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2022.04.23

選手が明かすチームメイトの素顔『PLAYER INTRODUCTION』vol.5 深澤大輝 ▶︎ 佐藤凌我

緑の戦士たちによるリレー形式の“他己紹介”企画。プレーヤーとしての特長はもちろん、チームメイトだからこそ知っている選手の素顔に迫ります。第5回は深澤大輝選手が佐藤凌我選手を紹介!

取材=上岡真里江

栄斗は僕にとって切磋琢磨できる存在

こんにちは。深澤大輝です。前節の山口戦で6試合ぶりにゲームに復帰することができました! 実は第3節の徳島戦ぐらいから少し足を痛めていて、次の草津戦で痛みが強くなってしまいました。次の町田戦は上位対決でしたし、とても楽しみにしていたのですが、シーズンは長いので自分で「やめておこう」と判断しました。MRIを撮った結果、『軽い肉離れ』との診断を受けました。去年と同じ箇所を痛めてしまったので、そこは本当に反省しなくてはいけないと思っています。

結局、復帰まで1カ月かかってしまい、日程が苦しい時期に抜けてしまって申し訳ないという気持ちでした。でも、僕が休んでいる間もチームは好調で、ビハインドから追いついたり、逆転したりするのを見て、逆に力をもらいました。「早くチームの助けになりたい」と思いながら、良いリハビリができたと思っています。もうケガは完治したので、練習でアピールして、またスタメンで試合に出られるように頑張っていきます!

さて、谷口栄斗からのバトンを受け取りました。栄斗も言っていたとおり、僕が小学5年生の時に一つ下の彼がヴェルディのジュニアに入ってきて、それ以来のつきあいになります。最初に会った時の印象は、目がクリクリしてて、“いが栗ヘア”って言うんですかね? そんな感じの髪型で、けっこう身長がデカかったというぐらい。それ以外のことは正直、あんまり憶えていないんです。

何がきっかけで仲良くなったかも憶えてません(笑)。森田晃樹の回で晃樹が言っていた栄斗の『トリセツ(取扱説明)』は本当にそのとおりで、人見知りであんまり自分からはガツガツ行かないタイプ。だから、僕に心を開いてくれたのも、同じDFというポジションで、一緒にセンターバックを組むこともあって話すようになったからかな。そこからグッと仲良くなっていったという感じですね。

栄斗は一人じゃ何もできないというか、一人が寂しいのかな。「何かしようよ」とか、移動で空港にいる時なども、必ずと言っていいほど「どっか行こうよ」と誘ってきます。まぁ、そこが可愛いんですけどね。大学の時も会ったりはしてましたが、今が一番一緒にいる時間が長いかな? 話す機会は間違いなく今が一番多いです。

その栄斗からのメッセージが「もっと面白くなってほしい」って(笑)。あいつ、人にそんなこと言えるほど面白くないですよ! それに、僕は面白さで売っていくつもりもないので(笑)。晃樹も含め、お互いにつまらないので、これからも3人一緒の感じでよろしく。

それと、「私服は誰を参考にしてますか?」という質問ですが、僕はインスタグラムでおしゃれな人を見たり、自分の好きなブランドをフォローしたりしていて、『BEAMS』の店員さんのインスタを見ることが多いですかね。でも、参考にしてるというよりは、見ている時間が好きという感じ。買うとなったら、実際にお店に行って自分が気に入ったものを買います。優柔不断なので、買うまでにけっこう迷ったりしますが、一番好きなショップは『BEAMS』原宿店。よく行きます。

そうそう。洋服と言えば最近、晃樹が言っていた「良いものを長く身につける」というのがすごくイイなぁと思って。確かに晃樹を見てると、持っているものはすごく良いものが多いし、なんかそういう人のほうが「かっこいいな」と思うので、僕もここ最近は良いものを長く着たいなと思うようになりました。

栄斗は僕にとって切磋琢磨できる存在かな。アカデミー時代、あいつはふざけて僕のことを「師匠」と呼んでいましたが、特にユースの頃はずっと一緒にセンターバックを組んでいて本当にやりやすかったですし、「言わなくても分かる」というぐらい感覚を共有できていました。試合の中でお互いに成長しながら、自主練では“ペンデル”という上からボールを吊り下げたヘディングの練習機で一緒に学んだりもしていました。

