況でもっとも考えていたことを聞かせてください。
後ろが失点してしまったり、連続失点が勝てなかった要因だったと思いますし、あとは最後の失点だったり、とにかく失点しないことを考えていました。また、失点しても連続失点しないことを意識していました。
今日の試合に関してこれまでと一番変わった部分を聞かせてください。
うまくいかない時に割り切って裏にいくであったり、蹴ってしまうなど時間の使い方が少し変わったと思います。理想は違いますが、勝つための選択というものが、今日の試合ではできたのかなと思います。
DF23深澤 大輝
試合を振り返ってください。
前半からシュートチャンスというか、シュートまで持っていける回数が多くて、前半の立ち上がりというのは前節の大宮戦からの反省を受け、立ち上がりの15分はアグレッシブにボールを奪いに行き、攻撃ではクロスやシュートで終わらせるということを話していました。そこは良かったと思いますが、前半の先制以降に自分たちのミスからカウンターを受ける場面が増えてしまったので、そこは反省すべきところです。後半に関しては良い時間帯にボニ君(ンドカボニフェイス)のゴールが決まったことが、チームにとって大きかったと思います。守備のところでも全員が粘り強く戦ったところが、無失点に繋がったと思います。
相手は中3日での試合ということもあり、ボールに対するプレッシャーはさほどきつくなかった印象ですが?
ビルドアップ時に僕のところには相手の左ウイングバックの下川選手が来ていましたが、そこで食いついてきた時に、前半からもう少し上手くやれれば良かったと思います。僕の立ち位置が少し高い位置になり過ぎていたので、相手が出てきやすいという自分のポジショニングミスがありました。 後半に関しては下川選手を引き出すなり、食いついてこなければ、自分のところから(端戸)仁君へのクサビのパスや(石浦)大雅に出すことを意識していました。相手があまり前からガツガツ来ないというのは想定内でしたが、僕らはビルドアップが目的にはなっていないので、(小池)純輝さんが一発で背後を取るなど、そういった形からの崩しで1点目も良い形で取れたと思います。ビルドアップからその先のゴールへの道筋という部分を、堀さんになってから背後へのランニングやクロス、シュートで終わるという意識が高まっています。
前半序盤にはハーフスペースでボールを受けた幾度か鋭いクロスを入れる場面もありましたね。
相手のウィークがクロスから失点が多いという部分があったので、監督からも「クロスをどんどん上げていこう」という話があったので、最近は自分自身取り組んでいるところで精度も少しずつ上がってきているので、今日の試合では味方に合わせたかったですが、今日は相手の守備陣が大きかったこともあり、高いボールではなく低いボールを入れた方が良かったのかもしれません。ボール自体は悪くなかったと思いますが、実際に得点には繋がらなかったので、そこら辺はもう少し工夫したいと思います。
今日はユースと大学の同期である浦和レッズの大久保智明選手が初ゴールを決めていましたが、ご自身にも惜しい場面がありましたね。
ボールにすごい回転がかかっていて、バウンドも少し難しい感じだったので、落ち着いて冷静に振り抜こうと思っていましたが、少し力みが出て枠から外れてしまい、仁君がトラップして決めてくれればというような感じでした。ただ、サイドアタッカーをやっていれば、ああいうシーンはこれからもあると思うので、そこは冷静に楽しんでゴールを決められるようになっていきたいと思います。
岡山戦以来、14試合ぶりのスタメン出場でしたが、コンディション面はいかがでしたか?
練習試合でも90分プレーすることはあまりなくて、体力面では少しキツい時間帯もありました。ただ、全員で苦しい時間帯をしのぎ、ボールを持つ時間帯も長かったので、そこで守備に追われて体力を使うというか、攻撃に出ることでポジティブに体力を使う形になりました。ただ、試合勘のところでは前半の立ち上がりなど、僕自身多くのミスをしてしまったので、そこは個人としてもチームとしても反省すべきところです。自分があまり試合に出ていなかったことは言い訳になりませんし、そこはもう一回チーム内でスタメン争いに挑み、試合に出られれば、改善していきたいと思います。
守備では対面の下川選手との間合いのところで苦労する場面もありましたが?
最初のプレーでカットインから右足でクロスを上げられた際に、右利きの選手だと思って中を切る対応をしたら、次の時には縦に行かれて左足でクロスを上げられました。浜崎選手から切り返すことが多いと聞いていたので、前半2本ぐらい下川選手の切り返しに対してスライディングで対応する場面がありました。あとは縦への対応に関しては個人として対人対応に取り組んでいる部分、あとは山下選手と連携しながら中に行かせないというところで後半は修正できたと思います。
今日の試合で手応えを感じた部分を聞かせてください。
球際やボールを奪うところ、インターセプトからダイレクトに繋ぐところ、空中戦に関してはまあまあやれたと思います。ただ、もっと突き詰めていく必要があります。ただ、サイドバックの守備に対して楽しさを感じ始めていますし、自分のところで奪った後にカウンターに繋げて、それが点になれば嬉しいなと思います。
これでご自身が先発した4試合すべてで勝利となりましたが、勝ち運を実感していますか?
チームメイトからはちょっと煽られていますが、確かに自分がスタメンで出た試合では絶対に勝ちたいと思って臨んでいますし、自分が出るからには逆に出れない選手がいることを理解していますし、チームとしてもここ2か月以上勝ちがない状況だったので、チームとしても久々に出場したという部分でもこの試合に懸ける想いは強かったです。自分が先発で出ている試合で勝っているのは偶然かもしれませんが、勝利に繋がっていることは素直に嬉しいです。
次節は前半戦で悔しい思いをした新潟との再戦となりますが、本間選手とのマッチアップの可能性含めて意気込みを聞かせてください。
僕が出るとしたら本間選手とマッチアップする可能性が高いですが、日ごろから練習ではドリブラーの選手と積極的に1対1の練習をやっていて、そこで良い感触も掴めています。現時点で自分の力がどれだけ通用するのか、試す良い機会になると思うので、そこは思い切りぶつかっていきたいです。