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MATCH試合情報

2021 明治安田生命J2リーグ 第14節 - 東京ヴェルディ vs ギラヴァンツ北九州

マッチレポート

【試合展開】

大型連休中の3連戦を1勝1分け1敗で終えたヴェルディ。有観客開催に移行して戦うホーム3連戦で上昇へのきっかけを掴みたい一戦となった。

 

前節からメンバーに若干の入れ替えがあった。両サイドアタッカーは安在和樹がアウェイでのアルビレックス新潟戦以来のスタメン出場を果たし、右サイドアタッカーにはアカデミー出身で大卒ルーキーの深澤大輝がプロデビューを果たした。中盤は、前節途中出場で怪我からの復帰を果たした井出遥也がスタメンで起用され、佐藤優平、梶川諒太と初の組み合わせとなった。また、マテウスが復帰を果たし、ゴールを任された。

 

立ち上がりからボールを保持して主導権を握ったのはヴェルディ。じっくり押し込みながら相手をワイドに揺さぶり、攻め手を探っていく。相手陣内深くまで入る場面は何度かあったが、前半はラストパスが合わずにフィニッシュまで持ち込むことができない。ビルドアップのミスからカウンターを食らう場面も何度かあったが、そこは球際での厳しいアプローチと素早いプレスバックで凌ぎ、スコアレスで試合を折り返した。

 

ワイドに揺さぶりながら、どこで仕留めるのか。ハーフタイムにその確認をして臨んだ後半、立ち上がりから一気にゴールに迫っていく。51分、相手最終ラインの背後をとった小池純輝にループパスが通ると、トラップとリフティングでボールをコントロールして左足を振り抜いたが、絶妙なタイミングで間合いを詰めた相手GKにブロックされてゴールならず。その後も小池は相手の背後を狙い続け、惜しくもオフサイドになってしまったが、相手の陣形を押し下げさせた。そして55分、このトライがゴールを呼び込む。相手を押し込みながらボールを保持する中で、左サイドで安在、小池、佐藤優とマイナス方向につなぎ、最終的にボールを受けた井出が同サイドでスルーパスを背後に通す。佐藤優に預けた小池はスピードアップして絶妙なタイミングで抜け出すと、相手GKを引き出してゴール正面にラストパス。飛び込んでいた山下諒也が押し込んで、ヴェルディが先制に成功した。59分には、右サイドを抜け出した小池がマイナス方向への横パスを入れると、佐藤凌我がワンタッチで合わせたが相手GKに好守に阻まれた。その後、終盤に向かうにつれて北九州にボールをつながれて押し込まれる時間帯もあったが、陣形を下げ過ぎず、前線の追い込みに合わせてアップ、ボールをつながれた際にはやや下げて、球際へのアプローチは強度を落とすことなく続けて簡単にはフィニッシュに持ち込ませない。耐え続けた先に好機アリ。反撃に出たいヴェルディは、途中出場の選手が躍動する。84分、カットインした山口竜弥がペナルティエリア内に侵入して右足を振る。シュートは相手にブロックされたが、こぼれ球がゴール正面でフリーになっていた端戸仁の元へ。シュートは相手GKの好守に遭ったが、88分には好機をものにする。左サイドのスペースに下りてきた端戸がタメを作って前を向くと、相手選手2名を引き付けてスルーパスを通す。山口が抜け出して相手の背後をとると、マイナス方向へのクロスボールを入れる。ここに飛び込んできた佐藤凌がワンタッチでゴール左隅へと流し込んで、勝利を決定付けた。

 

