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2022 明治安田生命J2リーグ 第32節  東京ヴェルディ vs ヴァンフォーレ甲府
2022.08.21(日)18:00 KICK OFF

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深澤 大輝「“失点ゼロ”にこだわりたい」

すべての試合に勝ち、すべて決勝戦のような気持ちで

──前節のアウェイ水戸戦は台風8号の影響で中止となってしまいました。
前泊で現地入りしていましたし、戦う準備はできていたので、僕らとしては試合をしたかったです。天候なのでこればっかりは仕方がないですけどね。

──今季は新型コロナウイルスの影響などもあって何度か試合が中止になっています。コンディション調整も難しいのでは?
去年は個人的にあまり連戦を経験していなかったのですが、今シーズンの中盤くらいに初めて連戦を経験して「連戦のほうがむしろ体調がいいな」と感じています。だからコンディションの心配はあまりしていません。ただ、チームとしては総力戦になってくると思うので、誰が出ても戦えるような準備をしていきたいです。

──少し前になりますが、8月6日に行われた第30節の長崎戦(1-0で勝利)を振り返ってください。
リーグ戦で11試合負けなしという好調なチームが相手だったので、堅い試合になるだろうなと思っていました。去年、それから今季開幕戦で戦ってみて、戦術うんぬんよりも個の力で打開してくるという印象がありましたが、そこをみんなと上手く対応して、しっかりとゼロに抑えられたのはすごく良かったです。ソメ(染野唯月)が点を取れたことも、チームとして大きかったと思います。

──染野選手はヴェルディ加入後初先発で初ゴールを挙げました。染野選手の印象はいかがですか?
すごく器用な選手ですね。前線からのプレスなどディフェンスがすごく上手いですし、攻守においてヘディングも強いです。シュートの質も高いですし、左右どちらでもいいコースにシュートが飛んでいくのを見て、けっこう何でも上手くこなせる選手だなと思いました。ソメが入って2トップ気味で戦うオプションもできましたし、ソメの加入はチームとしても大きかったと思います。

──城福浩監督就任後のリーグ戦績は4勝2分け2敗、天皇杯でも準々決勝まで勝ち残っています。どんなところに変化を感じていますか?
細かいところの要求が増えましたね。守備面やリスタートのところがメインですが、守備では(相手の)利き足を警戒すること、しっかりゴール方向を優先して守ること、それからペナルティーエリアから追い出す守備を「ボックスアウト」と呼んでいるんですけど、それをしっかりやることなどを意識しています。ただ、それができている試合とまだまだ甘い試合があって、(第23節の)千葉戦などはリスタートの対応が甘かったですし、(第29節の)大分戦は押し込まれた時に、人数はそろっているのにボールに行けないという状況がありました。そういうことがしっかりできる試合を増やしていけば勝率は上がっていくと思いますし、そこは最近になって変わったところです。

──今季は序盤に離脱期間がありましたが、ここまで22試合に出場しています。プロ2年目も充実したシーズンを過ごせているのでは?
去年はケガでシーズンの半年くらいを棒に振ってしまいました。そういう中で、今年はケガをしないという目標を立てていたんですが、去年と同じところをケガしてしまいました。ケガはどうしようもない部分もありますが、長年ケガをしない選手もいますし、改善できることはあると思います。そのあたりは、チームの先輩方を見習いながら改善していきたいです。ここまでを振り返ると、「もっともっとできる」という気持ちがありますね。得点にしてももっとチャンスがありましたし、ヴェルディでは最後のところの質というか、得点やアシストにつながるプレーを求められているので、練習からもっと追求していきたいです。もちろん、ディフェンスの選手なので、対人の守備も意識したい。もともとセンターバックであることを踏まえたら、ボールを奪うこと、対人で負けないことなどはもっと突き詰めていかなければいけないし、自分はもっとできると思っています。そういう意味では、天皇杯でレベルの高い相手と戦えるのは楽しいですし、川崎との試合ではマルシーニョ選手や家長(昭博)選手とマッチアップしたことで得たものもありました。ここまで3試合勝ってきているので、次の京都戦も勝ちたいです。リーグ戦も残り13試合、すべての試合に勝つつもりで、すべて決勝戦のような気持ちでやっていきたいです。

──昨年の深澤選手や佐藤凌我選手に続いて、今年も大卒ルーキーの選手たちが活躍しています。後輩たちをどう見ていますか?
5人入ってきましたが、いい選手ばかりだなというのは最初から思っていました。全体的にフィジカルレベルが高いのは、ユース卒との一番の違いだと思いますし、そこで戦えないと大学からプロの世界には入れないと思います。(谷口)栄斗や(加藤)蓮は早い段階からスタメンで出ていましたし、それ以外の選手も練習から「試合に出てやるぞ!」という強い気持ちを出しています。これも、人数が多くて試合に出られる選手が限られている大学サッカーを経験しているからこそだと思います。「自分ももっとやらなきゃ」という気持ちにさせてくれます。

──甲府、徳島とのホーム2連戦の結果が上位浮上に向けてとても重要になってきます。この2試合に向けての意気込みをお願いします。
順位が近いチームとの対戦で、いわゆる「6ポイントゲーム」になってくるので、試合に勝つことはもちろん、ディフェンスとして「失点ゼロ」にこだわりたいです。DFとしてここまで失点が多いことに責任を感じていますが、逆に後ろがゼロに抑えれば、前の選手が点を取ってくれるという自信もあります。耐えるところは耐えて、攻撃するときは攻撃する。それをやっていけば、おのずと勝利は見えてくると思います。個人としても、得点とアシストをもっと増やしていきたいです。

──味スタのファン・サポーターにメッセージをお願いします。
いつも応援ありがとうございます。僕はジュニアからヴェルディで育って、味スタのゴール裏で歌っていましたし、ラインダンスもしていたので、声出し応援が徐々に戻りつつある状況をうれしく思っています。ヴェルディでは(第21節の)岩手戦が初めての声出し応援でしたが、すごく感動しました。個人的に得点しましたけど、悔しい結果で終わってしまったという意味でも印象に残っています。まだすべての試合で声出し応援ができるわけではないですが、手拍子なども僕たちの力になっています。勝ったあとにスタジアムをラウンドするのが最高に気持ちいいですし、ファン・サポーターのみなさんが喜んでくれるあの空間が一番好きです。リーグ戦の残り13試合と天皇杯で、あの空間をたくさん作れるように頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします!