MATCH試合情報
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試合を振り返ってください
ベレーザとしてこんなに勝ち星がないというのは何かを変えないといけないと思っていました。ただ試合ごとに内容は良くなっていますし、若い選手も育っていますので、結果を出そうと言っていました。ボールは握るのですが、なかなかこういう試合では思い切りというのがなくなってきますので、早めに点を取られた方が追っかけやすいかなと思ったのですが、(相手の)守備にはまっていました。前半は動かせていたので、そういう仕込みはできているかなと思っていました。ただ、小林が30分限定という状況なので、やってしまえ、とはいかず、長いリハビリを考えると守っていかないといけないというところで、交代の交代という思いをさせてしまいました。ただ起点にはなってくれて、猶本も時間限定ですがあのような形で心配はしていたのですが、肝が据わっている選手なので、そして最後に塩越が決めてくれて、絵に描いたような試合でホッとしています。ただ、流れの中での得点を思い出していかないといけないです。今日いい勝ち方をして自信を付けたいと思っていたのですが、良く動くC大阪さんにそう思うようにやらせてもらえなかったです。もう1点取られていたら終わっていた試合でしたが、選手も辛抱強く守り、(勝ち越した)コーナーもみんなが気持ちで点を取ってくれました。気持ちを出すということが苦手な選手たちだなと思っていたのですが、そういった部分を出せるようになってきたので、今日は本当に良かったと思います。ディフェンダーもよく走っていましたし、ゴールキーパーの大場朱羽もフレッシュに守ってくれました。そして今日は本当に多くのファン・サポーターの方が来てくださって、日テレさんもサポートしてくださり、いい雰囲気で試合をやらせてもらったので、みなさんのおかげで勝てた試合であると感謝しております。ありがとうございました。
小林選手が時間制限がある中で後半開始のタイミングで起用した狙いを教えてください。
賭けではありました。そこで起点を作り点を取れれば良いと思っていました。なかなか点を取れず、ベンチではトレーナーに「あと何分です」とプレッシャーをかけられました。出してすぐに結果を出せるとは思っていないのですが、そういうシビアな時間にピッチにいるということが大事です。それは伊藤風葵もそうですが、苦しいときに(ピッチに)立つことが大事です。勝てたからかっこよく聞こえますが、時間制限もありましたので賭け(という部分も)ありました。
これから開幕するAWCLではどんな戦い方をしていきたいかを聞かせてください。
最低限は予選突破をしに行くという部分です。帰ってきてすぐに皇后杯が中2日で2試合ありますので、もちろん北朝鮮、ミャンマー、韓国のチームとしっかりと戦いたいですが、ご存知のように今日の試合でもメニーナの選手が3人ベンチに入っているという状況です。ただ、相手の力を分析した上で、自分たちの位置を掴むためにしっかりと戦っていきたいです。選手交代のタイミングでは、(選手は)「もっとできたのに」と思う場面もあったかもしれませんが、狙いはやはり(AWCLの)予選突破し、皇后杯を勝ち進むところです。今回小林も時間制限が20分から30分になり、そうやって一人ひとり増えていますし、まだ少し怪しい選手もいますが、まずはしっかりと予選突破をしていくということ、皇后杯も勝ち進んでいけるようなコンディションを上げていくことが一番の目的です。それは選手にも言っています。だからといって手を抜くということではありませんが、いつもとメンバーが違うかもしれないけれど、しっかりと役割を果たそうと伝えています。
国際経験のある岩清水選手や宇津木選手を起用する可能性はありますか?
