MATCH試合情報
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試合を振り返ってください。
多くのお客さまでスタジアムが埋まりましたし、ヴェルディのファン・サポーターも多く駆けつけてくれて、素晴らしい雰囲気のなかでやれたことは、非常に選手冥利に尽きると思います。ただあの雰囲気をプラスに変えられたかというと、腰が引けたという言い方がいいのか、怖がらずにやれたのかと言えば、そうは言い切れない前半があったことは本当に悔やむところです。1失点目も何かを崩されたわけじゃないけれども、対応のエラーのなかで個人に一振りされるような、我々らしくない守備から入ってしまいました。特に崩されたわけではないけれども、少しのパスワークで会場が沸いたことで何かやられているような空気感になってしまうというのは、まだまだ若い選手たちなので、ここはあの空気に呑まれたとは言いたくないですが、そういう状態の前半になってしまったことは本当に残念ですし、いい経験にしてほしいなと思います。ファン・サポーターも諦めずに応援してくれていたので、最後の最後まで勝負がわからないような展開にしたかったですが、本当に腰を据えてやれたのは10人になってからだなと思います。怖がらずにフットボールをするというところでは、そこでエラーが出た時にリカバリーパワーを発揮するという、本来の我々の姿勢を見せられたのは、10人になってからというのは、おそらく自分の試合に向けた準備の持って行き方の問題だろうと、自分の力のなさを反省しています。
後半頭の翁長聖選手、齋藤功佑選手を投入した狙いを聞かせてください。
千田海人が怪我をしたので、そこは想定外だったのですが、怖がるなと。それだけですね。前半と後半はそこのマインドの違いだけです。
去年の浦和戦のホーム開幕戦と今日の試合に関して雰囲気の面で違いは感じましたか?
怖がるなというところの表現が正しいかどうかわかりませんけれど、当たり前ですが去年とメンバーも違いますし、我々がいいプレッシャーをかけたと思っても、マテウス サヴィオに入ればかわされる。そこも含めて怖がるなということなので、うまくプレスが嵌りそうになったけどダメだった。それがどうしたんだと。1回か2回剥がされたことが何だと言うんだというぐらいに腹を据えて、我々が攻守においてやろうとしていることを貫くところが必要でした。もちろん相手の個人のレベルは高く、相手はフレッシュですが、最初の20分ぐらいしっかり耐えればやれると思っていました。ただ、そこでちょっと耐え切れなかったのは、僕の大枠の表現のなかでは怖がっていたということで表現してしまっていますが、もっとアグレッシブに、やられても何回も行けばいい話なので、前半の途中からはおそらく我々のペースの時間も持てるだろうと思っていたので、あの入りの20分ぐらいは本当に残念です。
前半に守勢の状況が長く続いてしまった要因はどのあたりにありましたか?
細かいところは検証しなくてはいけないですが、我々は攻守において、誰のボールでもないときにそれに詰めないといけないです。そこの迫力を持ってプレッシャーをかけないといけない。それではラインを上げられないじゃないかと。おそらくその連鎖が最初はあったと思います。体はおそらく重かったと思います。この連戦のなかで、メンバーのチョイスも含め、この試合の準備も含め、僕の責任だなというふうに思います。
MF 8齋藤 功佑
ピッチの外からどう戦況を見ていましたか?
序盤に相手のいい部分が出てしまっていました。具体的に言うと、背後とスピード。そこから失点までいってしまったなかで、ちょっと最終ラインが重たくなってしまったのはあるかなと思います。そうなることで相手のやりたいサッカーがやりやすくなってしまった部分はあると思っていて、中でやっているのと外で見ているのはまた違うと思いますが、ヒジくん(翁長聖選手)と話をしながら、ウイングバックの縦ズレで、もう少し押し出してあげないといけないところはありました。ウイングバックが縦ズレするにはセンターバックのスライドも大事ですし、全体的に守備の部分でちょっと引き込まれるというか、押し込まれるような形になってしまったのが、自分たちのよさが出ない戦い方になってしまった要因かなと思ってみていました。
投入時にはどんな指示がありましたか?
いろいろな指示がありましたが、勇気を持ってやるということが選手への大きなメッセージになったかなと思います。
後半の入りはチームとしてリズムを作れていました。
ヒジくんとかベンチメンバーの選手と、攻撃の時は自分がちょっとビルドアップに参加して、数的優位を作りながら、ウイングバックの選手に高い位置を取らせて攻撃できたらうまくいきそうだねと話していました。守備のところは縦ズレのところ。この二つは意識していてチームに変化をもたらすことはできたのではないかなと思います。
数的不利になってから押し返す場面が増えましたが、ピッチのなかでどういったコミュニケーションを取っていましたか?
