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MATCH試合情報

2021 明治安田生命J2リーグ 第1節 - 東京ヴェルディ vs 愛媛FC

マッチレポート

【試合展開】

いよいよ新シーズンの開幕を迎えた。昨季を12月末まで戦った影響から新シーズンの準備までのインターバルは短かったが、永井秀樹監督就任3シーズン目の積み重ねをベースに、さらにレベルアップしたサッカーを見せるべく、トレーニングとミーティングを重ねてこの日に臨んだ。

 

開幕戦のキックオフでピッチに立ったのは、ゴールキーパーにマテウス。センターバック(クラウン)は加藤弘堅と馬場晴也がコンビを組み、右サイドアタッカーに若狭大志を、左サイドアタッカーに福村貴幸を配置した。チームの心臓部であるリベロは山本理仁が務め、フロントボランチは梶川諒太と佐藤優平がコンビを結成。攻撃の肝になるフリーマンは端戸仁が起用され、右ワイドストライカーにはプロ初スタメンとなる阿野真拓を置き、左ワイドストライカーは小池純輝を置いた。

 

ホームでの開幕戦とあって、勝利で勢いをつけたいヴェルディは、立ち上がりからボールを保持して相手陣内でプレーする。選手単位ではなくチーム単位で有機的に人が絡み、ボールがテンポよく動く。なかなかフィニッシュにつながるエリアには侵入できず、狙ったパスがわずかにズレて決定機は作れないものの、攻守の切り替えも素早く、相手にも効果的な攻撃を組み立てさせない。最初に決定的な形になったのは34分、小池が背後に流したボールに端戸が抜け出し、ゴール左斜め前から左足を強振したが、ボールはゴール右へと逸れた。徐々にゴールに近付きはじめると、思いもよらない華麗で豪快な一撃が生まれる。

 

37分、相手陣内左寄りの中盤エリアで山本と佐藤が狭いスペースをショートパスで打開。佐藤が背後のスペースへ出したボールに小池が抜け出す。ペナルティエリア内で切り替えしてDFをかわすと、そのまま右足を振ってカーブをかけてファーサイドを狙う。本人が「狙い通り過ぎてびっくりした」というほど華麗な弧を描いたボールは、ゴール右ポストを叩いてゴールへ転がり込んだ。その後はビルドアップのミスを突かれて押し込まれる場面もあったが、フィニッシュまで持ち込まれながらもなんとか球際に厳しく寄せて耐える。耐え切った後に待っていたのは、またも歓喜だった。アディショナルタイムに突入した45+3分、右サイドのスペースへ抜け出した若狭がゴール正面を越えてファーサイドに走り込んでいた小池へクロスボールを入れる。ペナルティエリア際で胸トラップした小池は、相手が寄せてきている中でハーフボレー気味にボールを叩いてゴール左隅へと流し込んで追加点を挙げた。

 

開幕戦の固さからか、前半はミスからカウンターを食らったり、自信を持っているビルドアップの部分で噛み合わない部分も見えたが、後半に入るとギアが一段上がる。スペースを有効に使えなかったものの、組織の連動とパスワークで愛媛を翻弄し、ほとんど反撃を許さない展開を続ける。66分には左サイドから入れたボールをゴール前で相手DFが処理を誤り、ゴール目前に詰めていた山本のところに転がり、そのままプッシュしてダメ押しの3点目。

 

勝利にグッと近づくスコアを得て、指揮官は大きな判断を下す。2日前に2種登録の承認を受けたばかりの中学3年生、飛び級でユースでプレーしていた橋本陸斗をピッチに送り込んだ。橋本はJ2リーグ最年少出場記録を更新し、Jリーグ全体でも3番目に若いデビューを果たした。すると交代直後の81分、前がかりな相手の背後を突き、小池がスペースへと抜け出してゴールへと迫る。相手DFを十分に引き付けたところで、ゴール前に走り込んできた橋本へ横パス。最高のお膳立てだったが、走り込みながら合わせたシュートは枠の左へと逸れて、デビュー戦での初ゴールはならなかった。

