MATCH試合情報
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試合を振り返ってください。
平日の夜にここまで来てくれることは当たり前ではないので、ファン・サポーターに感謝したいと思います。とにもかくにも彼らと一緒に喜び合うことができてよかったと思います。
ゲームに関しては、いま我々がやれること、表現したいことを先発の選手、バトンを受けた交代の選手がよくやってくれたと思います。ロングボールをヘディングでバックパスしマイボールにしようとして、2回ほどピンチがありましたが、それ以外は前半はほぼパーフェクトだったのかなと思います。我々らしく相手陣で刈り取って相手陣でサッカーするということが表現できましたし、後半はバトンを受けた選手が再点火するというところも見られたので、今日のバトンの受け渡しを次のリーグ戦にもしっかりと生かしていければと思います。
前半のアグレッシブな守備は新潟のやり方を踏まえてのものか、あるいはこれが本来のヴェルディのやりたい形なのか、そのあたりを聞かせてください。
リーグ戦で連敗していますし、非常に不本意な失点をしているなかで、何をやるかという部分で、我々を取り戻すことが必要でした。もちろん怪我人もいるなかで、いまのメンバーで我々が目指しているものをどういうふうに表現できるかというのを突き詰めていたので、選手はよくその意味をくみ取ってくれました。まだまだ足りないところはありますし、もっとやってほしいところもあります。ただ、蒸し暑いなかで選手たちはよく表現しようとしてくれたと思います。
攻守で存在感を示した川﨑修平選手への評価を聞かせてください。
本当に苦しい環境のなかで、ちょっと正確にはわからないですが、彼は約1年ぐらいこういう公式戦の場に立てるような光さえも見えなかったと思います。そんななかで練習をすること、サッカーができることはありがたいという、そういう選手が必死になってボールを追いかけて、実際に公式戦のなかでこうやってピッチに立って結果を出していくというのは、他の選手にとっても非常に大きな刺激になります。我々にとってハングリーさは命なので、彼のハングリーさが今日は結果に出て本当によかったです。
ボールへの執念や試合に対する覚悟といった部分が前面に出た印象ですが、どういった形で選手を送り出しましたか?
我々はリーグ戦も含めていろいろなものを諦めていないので、この試合からもう一度自分たちの目指すところを表現するんだということ。当然このモチベーション、ハイインテンシティのところを、次のリーグ戦にもつなげていくということがひとつです。もうひとつはこれでプレーオフ(ラウンド進出)が決まったので、こういう痺れる場というのが、確実に2試合増えたということ。プラスしてその直後に天皇杯もあるということは、試合が増えれば増えるほど、本当に歯を食いしばって悔しい思いをしている選手たちにチャンスが出てくるわけです。彼ら自身がそのチャンスをつかみ取ろうという思いが強かったと思います。
90分を通して気迫や覚悟を示して勝利に貢献した鈴木海音選手への評価を聞かせてください。
もちろんまだまだジャッジのところや味方を動かすところ、ボールが来る前の準備などはもっと突き詰めていってもらいたいです。そういう課題はあります。ただ、彼のスピードで何度かのピンチで救われましたし、我々は彼のスピードと、前への対人の強さというのはずっと注目していますし、ここで90分出てゼロで抑えられたことは彼にとって自信になると思います。もっと言えば、悔しい思いをしている仲間にとっても励みになると思うので、次の試合もしっかり出るための準備をしてほしいと思います。
FW 10木村 勇大
公式戦2試合連続ゴールとなりました。
少ないチャンスを決め切ることが重要な現状においてすごく大事なことだと思います。自分らしい形で今日はゴールを取れたので、そこはすごくよかったと思います。
ゴールシーンを振り返ってください。
(平川)怜がいいタイミングで出してくれました。あいつが前を向いたときに目が合ったので、走ったらいいボールがきました。思ったよりボールが滑って思ったところにボールが止まらなかったので「やばい」と思いましたが、そこからいい形で持ち直しました。最初はファーに巻こうと思ったのですが、キックフェイントを入れたら相手が滑ってくれたので、ゴールは見ていないですが、なんとなくニア下かなと思ったら入りました。よかったです。
個人としては特長を遺憾なく示す試合となりました。
今日は頑張りました。最近の2、3試合はスタートで出られていなかったですし、思うところもありました。今日は頑張ろうというなかで、山見(大登選手)も(川﨑)修平もたぶん同じ思いでやっていたと思いますし、前半は前からいい形でみんなが圧力を持ってやれていたので、そこもすごくよかったのではないかなと思います。
前線の起点づくりという部分でもいい形が目立ちました。
(深澤)大輝くんも前の意識を強く持ってくれていたので、今まではセンターバックの両脇から長いボールが多かったですが、今日は大輝くんが真ん中にいて、真ん中からもというところで、真ん中からの方が距離感も近いですし、狙われていない状態でのパスも多かったので、すごく自分としても受けやすかったです。
前半はいい形でシュート数も増えていきました。
ああいういい時間帯でもっと点を取りたいですしゴールに絡みたいので、ボールを持てているなかで、最後に引き出すところをもっとやっていきたいです。あとは持てている時こそチャンスが来ると思うので、その引き出す動き、入り直す動きというところをもっと自分のなかでは攻められている時間にこそこだわってやっていきたいです。
前半は前線からのプレスが機能していたなか、意識していたところを聞かせてください。
前から行くというところと、相手は巧いですしアンカーが落ちてくるところでアンカーのケアをしつつ前から行く。前日練習ではそこで全体が重くなってしまい、アンカーを見るのか、前に行くのかというのが中途半端になって、相手のサイドバックのところで優位性を持たれてという場面がありました。そこで今日はできるだけ前から行くというのが、城福さんからも指示があったなかで、受け渡しとか行くタイミングというのは、シャドーの選手と合わせながらやれたと思います。後ろも回収してくれましたし、それが前半自分たちが攻めることができた要因かなと思います。
後半は2点リードに加えて相手がリスクを冒して前に出てきたなか、どういった意識で入りましたか?