5月はホームでの連戦が続く。この流れを止めず、勢いのままに連勝して上昇を目指す。

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監督コメント

永井 秀樹 監督

試合を振り返ってください。
今日からファン・サポーターの方々に来ていただいての我々のホームゲームというところで、良いサッカーをお見せして勝利の感動を共に味わえるゲームにしたいという中で、選手たちは本当によくやってくれたと思います。北九州さんは昨年から本当に良いサッカーをされていて、我々も非常に学ぶところが多いチームでありまして、そういう良いサッカーをするチームと対戦するのはいつも楽しみですし、お互いに良いサッカーをしてやり合うというサッカーの醍醐味の中で、我々のやりたいこと、準備してきたことを今日はよく出せた、できたゲームだったのではないかと思います。 守備のところも自分たちが主導権を持って、主体性を持って、前から奪いにいくというところはかなり今週やったところで、選手の中でかなり主体性が出てきたことは我々のバージョンアップという意味でも非常に収穫のあるゲームになったと思います。初めてスタートから行ってもらった深澤大輝も非常に期待通りに良いパフォーマンスを発揮してくれました。加藤弘堅に関しては昨年の北九州との対戦で我々にとって一番嫌な選手だったわけで、その彼がウチに来てくれて、ある意味北九州さんの手の内を知っているコウケンが我々のチーム、特にディフェンスラインをよくコントロールしてくれたと思います。 その2人だけではなく、アンカズ(安在)も非常に良かったですし、久しぶりのスタートで行ったハル(井出)も良かったですし、途中から行ってくれたヤマタツ(山口)も非常に自分の持ち味を、またジン(端戸)もと名前を挙げるとキリがないのですが、全選手が今日ピッチに立っていない選手たちも普段のトレーニングからバージョンアップというものを意識しながらやってくれた成果が今日のゲームには出たんじゃないかなと思います。 また、これを継続して、さらにバージョンアップしていきたいと思いますし、またホームゲームが続きますので、ファン・サポーターの方々に良い試合をして勝利をお届けできるように、普段から支えていただいている方々に恩返しができるように、また良い準備をしていきたいと思います。 そして、個人的には昨日がJリーグの誕生日ということで、若かりし頃の国立での開幕戦、その前に東京プリンスホテルで過ごした時間や、開幕戦に関しては川淵さんの素晴らしいスピーチに始まり、華やかなオープニングセレモニーなど、本当に満員のお客さんの中で新しい時代が始まったと感じていました。結果的にベンチスタートで出番がなかった悔しさなど、色んなことを思い出しながら、やはり今この愛するヴェルディで指揮を執らせてもらっていることのありがたみ、ヴェルディだけでなくJリーグがあったからこそ今の自分があるので、日本サッカー界にとってJリーグの存在の大きさを、あらためて昨日は感じたところです。 そういった気持ちを、今日の試合では選手たちを通して出していければ、ということは個人的に思っていたので、選手たちが本当に気持ちの入ったゲームをしてくれたことを嬉しく思います。また、これからJリーグはまだまだ新しい時代、進化していくと思うので、ヴェルディは復活して本来いるべき場所に早く戻れるように選手たちと一緒に精進していきたいと思います。

両サイドアタッカーに深澤選手、安在選手を起用した狙いを聞かせてください。
まずはより攻撃のオプションを増やしたいという部分と、前からのプレスがテーマにあった中で、彼らとのマッチアップのところで適性があるという考えでの起用でした。

1点リードの段階で森田選手をリベロで起用した部分に関して、よりボールを保持する狙いがあったのでしょうか?
その通りです。カジ(梶川)と(佐藤)優平のところで少し守備時のスライドが遅れてきて、戻りの部分でも少し遅れが出てきて、筋肉系のトラブルに近い形が見受けられたので、それも踏まえての交代でした。ただ、コンセプトとしては再び我々がボールを保持するというメッセージのひとつでもありました。

開幕戦以来のクリーンシートでの勝利の要因をどのようにお考えでしょうか?
全員できちんと守備ができたこと、前から行く選手、次を狙う選手、コンパクトにするところ、そしてコウケン、ボニ(ンドカボニフェイス)が非常に安定したディフェンスラインを作ってくれたこと。本当に全員が共通認識の下、集中して良い守備をしてくれた結果だと思います。