 

その後も危なげない試合運びで守備も完封し、完勝で開幕戦を飾った。永井サッカーのベースは確実に浸透し、次のフェーズへと突入した。『共通認識の優位性』を高めていき、進化への自信を深めて、次節も続くホームゲームで連勝を狙う。

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監督コメント

永井 秀樹 監督

試合を振り返ってください。
いよいよ待ちに待った開幕戦をクラブスタッフを始め、色々な方の努力のおかげで無事に迎えて戦えたことをまずは感謝したいと思います。 年末からクラブは色んなことがありましたが、本当にヴェルディを支えてくださる多くの方のご尽力のもとに、また新しいスタートを切れたことを感謝したいと思います。 ゲームの方は2021シーズン、新しいバージョンアップしたヴェルディのサッカーを作っていこうと、新しい選手も加わってシーズン立ち上げ、キャンプと非常に選手たちが前向きに取り組んでくれていい積み上げができて、今日の試合ではたくさん良いところを出してくれたと思います。 ただ、我々は成長過程であり、1試合1試合を大事に戦う中で、成長しながら進んでいければと思います。まだまだ修正点、課題もありますが、開幕戦をまずは3-0のスコアで勝利できたことを嬉しく思いますし、選手たちは本当によくやってくれたと思います。 昨日の練習場にもサポーター有志の方が全選手の横断幕を飾ってくれたりとか、本当に素晴らしいファン・サポーターにも支えられながら、そして今日に関してはひとつ良い恩返しができたのかなと思います。また、次に向けて良い準備を、早速切り替えてやっていきたいと思います。

オフ・ザ・ボールでの動きの量、質に物足りなさを感じましたが、その点に関して聞かせてください。
我々は基本的にどのゲームも80%以上のゲーム支配をテーマにやっている中で、ゲームを支配するために必要なのはボール保持とスペースの支配とずっと伝えています。まだまだボールを保持しながらスペースを支配するところは改善の余地があります。さらなるバージョンアップを考えると、スペースを支配するというところは引き続きやっていかないといけないと思います。

今日の3-0の勝利という結果に関してご自身として一番何がはまったかと感じていますか?
理想は自分の中でかなり高いので満足はできていませんが、まずはキャンプを通して共通認識の優位性というところに関しては選手たちが本当によくやってくれています。さらに、攻撃の形を多く作れた結果かなと思います。勝てる試合はもちろん(小池)純輝の素晴らしいシュートが入ったり、決めるべきところをきっちり決めるところができたのが、今日の良かった部分だと思います。まだまだ決めなければいけないところもありましたし、個人としてもチームとしても成長できると思います。

ゴールキックの場面で大きく蹴って相手にボールを渡してしまう場面が見受けられましたが、そこは連携不足というところでしょうか?
愛媛さんの守備の嵌め方が4-4-2から4-2-4、特にゴールキックの場面では嵌めてくる形だったので、そこはビルドアップというよりも4-2-4の2の部分の脇を突いていくことを意識しながら、相手がそこを埋めてきた場合は、今度は最終ラインで同数という形になるので、今度は背後を狙っていくというプランでした。

2種登録でJリーグデビューを飾った橋本陸斗選手に対するコメントを聞かせてください。
期待通りと言いますか、楽しみながら彼らしい良いプレーを見せてくれたと思います。もちろん、あの決定機を決めてくれていれば、ヴェルディにとってもより良いニュースになったと思います。あとは橋本陸斗という15歳の選手がJリーグでデビューできたことは、我々のジュニアユース、彼を育ててくれた森勇介コーチと蓮見コーチの2人に心から感謝したいと思います。やはり彼らが情熱を持って磨き上げてくれたことで今の彼があると思うので、先ほど本人にも伝えましたが、スタート地点に立っただけなのでこれからさらに成長していってほしいと思います。

チームのバージョンアップにおいて重要な役割を担う加藤弘堅選手に期待する役割を聞かせてください。
今日のゲームを通しても最終ラインに入っても、ゲーム終盤はポジションを上げてダブルボランチに入っても非常に相手の芽を摘む守備のところでよく効いていました。あとは経験の部分で俯瞰してゲームを見れていたと思います。まさに彼がバージョンアップしてくれているな、あらためて素晴らしい選手だと思いました。