後半も立ち上がりは前から行こうとなっていたのですが、勝っている状況や相手の勢いがあったりで、やっぱり重くなってピンチも多かったです。あれを全部決められていたら、普通に負けていたと思います。今季は勝っている状況で試合を折り返すこと自体が少ないですし、そういう時の戦い方に関しては、より一層相手より圧力を持って入れていたら、よりいい入りができたと思うので、そこは反省かなと思います。
ルヴァンカップでのプレーオフラウンド進出が決まり、公式戦の連敗もストップとなりました。
カップ戦優勝を狙おうというなかで始まって、去年よりは結構メンバーを固定してやっていますが、そのなかで誰が出ても勝ち進めているというのが、一番だと思います。去年行けなかったステージにいまは行けているので、1個でも上に行けるように頑張りたいです。
MF 16平川 怜
試合を振り返ってください。
もう一回、自分たちの戦い方を振り返ろうという話があって、前半は自分たちらしい戦いができたと思います。まず前線の守備からスタートできたことがよかったかなと思います。
木村勇大選手のゴールをアシストした場面を振り返ってください。
入りでしたし本当に(木村)勇大は常に裏を狙ってくれているので、いいボールを出せたかなと思います。
前半はアグレッシブな守備が嵌りました。
いつもよりシュートチャンスも作れましたし、全体的に高い位置でサッカーができたと思うので、これをベースにしていかないといけないと思います。
2ボランチのところでうまくゲームを落ち着かせる場面も印象的でした。
やっぱり自分たちは守れるチームであるので、しっかりゼロで抑えるということをまず一番に考えながらという感じでした。苦しい時間もありましたが、しっかり耐えたと思います。
球際の粘りでも相手を上回るシーンが目立ちました。
球際の部分はずっと言われていることなので、それで全員がハードワークできたからこそセカンドも拾えるシーンがあったと思います。
前節は後半途中に足が攣っての交代となりましたが、今日はフル出場となりました。
やっぱりフルで90分間やれないと話にならないと思いますし、前節は足が攣ってしまって悔しい思いをしたので、もっとパワーアップしていきたいという気持ちが強いです。
2シャドーにボランチでもプレーする選手が入ったなかでどういった関係性を意識していましたか?
シャドーでもプレーできる選手だと思いますし、守備で規律を守りながら攻撃に出ていくというようなイメージだったと思います。彼らが前線に入った時のクオリティは高いので、時間を作れるシーンも多かったですし助かりました。基本的には自分のポジションでやるべきことがあると思うので、ローリングしすぎるなというふうには言われているので、そこは使い分けだと思います。
試合直後に鈴木海音選手を労う様子がありました。ここまで悔しい思いをしてきたなか、間近で見てきた鈴木選手について聞かせてください。
やっぱり悔しい思いをしていると思いますし、オリンピックの代表にも選ばれてポテンシャルのある選手であることは間違いないと思うので、こういう苦しい時期に何ができるかだと思いますし、自分も苦しい時期をたくさん経験してきているので、何か手助けできればいいと思っています。
FW 37川﨑 修平
加入後初ゴールの場面を振り返ってください。
あそこに来るかなと思って走り込んだので、よかったです。ヘディングでのゴールは練習含めてあまりないです。ゴールに入れようという感じでのヘディングでした。練習ではあまりやってはいないですが、(新井)悠太から前半途中にあそこで一対一の形を作って自分が中に入っていくというのは2人でコミュニケーションを取っていたので、それがすぐ出たのでよかったです。
勝利につながるゴールという部分で価値は大きいです。
うれしいです。やっと取れたという感じです。ここからどんどん増やしていきたいなと思います。
球際の勝負でも力強さが光りました。
チーム全体でそこの部分はよかったと思うので、そこは僕だけではなくてみんながよかったなと思います。
先制点を含めて前からのプレスが機能していることが好循環を生んだ印象です。
前線が決断して怖がらずに行くというところは試合前に言っていたので、そこがいい形でできたなと思います。
これをきっかけに感覚が戻ってくる感じでしょうか?
自分でも最近コンディションがだいぶ上がっている感覚があります。やっぱり最初は重いなという部分がありましたが、ここ1週間ぐらいからよくなってきているなと思っていましたし、周りにもコンディションがよくなってきたと言っていたので、今日はスタートから出て、そういうところは出たかなと思います。
今後のポジション争いについてどう捉えていますか?
結果を出し続ければ勝ち取れると思うので、やっていきたいなと思います。
前線の先発選手では最も長い時間プレーしました。
まだまだですが、コンディションが本当にここ1週間でだいぶ戻ってきたというのはあるので、90分やり続けたい思いがあります。(日本の暑さでも)やり続ければいけるかなと思います。
森下仁志コーチから試合後に声掛けはありましたか?
「よう走ったな」と言ってもらえました。
前半の切り替えからの山見大登選手へのラストパスなど試合勘も徐々に上がってきた印象です。
スタートから出られたら全然やれると思っていたので、ああいうシーンをもっと増やしたいなと思います。
試合後のゴール裏のファン・サポーターの反応を含めて忘れられない一戦になりました。
もっと僕自身、結果で感謝を示したいですし、これから増やしていきたいなと思います。