MATCH試合情報
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試合を振り返ってください。
なかなか点が取れないもどかしいなかでも、ファン・サポーターが声援を送ってくれたことに本当に感謝しています。彼らと早く喜び合いたいなと思います。
ゲームについては、コンパクトにしながら、相手の良さを出させないなかで、相手陣でサッカーをしていくというところ。横浜FM対策も多少はしましたが、自分たちに矢印を向けてやってきました。このチームが抱える課題と言いますか、やはりペナルティエリア周辺のところでの判断。もちろん技術もそうですが、最後で足を振り切れない。自分が打った方がいいのか、真横の選手のプルアウェイを見逃さないのか。クロスに流れてきたボールを止めるのか、ボールが流れるのか、本当にギリギリのところで勝点0なのか1なのか3なのかというところの分かれ目になると思います。ここの改善をさらにしていかないといけないです。概ね相手陣でサッカーをやった、概ね我々のやりたいことをやった、なんて言いながら、ずっと得点0が続いているというのは、楽観視していないです。自分たちが勝点3を取るために、ゴール前のクオリティというのをどう上げていくか。
もうひとつは今日も中2日でこの前の試合がナイターで、今日は14時キックオフなので、一番疲労感がある連戦でしたが、そこでもっといろいろな選手がもっと早いタイミングで出ていくように選手層を厚くしていく。そこのレベルを上げて、チーム内で競争していくというところ。このペナルティエリア周辺のクオリティと選手層のところというのは、我々が抱えている明確な問題なので、今のいい守備からいい攻撃というところを継続しながら、この課題と戦いながら、なんとか解決していきたいと思います。
交代策の狙いについて聞かせてください。
中2日のなかでもナイターからのデイゲーム。しかも連戦の3試合目なので、本来で言えば、先発も含めてもっと新しいフレッシュなメンバーを出していけるような状況というのを作らなければいけないなというふうに思っています。もちろん点を取りたいので、60分前後に相手のスペースが空いてきたので、そこをうまく使えるということで山見(大登)を入れました。その山見でさえも、彼はやれる選手なのであえて言いますけど、彼の判断と技術が得点に直結しない限り、このチームが点を取ることはなかなか難しいです。85分を過ぎてからの交代はベンチのなかで、2度、3度交代させるメンバーが変わりました。足をつっている選手が連戦のなかで出てきて、こちらの攻撃的な選手を入れる思惑のなかで、交代カードが2回3回変わったというのは、もともと出続けている選手をやり切らせるのか、もっとフレッシュな選手を入れられるかというのは、もっと選手の力が拮抗していれば判断が早かったと思いますが、ここは自分の力のなさで、まだ早い時間から攻撃バージョンで、勝点1の状況でも早い時間から送り出せるような状況をチームでまだ作れていないので、我々も辛抱強くやりますし、もちろん今日早く出たかった選手たちが悔しい思いをしていると思うので、彼らのピッチの上での様子というのは、しっかり見極めたいなと思います。
シュートが少ない状況でハーフタイムにどういった指示を出されましたか?