加藤選手が後半のスタート時に中盤に上がっていたのは監督の指示ですか?
指示通りです。彼が内側を取って後ろは(馬場)晴也、若狭、福村で回すというプラン通りです。そこは彼だけの問題ではなく若狭の優位性やフクちゃん(福村)、晴也の優位性を考えての配置でした。

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選手コメント

MF 33 橋本 陸斗

デビュー戦の率直な感想を聞かせてください。
感動しました。とにかく感動しました。

個人的に落ち着いてプレーできましたか?
いや、けっこう緊張していました。試合中は緊張しなかったですが、試合前は緊張しました。ただ、試合に入ったら自分のやることをやったという感じでした。

永井監督から試合前後にどんな言葉をもらいましたか?
永井さんは練習試合など試合に出させてもらう時はいつも「自信を持ってやれ、大丈夫だから」という声掛けをしてもらっています。終わったあとは「決めんかい」と言われました(笑)。

決定機の場面を振り返ってください。
自分は交代で入ったので、スプリントしていこうと思っていました。すぐに運よくチャンスが来たんですが、足を伸ばしてボールに届きましたが左に逸れてしまいました。試合後に(松橋)優安君から「後ろにいたよ」と言われました。なので、「すみません」という感じです。

15歳でJリーグデビューした感想を聞かせてください。
色んな人からも言われたんですが、世界のサッカー界は僕の年でトップでやっている人ばかりだと聞いています。だから、年齢というよりは、自分が結果を残していかないといけないと思います。

永井監督からジュニアユース時代の森勇介、蓮見両コーチの指導が今のご自身を作り上げたという話がありました。ジュニアユース時代に受けた指導はどのように生かされていますか?
ジュニアユースでは色んなポジションをやって、気持ちの部分でも色んな変化がありましたが、とにかく人間としてもサッカー選手としても成長できたと思います。中1、中2、中3と学年を経るごとに成長することができた期間だと思います。 蓮見さんとは1年ちょっと指導を受けましたが、蓮見さんは自分をサイドバックで使ってくれました。とにかく僕の良いところを伸ばそうとしてくれて、縦への突破はサイドバックになってからもできるようになりました。 森さんとは本当に仲が良くて、サッカー以外のことも色々と話して色々とお世話になりました。佐伯直哉コーチはサッカーのことだけでなく自分の学業や人間的なところも指導していただき、人間的にもサッカー選手としても成長させていただきました。

試合後にはゴール裏でサポーターに挨拶をしていましたが、どんなやり取りがありましたか?
上手いことや気の利いたことは言えないので、とにかくデビューできて嬉しかったということ。あとは僕だけの力でデビューしたわけではなく、2種登録してもらったわけではないので、小4からここまで家族やコーチなど色んな人たちがサポートしてくれた結果、2種登録、今日のデビューがあったので、サポーターの方にも感謝しかないです。

ご自身のルーツに関して聞かせてください。
父親がバングラデシュ出身で母親が日本人で、僕自身はハーフです。身体能力とかスピードという部分は自分の練習を通じて授かったものではない部分もあり、ハーフであることが影響しているところもあります。プロの世界ではトラップがずれれば、身体が強くてもダメですし、自分自身そこまで身体が強いというわけではなく、トラップがずれれば簡単に飛ばされてしまうこともあります。とにかく、永井さんからも練習から相手に当たられないようにしっかりとボールを止めるように言われているので、そこを意識しています。

今後の試合に向けたご自身の課題を聞かせてください。
課題というよりも、とにかく練習から一生懸命にアピールしてベンチ入り、先発を狙えるような評価をもらって、またベンチに入って先発でプレーしたいです。今日出た課題はシュートのところであったり、最後のところでしっかりと決める。守備の強度をもっと高くしていくことが課題です。

