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2022.05.04

選手が明かすチームメイトの素顔『PLAYER INTRODUCTION』vol.6 佐藤凌我 ▶︎ 梶川諒太

緑の戦士たちによるリレー形式の“他己紹介”企画。プレーヤーとしての特長はもちろん、チームメイトだからこそ知っている選手の素顔に迫ります。第6回は佐藤凌我選手が梶川諒太選手を紹介!

取材=上岡真里江

チームメイトになった大輝はめちゃくちゃ心強い

良いことも、悪いことも書いてありましたが、(前回の)深澤大輝から紹介してもらえて良かったです(笑)。大輝、ありがとう!

早速、質問から答えたいと思います。「最近のNetflixのオススメはなんですか?」という質問でしたが、オススメかぁ〜。最近見たのはアニメの『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。戦争で両腕を失った少女兵が郵便社で働き、自動手記人形(ドール)と呼ばれる代筆業になる話なのですが、面白かったです。けっこう王道ではあるけど、たぶん大輝は見てないと思うので、よかったら見てみて!

大輝も言っていたとおり、僕はNetflixをよく見ています。特に移動のときはほぼ見ていますね。しかも、一気見しちゃうんですよ。アニメも見ますし、国内外問わずドラマや映画も見ます。ジャンルを問わず、そのときに気になったものであればアクション系から恋愛系まで本当に幅広く見るタイプです。

あと、メッセージも読みました。 なんか「少しあざとい」とか「もう人気はそれ以上でなくていいんじゃねーか?」とか言っていましたね。僕自身はそんなにあざといとは思ってないですけど……って、こういうところですかね? まぁ、じゃあ、そういう部分もあるかなということで!(笑) 人気がどうこうというのは分からないですが、去年に比べて『27』番のユニフォームを着てくださっている方が増えていることは自分でも感じています。それは期待の表れだと思いますし、期待していただいている分、チームのためにもっともっと貢献して、多くの人に勝利を届けられるように頑張らないといけないなという気持ちは強いです。

サッカーについては、前線でのプレスをあんなに感謝してもらえてありがたいですね。そこはチームで必要とされる部分でもありますし、意識をすれば誰でもできることではあると思うのですが、そこを後ろの選手たちがそんなふうに評価してくれているのであれば、さらにチームのために頑張っていきたいなと思います。

自分としては、大輝は大学時代から苦手なタイプのDFでした。たぶん、マッチアップしてもほとんど抜けていないと思います。とにかく90分間集中していて、ずっと予測をしていて、インターセプトとかもガツガツ来る。で、背後に抜けようとしても絶対についてくる。僕はそういうタイプのDFが苦手だったので、そういうところを抜かりなくやる大輝は嫌なイメージがめっちゃ強かったです。FWとして対戦して嫌だと思っていた分、チームメイトになった今はめちゃくちゃ心強いですし、安心感があります。性格的にもノリが良くて、何でもOKしてくれる。誘ったら基本、「いいよ」と言ってくれるし、イイヤツです。プライベートでもずっと仲良くやっていますよ。

カジくんはとにかくチームのために動いている

大輝から受け継いだバトンは、梶川諒太選手に渡したいと思います。ヴェルディに入ってから一番お世話になっている先輩が、小池純輝さんとカジくんなんです。純輝さんはこのシリーズの初回で登場しているので、今回は同じぐらいお世話になっているカジくんを、僕がちょっと良い感じに紹介しようかなと思って選びました。

カジくんとは、オフの日も会ったりすることが多いですね。家族ぐるみと言っていいのか、よく家にも呼んでいただいてます。実は『次男会』というのがあって、カジくんも僕も次男。森田晃樹と去年ヴェルディにいた持井響太(現SC相模原)も次男で、一応その4人がメンバーです。たまたまなのですが、カジくんが家に呼んだこのメンバーが全員次男だということで、「これ、次男会だな」という流れで命名されました。それ以来、カジくん主催で会を開いてくれて、みんなで話したり、ゲームしたりして楽しんでいます。

プレーヤーとしても人間としても、カジくんは本当に尊敬できる部分が多い先輩です。運動量豊富で、ボールさばきがうまくて、気が利くポジショニングというか、味方がいてほしいところに常にいてくれるので、それによってボールが円滑に動きます。それに、なんと言ってもキツいときにチームのために走れる選手。そういうところは、僕も見習わないといけないなと思います。