どんな選手が出ても良いサッカー、結果を出せるという部分はチームとして成長している部分だと思いますが?
本当に選手たちが日々のトレーニングから意識高くやってくれていることの成果だと思っています。誰一人普段から下を向いている選手はいないですし、モチベーションの高さや自分たちの力でバージョンアップしていく、ヴェルディを強くしていくという思いが常に全選手の中にあります。選手たちの日ごろの努力の賜物だと思っています。

今日の試合でプロデビューを飾った深澤選手に今後さらに期待している部分を聞かせてください。
彼に関しては自分がまだ現役の最後の頃に、彼がまだユースの選手で練習参加した際のトレーニングマッチの印象が非常に強く、ベテランの選手がいる中でも彼が一人でラインをコントロールしてコンパクトにしてインターセプトを狙っている姿勢なんかを見て、「こういう選手が出てきたら頼もしいな」と思っていました。 今、自分が指導する立場となり、3、4日前に自分の中で彼をスタメンで起用するプランがあった中で、全体ミーティングの場面では彼に対して相当キツい説教をしました。それは彼が本来持っているアラートさのスイッチを入れたかった部分もありましたが、彼の純粋さは非常に素晴らしいところで、そのミーティングの後のトレーニングからは見違えるように、自分が現役の最後に一緒にプレーしたあの時のユースから上がってきた目つき、アラートさに戻っていたので、今日のスタメンを迷いなく決めました。そして、よくやってくれたと思います。また、ここからさらに成長していってほしいですし、アラートさや積極性、走力の速さというものの質をさらに高めていってほしいです。

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選手コメント

MF8井出 遥也

試合を振り返ってください。
1週間で準備してきたものが出せましたし、中でもしっかりとしたコーチングがあって、まだまだ良くなる部分もあると思いますが、チームとして良い試合ができたと思います。

今日のゲームでポイントになると考えていた点を聞かせてください。
自分も含めてチームとしてどちらがボールを握るかというところはチームとして共通意識はありましたし、相手を走らせるという意味で今日はしっかりボールも握れて、点も取れて良い内容だったと思います。

先制点の場面での小池選手へのスルーパスは動き出しが見えていましたか?
動きは見えていましたし、チームとしてニアのああいうところを狙っていくというのはやっていたので、点に繋がって良かったと思います。

今日の試合に関して課題を挙げるとすれば、どの辺りでしょうか?
まだまだミスがありますし、もっともっとチームとしてボールを握る時間を増やせると思いますし、押し込んでやり直すところの質や、最後のところの質も含め、もっともっと自分たちがボールを持ってゲームを支配する展開にできたと思うので、立ち位置であったりの質をもっと上げていきたいです。

交代前に自ら交代を要求するジェスチャーが見受けられましたが、どこか痛めての交代でしたか?
いや、痛めていないです。普通に自分の中でMAXを出していたので、そういう意味で足が攣ってしまっていたので、他の選手が出た方がいいという考えでの行動でした。

コンディションの問題でしばらく試合から遠ざかっていた中、外からどのようにチームの戦いを見ていましたか?
少しチームの練習からも離れていたので、個人的には自分が出た時に違いを生むことや、チームとして今まで積み上げてきた、立ち位置や細かいところが大事だとずっと思ってきたので、そういう意味で今週はコーチ陣だけでなく選手間でもよく話し合いができていたので、自分たちがもう一度どういうサッカーを、何を積み上げてきたかについて、立ち位置だったり、チームとしてやるべきサッカーを全員で話すことができました。そういう部分が今日の試合に出たのかなと思います。

多くの選手が試合に絡み始めたことでオプションが増えてきた感覚でしょうか?
自分が試合に絡んでいなかった中で、(石浦)タイガや他にもたくさんの選手が怪我などから戻ってきていますし、チームとしてどんどんそういう選手が出てきたことで、オプションを含め(佐藤)リョウガもそうですが、どの選手が出てもやれるサッカー、内容が増えてきたのかなと思います。個人としてはチームから離れていた中でようやく復帰できて、違いを生み出さなければならないと思っていたので、今日は勝利に貢献できて良かったと思います。