去年からトップの練習、今年もキャンプに参加した中、ご自身で一番手ごたえを感じている部分に関して聞かせてください。
自分はドリブルやスピードが一番の武器というか、まだ武器にはなっていなくて磨いていきたい部分ですが、それを通用させていきたいと思っています。そこはキャンプの時から意識して、とにかくチャレンジしています。通用する部分もしない部分もありますが、その通用するところを伸ばしていきたいです。よりドリブルやスピードを伸ばしてチームの勝利に貢献できれば、一番良いと思っています。

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MF19小池 純輝

2つのゴールシーンを振り返ってください。
1点目は自分でもビックリしたというか、もちろん狙っていましたが、思い描いた通りに行き過ぎたので、自分でもビックリしています。結果的に良い形からのシュートでしたが、入って良かったです。 2ゴール目はチームとしての良い展開から僕のところにボールが来て、1点目入っていたこともあり思い切って振りに行ったのが、良い形でゴールに繋がりました。

前半の流れについてはどのように捉えていましたか?
自分たちのミスでボールを失うシーンもありましたが、その中でもやりたいことは十分にできていたと思いますし、さらにゴールに迫っていくというところで、以前に比べてより良い内容でできている感覚でした。

開幕戦で勝利を奪えたことは大きいと思いますが?
昨年はなかなか勝利できずにシーズンを終えてしまい、特に去年の開幕戦は悔しい試合になってしまいました。今年はここまで1年半、永井さんの下で積み上げて、バージョンアップに取り組んできたので、そういう意味でも自分たちのサッカーを見せつけたいという意味でも、しっかりそれが結果に繋がったと思います。

開幕戦でキャプテンマークを巻いたこと。さらに若手のプレーについて聞かせてください。
キャプテンに関しては古巣だったこともあり、昨年の愛媛戦でもプレーさせてもらいました。その期待に応えたいという気持ちで入りましたし、愛媛サポーターの方がいまでも気にかけてくださっていて、自分のプレーを楽しみにしている方もいると思うので、プレーしている姿を見せられて良かったです。若い選手はどんどん出てきていて、僕自身今年で34歳なんですが、良い刺激になっています。僕自身ももっと成長したいと思っていますし、競争して頑張っていきたいです。

1点目に関して切り返してシュートではなくそのまま縦に持ち込んでクロスという選択肢もあったと思いますが、中の人数が薄いと判断してのシュートでしたか?
最初はディフェンスとキーパーの間に左足で流し込もうと思っていましたが、中が間に合っていなかったというよりも、切り返せばシュートを打てるという感覚でした。それまでシュートもあまりチームとして多くなかったので、自分で振りたいと思っていました。

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MF6山本 理仁

試合を振り返ってください。
前から来る愛媛に対して足元だけではなく、どこが空いているかを最終ラインをはじめヴェルディが把握できていたと思いますし、去年は足元が多かったですが、それに加えて背後や1.5列目のスペースも見つけることができたので、ミスは多少ありましたが、ゲームを支配することができたと思います。

監督交代もあった愛媛の出方が分からない中での試合でしたが、ある程度相手のやり方は想定内だった印象でしょうか?
練習で聞いていた話と同じでした。そこは事前に情報を集めてくれたスタッフなどの人たちに感謝したいです。

今日は背後や縦への意識の強さを感じましたが、対愛媛という部分か今季の新たな取り組みかどちらでしょうか?
もちろん、相手がそこまで来なければ、しっかりと繋いでビルドアップという考えもありましたが、今日のような相手に対しては背後や1.5列目が空いてくることが分かっていたので、相手を見るということが一番大事なところです。

試合を通して狙いはよく見えた一方、ミドルレンジのパスの精度に問題を抱えていた印象もありますが?
馬場のところから前半立ち上がりは何度か引っかかる場面はありましたが、ただ空いているところはカットされた奥のスペースを認知できていたと思うので、そこは間違っていなかったと思います。ただ、チームとしてそのスペースにボールを置く、届けるという部分の精度は全員がもっと高めていければ、もっとラクに戦えたと思います。