だから、というわけではないですが、全体練習後の個別練習もカジくんと一緒にやらせてもらっています。開幕からなかなか点が取れなかったのがきっかけで、第3節ぐらいからですかね。大輝が「凌我は最近筋トレをやっていて意識が高い」と言っていましたが(笑)、筋トレを始めたタイミングで、「点を取れていないのにこのままでいいのか? 何かを変えないと結果は出ないぞ」と自分の中で思っていたのと、ちょうどその時に読んでいた本か何かで、「現状を変えることを恐れてはいけない」というのを見たんです。「新しいことにどんどんチャレンジして、それでダメだったらまた違うことをやればいい」と思えたのが大きかったですね。それで、思い切ってカジくんがやっているトレーニングに「いいですか?」と言って自分から参加させてもらって、そこから「ずっと継続してやるぞ!」みたいな感じになって、今も一緒にやらせてもらっています。内容としては、主に『止めて、蹴る』のトレーニングと、『軸と操作性』といって、寝た状態から起き上がって、ボールを投げられたところに向かって速く動き出すというトレーニングをやっています。 

少しずつ点が取れるようになって、トラップの部分などは試合でも実際に出るようにはなってきましたが、正直、筋トレも含め、新しく始めたことの成果がそんなにすぐに出るとは思っていません。石浦大雅とかにも「それやって、結果出るの?」みたいにイジられてますが(笑)、本当の結果は何カ月後とかに出てくるものだと思うので、数カ月先に自分がより良くなっていることを信じて、これからも継続していきたいと思っています。

カジくんの人間性の素晴らしさについては、日頃の立ち居振る舞いを見ているサポーターの方々にはもう十分伝わっていると思います。めちゃくちゃチームを盛り上げてくれますし、一方で引き締めなければいけない時には容赦なく厳しく言える人。そのメリハリが本当にしっかりしていますし、今年は副キャプテンになって最近はずっとゲームキャプテンもやっていますが、責任感も強いです。プレースタイルとリンクして、とにかくチームのために動いている方だなと思います。

でも、実はめちゃくちゃ人見知りなんですよ。僕も加入して最初の1カ月ぐらいは全然話しかけてもらえなかったですね。でも、純輝さんとご飯に行くと、カジくんも一緒なので、そこでちょっとずつ打ち解けていったという感じです。ただ、打ち解けるとめちゃくちゃイジれますし、イジると逆にイジられるっていう(笑)。あんなに甘い顔ですが、関西弁でめちゃくちゃ暴言を吐くのでギャップがあって、そこがすごい魅力です。トリセツ(取扱説明)としては、“ちょっとずつイジる”ことが大事ですね! 先輩からやらされるにしろ、ちょっとずつイジっていけば絶対にイジり返してくるので、そうしているうちに仲良くなると思います。あと、ご飯を食べるのがめっちゃ早いのも特徴ですね(笑)

最後に、カジくんへの質問とメッセージですね。まずは質問から。「旅行に行くならどこがオススメですか?」。カジくんはオフにいろいろ旅行してそうなので、どこが楽しかったか、海外と国内、あれば両方聞きたいです。僕自身、旅行に興味はあるのですが、高校、大学と暇がなくて……。スペインや沖縄には行っているのですが、常にサッカーの遠征で自由時間がなかった。今年のオフはぜひ“旅行”でどこかに行きたいと思うので、ぜひオススメを教えてほしいです。

そして、カジくんへ。まずは「ヴェルディに入ってからずっと面倒を見てくれて本当にありがとうございます」ということを伝えたいです。カジくんのヴェルディ愛がどれほど強いもので、いかにチームのことを考えて行動し、練習に取り組んでいるかは、僕が一番近くで見ていると思っています。僕もカジくん思っている以上にヴェルディへの思いを持っているつもりなので、カジくんの熱に負けないように、J1昇格のために頑張ります。今年、このチームでJ1に上がって、来年もみんなでやりたいと思っているので、残りの試合も一緒に頑張りましょう!

■vol.7 梶川諒太 ▶︎ 杉本竜士 はこちらから