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DF23深澤 大輝

プロデビューを果たしたことの率直な感想を聞かせてください。
まずは何より勝てて良かったということで、自分のプレーどうこうよりも、チームが思い描いているような順位ではないので、勝った上でのプロデビュー戦にしたいと思っていたので、そこは本当に良かったです。個人のプレーとしては映像を見返して改善していきたいと思います。

今日のプレーで一番心がけていたことを聞かせてください。
今日に関しては相手の左サイドハーフ、11番の選手(永野雄大)が自分にどう出てくるかというところで、外切りで来たら、基本的に僕のところでフリーになるというのは話していたので、そこからどう前進していくかというところを意識していました。

キック精度の乱れに関しては復帰による影響か、あるいはピッチコンディションの影響でしょうか?
足首の怪我をしていたので、その影響は少しあったと思います。そこは映像を見返して改善していきたいと思いますし、ピッチコンディションに関してはベンチ外で外から見ている中でも滑っている選手が多いと思っていた中、自分も滑ってしまったので、そこは足の運びなどでカバーしていくしかないと思っています。

開幕戦以来のクリーンシートでの勝利に関してディフェンスの選手として感じるところを聞かせてください。
開幕戦以降は無失点の試合がなく、先に失点する展開においても自分たちのサッカーであれば、2点、3点と返せると思っていましたが、0-0で試合を進めていくところは、個人的に大切だと思っています。そういった中で今日は山下選手が良い形で1点を取ったことで、チームとしても精神的に優位に立つことができたと思います。そこが良かったと思います。

サイドアタッカーのポジションは得点も求められるポジションですが、その部分はいかがでしょうか?
1点目の場面でも自分自身ゴール前に入っていくことができたのは良かったことだと思います。あとはクロスのところでアシストや、逆サイドからのクロスに対してゴール前に入っていくところや、中盤に上がってゲームを作っていくなど、多くの仕事がありますが、そこは楽しみながら、チームの勝利に貢献できるポジションなので、そこはヴェルディのサイドアタッカーの面白さだと考えています。

今日デビューを果たした中であらためてご自身が考えるプロのイメージについて聞かせてください。
まずは結果が求められる世界ですし、僕は小学4年生から高校3年生までこのクラブで育ってきた中、この味スタは何度も試合を観に来た場所なので、そのスタジアムでデビューできて、結果を残せたという部分で、結果を残さなければならないプロの厳しさの中で初戦で結果を残せたことは良かったと思います。

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MF7森田 晃樹

今季初出場となりましたが、プレーの感触はいかがでしたか?
試合の展開的に勝っていた部分もあったので、自分のところで落ち着かせることが大事だと考えていました。その部分に関しては個人的に良い入りができたと思っています。

投入時はリベロでのプレーでしたが、監督からどんな指示がありましたか?
とりあえずゲームを落ち着かせるように言われていました。

試合終盤は後ろを3枚にして石浦選手とのダブルボランチの形になりましたが?
チームとして真ん中のところを固めて、攻撃でも守備でも安定感のある試合運びができるように意識してプレーしていました。

開幕戦以来のクリーンシートはチームにとっても自信になりますね。
今日の経験は自信に繋がると思いますし、今日のクリーンシートや2点目を取る試合をこの先何試合も続けていきたいと思います。

展開的には決してラクではない今季初出場でしたが、気負いなくやれた感覚でしょうか?
あまり入る時に必死にやろうとし過ぎてしまうと、すぐに息が上がってしまいますし、視野が狭くなってしまうので、まずは落ち着いてゲームに入り、そこから徐々に上げていくことを意識していました。