はい、もちろんあります。今日の試合も無理をすれば岩清水も宇津木も出せました。ただふくらはぎ痛など痛みを抱えているので、AWCLの予選突破と皇后杯を勝ち抜くということにベクトルを合わせてもらっています。それはドクター、トレーナー、コーチ、選手、みんなそうです。やりたいけれども我慢しながら、我慢しながら結果を出していくということは非常に難しいのですが、それがあってみんなの決断、そこを目指しているからここはクリアしておこうなどの判断ができると思います。今日の眞城もそうなのですが、代表活動で少し痛めたころもあって、やりたい、やらせたいという気持ちもありながら、すごくいま台所事情が厳しいですが、みんな力を持ってくれていますので、試合を進めてこられてよかったかなと思います。
伊藤風葵選手がビハインドの状況の中、途中出場しました。難しい状況で笑顔で送り出しましたが狙いを聞かせてください。
少しやり過ぎたかなという思いもありますが、やはり厳しい状況で出した方がいい。彼女に聞いたら「やれました」と言っていましたが、正直僕からしたら何もできていないです。ただ、あの空気をピッチで吸わせることは大事かなと思いました。いろいろと想像します。「これで出して負けたらどうしよう」と思いますが、やはり出場することで彼女の経験になります。そうすると、他の選手もわかっていますのでサポートもしますし、1.2倍くらいの力がでるかなと。今日は小林と伊藤のところで少し賭けがありましたが、勝ってくれたので、選手には感謝しています。
WEリーグ3年目の頃に楠瀬監督は「観てくださる方の層を変えないといけない」と話されていましたが、今日は少し前に進んだとお感じになられましたか?
今日は日テレさんが「そらジロー」を連れて来てくれましたが、大きいと思います。どんな手を使ってもというわけではないですが、やはり頑張って動けばそれなりの返事が来るのだなと思いましたので、もっと頑張りたいと思います。良かったと思います。継続していければと思います。
AWCLは監督は経験がありますが、ほとんどの選手が未経験の中でどういったことを伝えて臨んでいきたいですか?
みんな各年代の代表経験がありますので、アジアでの戦いは不慣れではないのです。特にアジアではグラウンドなどのハード面は覚悟していますがふたをあけてみないとです。いろいろなタイミングが日本と異なるので、日本のタイミングで返事が来ないことにヤキモキしています。選手はいたって落ち着いた感じで楽しみにしているところもあります。ただ北朝鮮のチームなどは代表クラスで戦ったことはありますが、クラブではないのでとても楽しみにポジティブに捉えているイメージがあります。
MF 8猶本 光
試合を振り返ってください
入る直前に失点してしまって、これまで勝ちがなかったので、また流れが悪い方に傾きかけていたと思います。ただ、ここで流れを変えようという思いで(隅田)凜と一緒に入りました。結果的にうまくいったので良かったです。
67分に猶本選手・隅田選手を入れるという采配は「攻めるしかない」というメッセージだったと思いますが、どんなことを意識してプレーしましたか?
とにかくゴールに向かうことを意識していました。足元でつなぐ部分も大事ですが、最後のところでどれだけ勝負できるか、トライできるか。そこに勇気を持つことが必要だと感じていました。それが結果として1点、2点につながったので良かったと思います。 ボールを大事にするのはこのチームの良さですが、同時に思い切って仕掛けたりシュートを打ったりする勇気も大切だと思います。そこはこれからも意識していきたいです。
PKの場面はどうでしたか?
最初は「(北村)菜々美が蹴るのかな」と思って見ていたら、急に「はい」って渡されました(笑) 「え、私?」ってなりましたけど、誰とも目が合わなかったので「もう行くしかないな」と。正直ポストに当たった時は焦りましたが、入ってくれて本当にホッとしました。
プレーのスムーズさも増しているように見えました。
そうですね。1試合目に比べると、試合を重ねるごとに味方のプレーにも合わせられるようになってきました。まだ100%とは言えませんが、移籍して練習試合もほとんどなくいきなり本番に入ったので、今はあまりストレスを抱えず、焦らずやっていこうと思っています。 最後のところで仕留められるかどうか、そういった“個の部分”を大事にしています。
GK 31大場 朱羽
ハイボールの対応など、今日のプレーで会場が沸く場面もありました。
少しヒヤッとする場面もありましたが、ピッチが少し滑りやすかったので、背後を常に意識して準備していました。その点では良い対応ができたと思います。
全体を通してご自身の出来はどう感じていますか?
まだ課題は多いですね。ビルドアップの部分やポジショニングなど、もっと早く判断できた場面もあったと思います。映像を見て振り返ってみないと分からない部分もありますが、 感覚としては「もう少しやれたかな」という思いがあります。 次に向けてしっかり修正していきたいです。
AWCLも控えていますが、そのあたりはいかがですか?
アメリカでプレーしていたので、海外での食事や生活、試合への準備には慣れています。 北朝鮮や韓国、ミャンマーなど、フィジカルな相手との試合も多くなると思いますが、自分の強みを出して全力で戦いたいです。