なので、栄斗が高3で代表に入りだしたのもすごくうれしかったですし、僕はトップに上がれなかったですが、栄斗は上がるだろうなと思っていました。でも、あいつも上がれなくて、大学に行ってまたヴェルディに戻ってくるという、僕と同じ道をたどっていることに、すごく運命的なものを感じますね。僕が高3で、栄斗が高2の時、絶対にチームをプレミアリーグに上げたいと思っていましたし、上げる自信もありました。でも、プレミア参入戦で負けてしまって、めちゃくちゃ泣いたのを今でも憶えています。あれからお互いに大学で鍛えられました。あの時の悔しさを、今度はプロの世界で、『ヴェルディをJ1に上げる』という形で一緒に晴らしたいと思っています。

凌我は最近めちゃくちゃストイックに

さて、僕が紹介するのは、皆さんお待ちかねでしょう、佐藤凌我選手です! 理由はまさに、「需要があるので、それに応えましょう」という感じです(笑)

凌我とは同級生であり同期。大学時代は選抜とかに一緒に入ったことはなかったですが、初めて凌我と対戦したのが大学3年の時の天皇杯予選。マッチアップしたのですが、僕がロングボールを蹴ったら、「うんまっ!」とか「ナイスボール!」とか言っていて、「こいつ、何なんだ?」って思いました。で、本人はめちゃめちゃ走ってて、ボールを収めて、背後にも走れて。「すごい良い選手だな」という印象でした。

実際にチームメイトになってみると、やっぱりすごいですね。僕が一番すごいと思ったのは、第7節のアウェイ琉球戦。その3日前に寒い山形で試合をした後で、沖縄の高温多湿という環境の変化と連戦…。あの試合はたぶんみんな相当キツかったと思います。そんな中で、フル出場して後半の最後の最後、アディショナルタイムのあの時間に、あれだけGKにプレッシャーかけて、それが得点につながるというのは、やっぱりすごいです。PKもしっかり決めましたし。決めたゴールはほぼワンタッチらしいのですが、そこもまた凌我のすごいところだですよね。何より常に点が取れるところにいることが本当にすごいなと思います。

性格は、けっこう冗談も言いますし、面白いやつですよ。あとは、よく言われていますけど、ああいう爽やかな感じですが、僕ら同期にしか見せない腹黒さがあるのでね(笑)。例えば去年、僕と佐藤久弥と凌我と持井響太(現SC相模原)で食事に行くことになって、誰が車を出すのか決めるということがあって。みんな自分が運転したくないんですが、ちょっと手段は忘れてしまいましたが、凌我は無理やり、絶対に自分にならないようにしてるんですよ。そういうのが上手いです! あざといです(笑)。とはいえ、自分から「ご飯に行こうよ」と誘ってくれますし、先輩からも可愛がられるし、年下も話しやすい。栄斗が僕を「誰からも親しまれる」と言ってくれていましたが、凌我も誰からも親しまれるタイプ。みんなの人気者だと思います。

それと、これは“凌我最新情報”なんですが、最近急にめちゃくちゃストイックになりだして、筋トレとかすっごい勢いでやっているんです。本を読んだり、英単語を覚えたり、本当にやたらストイックなんですよね。意識が変わったんですかね? もっとファンが増えちゃいますね(笑)。もう、スタジアムに行ったら凌我の『27』のユニフォームを着ている人ばっかりなので、もっと『2』も着てもらえるように頑張ります。

凌我には「最近のNetflixのオススメはなんですか?』と聞きたいです。凌我はNetflixのドラマとかをだいたい見ているので、ぜひ凌我さんのオススメを教えてもらって、僕も見たいと思います。ちなみに、人気のものは僕もけっこう見ているので、王道じゃないものでお願いします。

最後に、凌我へ。サッカーに関しては、前線からのものすごいプレスに守備陣は本当に助かっているし、おかげでボールがどこに出てくるか予測できる。FWの選手の走りがあるからこそボールが奪えるので、そこは本当に感謝しています。あとは、人気が出る理由も分かるんだけど、ちょっともう人気はそれ以上出なくてもいいんじゃね〜か?(笑)

■vol.6 佐藤凌我 ▶︎ 梶川諒太 はこちらから