試合終盤にかけてはゲームを落ち着かせ、狙い通りの形から追加点を奪う理想的な締め方になったと思いますが?
自分のやりたいことも色々とありましたが、まずはチームとしてこの試合に勝つためのプランがありましたし、それを全体で意識しながら自分のところで上手くコントロールできたのではないかと思います。

セットプレーの二次攻撃の形からゴール前に飛び出していく場面もありましたが?
その辺は今後練習からしっかりと精度を高めていきたいです。テーピングをガチガチに巻いていることもあり、感覚的に少しずれる部分がありますが、そこは慣れていきながら以前のようなボールのフィーリングに戻ればいいかなと思っています。

今日の試合に向けてはほぼぶっつけ本番の実戦という形でしたか?
そうですね。チーム始動からキャンプぐらい以来の試合だったので、ぶっつけ本番みたいな感じでした。ただ、個人的に不安要素はありませんでした。

今季初出場の試合を勝利で飾れたことは個人としても大きいと思いますが?
まず何よりもチームがホームで勝てたことが大きいですし、その中に自分がいることがすごく嬉しいです。

前回の勝利はリモートマッチでしたが、ファンの前での勝利はまた格別ですね。
自分は開幕戦の前に怪我をしてしまい、久々の味スタでの試合になりました。ファンの方々の前での勝利はやっぱり嬉しいですし、気持ちよかったです。

今季ここまで外からチームを見てきましたが、個人として感じている部分を聞かせてください。
自分たちのサッカーを進化させていく中でどんどん新しいことに取り組んでいますが、そこに関して焦ってやってしまい、自分たちの基盤としている部分を忘れてしまっている感じが最初の頃にはあったと思います。ただ、最近は難しい試合もありますが、そういう部分を意識してやれていると思います。あとは守備のところで、今日はよくやれていたと思いますが、シュートを打たれ過ぎたりという試合が多いので、今後もシュートを打たせない、相手にやりたいことをやらせない今日のようなサッカーをしていくことが大事だと思います。

昨季からのバージョンアップという部分では背後を狙う意識が高まっている一方、そこを意識するあまりボールを保持して押し込むという良い部分が薄まっているところもありますが?
裏を狙うことは大事ですが、中でプレーしている選手たちが自分たちのタイミングでやっていくことが大事です。どうしても「裏を狙え、裏を狙え」という指示がある中でどうしてもその意識が強過ぎて、無理な状況でも縦に入れている場面が多かったので、そこを抑えてやるべき時に自分たちの形で裏を狙っていくことが重要だと思います。

今日はリベロでのプレーでしたが、今季ここまでの中でどのポジションでのプレーを求められていますか?
基本的に自分は「ここしかでできない」というタイプではなく、フリーマンやフロントボランチ、リベロとどのポジションでもプレーできるので、ひとつのポジションにこだわらずに高いレベルでプレーしていきたいです。チーム内ではそれぞれ異なる特長があり、それをチームとしてやるべきことをやりつつ、自分の良さを出せる選手が試合に出られると考えているので、まずはチームのコンセプトを理解してチームとしてやりたいことを自分のところで崩さない。さらに、個人のところで違いを出していきたいと思います。

ホーム3連戦の初戦を取った中、次節は今季結果が出ていない上位陣である磐田との難しい試合になりますが?
このままブレずに自分たちがやるべきことをやって、その中で練習や試合で出た改善点を急ぎ過ぎずに自分たちのペースで改善していくことだ大事だと思います。

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FW27佐藤 凌我

試合を振り返ってください。
入りから最後までほとんど自分たちのやりたいサッカーができたのかなと思います。そういった意味ではここまでやってきたことが勝ちに繋がる良い試合だったと思います。

チームを勝利に導く貴重な追加点の場面を振り返ってください。
最初はジン君(端戸)から横パスをもらうつもりでしたが、オム(山口竜弥)が上手く縦に抜けてくれていました。ハーフタイムに永井監督からカットバックの形で相手の8番のポジションのPKスポット辺りのところが空くというか、ディフェンスラインが早く下がるということを言われていたので、あのシーンもヤマ君(山下)がニアに走ってディフェンスを引っ張ってくれたので、後ろが空いていました。それにオムからのパスも良かったので、自分は決めるだけのシーンでした。