前半に関して得点までの時間帯はフィニッシュまで持ち込めない状況が続いていましたが、プレーしていてどんな捉え方をしていましたか?
そこまでフィニッシュが少ないことは感じていませんでしたが、立ち上がりは相手のファーストラインを越える部分で少し順応し切れていない部分がありました。あとは押し込んだ時に行ける場合は行ってもいいですが、行けない時に押し込んで回すことも大事なので、そのバランスはこれからも大事にしていきたいです。

後半2点リードの状況で少しバタバタする時間帯もありましたが?
相手の圧力も多少強くなりましたが、ファーストラインを越えた後に自分のところでもありましたが、無理にサイドチェンジをしなくていい場面で、チャンスに繋げるために少しイチかバチかのパスを出す場面もありました。そこは行く時と行かない時のバランス、2-0という状況で自分たちがボールを持っていれば勝てるので、そういう冷静さはもっと自分のところでコントロールすべきだったと反省しています。

今季初ゴールの場面を振り返ってください。
最初にあの場面ではフク君(福村)がボールを持った段階で(松橋)優安がスルーして自分が優安に出し直すことをイメージしてゴール前に入っていきました。ただ、優安がボールを受けてクロスが入った中、なんであそこにいたのかは分からないですが、日ごろの行いが良かったんですかね(笑)。ちょうどこぼれてきたので、あとは落ち着いて蹴るだけでした。

しっかりとニア下を狙って蹴っているようにも見えましたが。
ゴールにパスをするような感覚でした。キーパーも良く見えていて空いているところが分かっていたので、あとは流し込むだけでした。

今季は早くも開幕戦で最初のゴールが出ましたが、数字面での目標を改めて聞かせてください。
10ゴール10アシストにしています。この調子でどんどんアシスト、ゴールを挙げていきたいです。

新加入の選手たちとの連携面などの感触はいかがですか?
だいぶ、良いところまで来ていると思います。新加入の選手たちも頭の良い選手が多いので、すごく飲み込みも早いので、去年と比べても違和感はないです。

良い形でスタートを切った中、次節は去年のアウェイゲームで悔しい敗戦を喫した山形との対戦となります。
去年は0-4という相当屈辱的な敗戦を喫したので、やっぱり去年からいる選手は特に絶対に負けたくないと思っていますし、ここで2連勝できれば勢いに乗っていけるので、とにかく1試合1試合、今日はこの勝利に浸ってもいいと思いますが、明日から次に備えて切り替えてやっていきたいです。

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MF20阿野 真拓

Jリーグで初スタメンを飾った試合を振り返ってください。
前半の内に2点を取れたことがチームとして大きかったです。

監督からスタメン起用を知らされたのはどのタイミングでしたか?
監督からハッキリと言われたのは今日になってからでしたが、今週や前日の練習からその予感はちょっとあったので、昨日ぐらいから準備していました。

スタートは右のワイドストライカーでのプレーでしたが、意識した部分を聞かせてください。
まずはボールを持ったら相手に脅威を与えるプレーを見せたいと思っていました。とにかくゴールを目指すという気持ちでプレーしていました。

入りの部分では少しパスのタイミングであったり、仕掛けの部分で硬さが出た感覚でしょうか?
入りのところはどちらも自分のミスだったので、そこは個人としての反省点です。

端戸選手が下がった後はフリーマンでのプレーでしたが?
仁君(端戸)の代わりにプレーするというのは練習の中からやっていたので、プレーしたことはありました。

フリーマンやフロントボランチの方がプレーしやすいようにも見えましたが?
ボールに触る回数が中に入ったことで増えたと思います。フリーマンはボールを失ってはいけないポジションなので、ボールを失わずに前に運んでいくところはできたと思います。ただ、攻撃の選手である以上、得点は重要だと思うので積極的に狙っていきたいです。

昨季に比べて力強さやプレーの判断の部分で成長を感じさせるプレーでした。
身体の部分も毎日トレーニングしていますし、練習からプロのスピードに順応できるように意識して取り組んできました。そこは成長を実感しています。