もう0-2で負けているなかだったので、もう行くしかないという感覚で、守備の時もちょっとリスクを背負いながらのハードワークだったり、途中から出た選手もしっかりとハードワークして戦ってていくなかで、悪くない戦いができたのかなとは思います。
アウェイの空気に呑まれたというような印象もありました。
実際にピッチ内で起きていること以上に、選手がネガティブに感じてしまっている部分は多少なりともあると思いますし、外で見ているのと中で感じていることは全然違うと思いますが、そこは一理あったので、そこを含めて変えていきたいなと思っていました。雰囲気に吞まれないというのは大事な部分というか、どんな状況でも前向きにトライしていくということが、ヴェルディのよさが出る状態だと思うので、本当にトライする姿勢は常になくしてはいけないなと思います。
相手の可変の動かし方に対して、守備で捕まえるところが苦戦しているように見えました。
それも結局は最初に背後を取られてからゴールまで行かれたシーンが、ちょっと大きかったなと思います。スタジアムの雰囲気も含めて、ちょっとやられている雰囲気というか、前にトライできない守備をしてしまったのが影響したかなと思います。それこそウイングバックの縦ズレで強気な姿勢で前から行く姿勢があれば、もうちょっと相手のよさは出なかったかなというふうに思っています。
うまくいかない時間帯をできるだけ短くするという部分は課題になります。
岡山戦なんかはそれがうまくできていて、最初はルカオ選手と江坂(任)選手のところでストロングが出ていましたが、そこを耐えて自分たちの展開にできたという試合でした。今回もしっかりと振り返って、それができないわけではないと思うので、次につなげたいなと思います。
FW 11山見 大登
試合を振り返ってください。
松尾(佑介)選手のスピードがあるというのはわかっていましたし、そこをケアしながらも自分たちは前から行くというのは決めていたので、前から行こうとしたなかで、開始すぐに松尾選手に一発行かれたという部分で、苦しい展開になったと思います。前で奪うという姿勢にもかかわらず、前に人数がかかっていなかったというのがあったと思うので、そこは改善しながらやっていけたらいいかなと思います。
相手の可変の動かし方に対して、守備で捕まえるところが苦戦しているように見えました。
渡邊凌磨選手やマテウス サヴィオ選手のところをキーパーの西川(周作)選手だったりに使われたというのは、前から行くなかでボランチとセンターバックの間のスペースを使われたということで、それによって行きにくくなる展開になったと思います。そうなるのであれば、前から行かない決断というのもしなければいけなかったと思うので、そこは前と後ろで意思疎通を図りながらやっていかないといけないのかなと思います。
ある程度構えるという選択肢ができなかったという部分では1失点目の影響が大きかったですか?
自分たちが一番やられたくない形でやられたというのがあったと思うので、そこは失点どうこうではなく、試合開始からずっと行き続けないと苦しい展開になると思うので、自分たちとしてはそこをやり続けるというところができなかったことが、一番の負けた要因かなと思います。
前半20分すぎぐらいから自分たちでもボールを持って押し込むシーンもありました。
自分としては、(木村)勇大の近くで得点やゴール前で仕事をしたいという思いがあったので、ある程度高い位置を取り続けながら、ボランチが食いついたスペースとかを狙いながらやっていました。ただ、全体的にラインが低かったなという印象があるので、そこを一発ひっくり返すだったり、全体的にラインを押し上げる必要があったのかなと思いますが、うまく相手に守られたなという印象があります。
連勝が途切れて臨む中2日の横浜FC戦はどういった試合にしていきたいですか?
次の試合の相手はミラーゲームになると思うので、やっぱり個人個人で勝てれば、チャンスも見えてくると思いますし、背後をうまく使いながら、もうちょっとゴール前で仕事をできればいいかなというふうに思います。
MF 23綱島 悠斗
試合を振り返ってください。
前半のところは相手選手の立ち位置の巧さもあって、自分たちがやろうとしているサッカーが全くできなかった印象がありました。相手チームが巧いというのもそうですし、自分たちの準備の時間が遅かったり、本当に初歩的な最初の準備の時間だったり、ベースの一対一のところだったり、失点につながったのも自分のところで一対一を負けたところからつながっていると思うので、ベースのところで相手の方が上だったという印象です。
相手の可変の動かし方に対して、守備で捕まえるところが苦戦しているように見えました。
ある程度想定はしていましたが、相手の立ち位置だったり、自分が食いつこうとした時に松尾(佑介)選手が自分の背後を抜けてくるような動きだったり、そこはすごく相手が準備してきたんだなというのを感じました。ただ、前半のうちに修正できればよかったなと思っています。
1失点目の対応はいかがでしたか?
あのような失点につながったひとつの理由としては、自分が間合いを空けてしまったからで、すごく反省しなければいけないと思います。最初にボールアタックに行った時の相手の体の向きと自分の状態を見た時に、先にボールに触れる可能性というのはすごくありましたし、そこで先に触れなかったとしても、スペースを空けてしまうと、巧い選手は中にも外にも行けるようなボールの持ち方をするので、そこは自分自身、今後の成長につなげていきたいと思っています。
後半は守備面でどういった意識を持ってプレーしましたか?
守備のところは前半のところで両脇のストッパーが余る形が非常に多かったので、そこのところは自分たちがウイングバックを押し出して、後ろもほぼ同数気味でもいいから、前に圧力をかけていくというところは意識しました。
次節は谷口栄斗選手が出場停止でディフェンスラインは難しい構成となりますが、どう新たな選手をリードしていきたいですか?
次の試合でセンターバックの2人が出場できない可能性がありますが、この状況を自分自身はそこまでネガティブに考えていないです。自分もそういう背景があって、今のポジションでスタートから出させてもらっているので、いま試合に出られていない選手たちはここに出るためにすごく準備をしていますし、こういう機会を通して試合に出場する選手というのは出てくると思うので、自分自身はすごくポジティブな印象を受けています。