ご自身の後方に良いタイミングで小池選手も走り込んでいましたが、あくまで自分で振りに行く意識でしたか?
いや、あのシーンでは逆からのボールに追いつくのに必死で、後ろにたぶん味方が走り込んでいるとは思っていましたが、見えてはいませんでした。だから、強引に自分で振りました。

あの時間帯で比較的無理な体勢からの難しいフィニッシュでしたが、狙い通りといった感じでしょうか?
早くに右側のコースを切られていたので、あそこに打ったのは狙い通りの形でした。

山口選手とはプレシーズンからゴールに繋がるコンビネーションを見せていましたが、あそこは阿吽の呼吸といったところでしょうか?
普段の練習では一緒にクロス練習をやっていますが、その時は正直あまり合っていません(笑)。ただ、今日はオムがしっかりと見てくれていたので、本番で合わせられたのは練習の成果だと思います。

リモートマッチではなくファン・サポーターの前でのゴールは喜びも格別ですね。
この前は群馬戦で点を決めましたが、やっぱりサポーターの方がいる中でのスタジアムでゴールを決められると喜びは大きいですね。もっともっと多くのゴールを届けていきたいです。

今日に関しては明治大学の先輩である佐藤亮選手、同期の狩土名禅選手の存在もあり、より高いモチベーションだったのではないでしょうか?
大学の同期や先輩と同じピッチで戦えることは幸せなことですし、そういった試合で結果を残したいという気持ちはあったので、結果に繋がって良かったです。

前半は時間の経過と共にフィニッシュまで持ち込めない手詰まり感もあったように見受けられましたが?
前半の途中から幾度か相手に前から嵌められて少し嫌な時間帯はありました。ただ、中の選手の話し合いもあってその時間をそこまで長くせず修正することができたので、そういった中での改善力の向上は良かったと思います。

開幕戦以来のクリーンシートになりましたが、失点していた試合と今日の試合で異なる感覚はありましたが?
やっぱり前からボールを奪いに行くところはこの試合では入りから全員が意識してやれていたと思います。そして、幾度か良い形で奪うこともできて自分たちのマイボールの時間が増えたことで、相手の攻撃回数自体を減らすことができました。そこは発見というか、今後に向けて繋がるところだと思います。

試合終盤に山下選手とポジションを変えていましたが?
あの時はヤマ君が少し足を痛めていたので、サイドではプレスをかけたり運動量が多いので、そこは自分とヤマ君の判断でポジションを変えていました。

見事なボールキープから相手の退場を誘発するなど、最後まで馬力のあるプレーを見せていましたが、まだまだスタミナは残っていた感じでしょうか?
正直、キツい時間帯でしたが、ああいう球際のところで負けてしまうと、失点に繋がって相手に勢いを与えてしまうので、あそこではそういった気持ちの部分が身体を張れたことに繋がったと思います。

今後に向けては背後を狙う部分、しっかりと繋いで押し込んでいくところの使い分けが安定した試合運びのカギを握ると思いますが?
自分たちは相手を見てサッカーをするので、相手が前から来れば背後を狙っていきますし、相手が引いてスペースを消す場合には自分たちのボールポゼッションができるので、そこは全体の質を上げていきながら相手を見て上手く判断しながらやっていきたいです。

ホーム3連戦の初戦を取った中、次節は今季結果が出ていない上位陣である磐田との難しい試合になりますが?
しっかりと戦うというベースの部分は変えずに、なおかつ今日のような自分たちのやりたいサッカーを90分間できれば、自ずと結果は付いてくると思うので、ブレずに1週間準備していきたいです。相手は上位ですが、ここで勝てれば波に乗っていけると思うので、頑張りたいと思います。

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