守備面に関しても強度、切り替えの部分で成長した部分だと思いますが?
チームとしての守備の部分はトレーニングしてきましたし、個人としても成長した部分があるので、それを今日の試合でも発揮できたと思います。そこは良かったと思います。

プロで初めてのフル出場となりましたが、体力的にはいかがでしたか?
体力的にはまだやれるという感覚です。自分は若いので、そこは一番走らないといけないです。

得点以外の部分で感じた今後のご自身の課題を聞かせてください。
ボールを奪われないことを意識してやっていましたが、そこを意識するあまり決定的なパスをなかなか出せなかった感覚があるので、そういう部分でもっと勝負していかないとダメだと反省しています。

今日はご自身よりもさらに年下の橋本選手がデビューを飾りましたが、後輩のプレーはいかがでしたか?
良かったと思います。積極的にシュートもドリブルも仕掛けていたので、良かったと思います。

兄貴分として気を遣いながらプレーする部分もありましたか?
そうですね。いつもよりは気を遣っていたのかなと思います。

初スタメン、フル出場でチームも快勝と良い滑り出しとなりましたが、今季の個人的な目標を聞かせてください。
10ゴールに絡むことを目標にやっています。

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FW27佐藤 凌我

プロデビュー戦を振り返ってください。
今までやってきた高校とか大学とはまた違った緊張感というか、「これがプロの舞台なんだな」と出ていて感じました。

短い出場時間の中でご自身の特長の一端をアピールできたと思いますが?
欲を言えば、あの1本のシュートをしっかりと決めて結果を残したかったですが、一番はチームの勝利に貢献することなので、前線からのプレスだったりはできたと思います。

デビュー戦とはいえ、試合を終わらす守備面の仕事などは非常に落ち着いてやれているように見えましたが?
かなり緊張していて息が上がるのも早かったですが、それでも冷静というかチームのために走ろうという強い気持ちを持ってピッチに入っていたので、そこは揺らぐことなく出せたと思います。

シュート場面は切り返しても面白そうな場面でしたが、まずは足を振っていくことを優先した感覚でしょうか?
(山本)理仁から良いスルーパスが出ましたが、トラップが少しサイドに流れてしまいましたが、1本目だったのでパスとかは考えずに振っていこうという感じでした。ただ、もう少し冷静に切り返しなどができれば、得点の確率も上がったと思うので、そこはまだまだ未熟な部分です。

背後への抜け出しという得意とするプレーに関しては出し手とのすり合わせもある程度できてきましたか?
自分は常に相手のディフェンダーの背後を狙っていくことを意識してやっていますし、チームとしても周囲の味方もそこを理解して自分を見てくれています。今日に関しても若狭さんは自分があそこに走ると思って出してくれたと思います。そこが上手く嚙み合って自分の精度が上がれば得点は増えていくと思います。

フリーマンでは背後への抜け出しに加えて、中盤に下りて起点を作る異なるタスクもありますが、その部分への適応はいかがですか?
常に背後を狙う意識は忘れてはいけないですが、現時点では端戸さんのような中盤に下りてボールを収めてタメを作り、周りの上がりを促すといったプレーはまだまだできていないので、そこは課題だと思います。背後への抜け出しに加えて、ポストプレーのところをもっと伸ばせれば、フリーマンとしてのプレーの幅を広げられると思います。

デビュー戦を勝利で飾れましたが、今後に向けて個人としてアピールしていきたい部分を聞かせてください。
デビュー戦で勝たせてもらいましたが、そこは自分の前に出ていた選手たちの頑張りによってというところが大きいので、次の試合以降はその勝利に自分がどれだけ貢献できるかが重要だと思うので、フォワードとして結果を残してチームの勝利により多く貢献できるように頑張っていきたいです。

個人として具体的な今季の目標はありますか?
1年目なのでまずは試合に多く出ることが目標です。スタメンでも途中出場でもできるだけ多くの試合に絡み、具体的に何点かという数字はありませんが、より多くの得点とそれ以外の部分でも今日のように残り少ない時間でもしっかりとチームのために戦うことをベースにやっていきたいと思います。

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