我々の狙い通りの崩しのシュートが、オフサイドを取られましたが、揺さぶったなかでクロスの入り方でどことどこの間に入っていくのかというところを整理しました。人数としたら我々が1人多い状況なんだけれども、同じ相手のセンターバックの間に我々の選手2人が入っていったり、そういうシーンがいくつかありました。そのうちのひとつがヘディングでネットを揺らしましたが、オフサイドでした。あとはクロスの精度もそうですが、入っていく精度というところは少し確認しました。前半よりも後半の方が必ずゴール前に行くチャンスが増えると思っていたので、まずは慌ててクロスを入れないこと。中に動きがないのに慌てる必要がない。何回もやり直して相手を揺さぶること。そのなかで3列目がどういう形で、それがクロスなのか、バイタルエリアの中にボールを差し込んでいくのかというのは、みんなで共有しています。もちろんバーに当たったシュートもありましたが、おそらくもっとチャンスを作れるシーンでやり切れなかった。相手の足にシュートを当ててしまったり、僕らはよくファーポストエリアと言っていますが、ファーポストにボールを流せば、味方が入り込んでいるけれども、その手前にクロスを入れたりとか、そこの最後の判断のところがなかなかうまくできていないです。そういう展開になるのは、ハーフタイム以降に予想はしていましたが、このクオリティを上げるところは、自分たちが今苦しんでいるので、頭の中を整理させることと、技術と判断のスキルのところを上げないといけないと思います。 J1で勝点3を取るというのはそういうことだと。彼らの成長をもっともっと促したいと思います。
新井悠太選手に与えたタスクと評価を聞かせてください。
システムに凝り固まっているわけではないですが、彼はウイングバックなので、井上(健太)選手と相対することもあれば、攻撃のときには宮市(亮)選手と相対するときもあると。我々が彼をウイングバックで使っているということは、思考的には非常に攻撃的です。ただ、ウイングバックに守備の綻びがあれば、そこでやられてしまうので、彼はそこにも取り組んでいて、非常にここ数試合は高いレベルを示してくれていると思います。今日が守備に追われたとは言わないですが、アウトサイドでさらに彼の特長であるドリブルであったり、カットインからのシュートであったりをウイングバックで見せることができれば、その前のシャドーやワントップの選手がもっとゴール前に人数をかけられるので、彼にそこをやらせるということは、我々が攻撃的な思考を持って、それを目指しているということです。そういう意味で、守備としてはよくやったというふうに思います。
DF 6宮原 和也
試合を振り返ってください。
今日みたいな試合でしっかり勝点3を取り切らなければいけないなと思います。
コンディション不良もあって個人としては3試合ぶりの試合になりました。
自分の出来に関しては悪くなかったと思いますし、本当に続けていくだけだなと思います。
前半は谷口栄斗選手からの対角フィードを受けてチャンスに絡む場面もいくつかありました。
そこに関しては栄斗とあうんの呼吸というか、常に自分の動きを見ていて欲しいと言っています。あの場面ではしっかりソメ(染野唯月選手)が相手の守備を引きつけてくれて、自分が空く形になっていると思うので、そこでしっかりクロスを上げ切るというところが大事かなと思います。
チームとしては得点を決めるという部分で課題が残りました。
得点を取れなかったということが事実だと思うので、そこのチャンスの部分だったり、そういうシーンはまだまだ増やしていかなければいけないなと思います。最後のフィニッシュやクロスの精度だったり、勝点3を取るには結局そういうところだと思うので、そこをしっかり高めていくだけかなと思います。
去年の同時期と同じように引き分けは多いものの、簡単に負けない状況にはなっています。
負けないことも大事だと思いますし、勝点1を取ることも大事だと思いますが、やっぱり勝点3を取っていかなければ、勝点は積み上がっていかないと思います。それでは上の順位にいけないと思うので、ひとつのチャンスだったり、そういうところにしっかりこだわってやっていかなければいけないと考えています。
FW 11山見 大登
攻撃面に関してはどのような感触でしたか?
相手のプレスがそこまで来ていなかったところで、シャドーのところで中盤に下りたら、(木村)勇大のところにマンツーマンで来ているので、その間のスペースでボールを受けられると思っていましたが、案外受けられなかったので、そこは改善した方がいいかなと思います。攻撃のときに簡単にクロスを上げるのではなくて、もう一個持ち直したり、もう一回作り直すとか、なかに人数をかけるというのは、もっと意識をした方がいいかなと考えています。
クロスバー直撃の惜しいシュートもありました。
入ればよかったです。あそこのクオリティも上げていく必要があると感じています。
前半はシュートまで持ち込めない状況が続いたなか、自分が入ったときにどういったプレーをイメージしていましたか?
相手の戻りがそこまで早くなかったので、早く前に運んでいければ、ショートカウンター気味に行けるかなというふうに思っていました。そこの最後のクオリティのところを自分がもう一個出せればよかったなというふうに思います。
3連戦の最後が中2日と厳しいコンディションでしたが、ご自身の感触はいかがでしたか?
別にそこまできついという感覚はなかったです。なので勝たないといけなかったかなと思います。
3試合連続ドローをどう捉えていますか?
連戦できついなかで、ダービーでは失点しましたけど、それ以外の2試合は無失点というところで、守備の部分はある程度統一できてきていると思うので、そこから攻撃のところでどうクオリティを出していくかというところが、カギになってくると思います。そこはもう一個レベルを上げる必要があるかなと思います。
MF 14福田 湧矢
前半の感触はいかがでしたか?
いい入りができましたし、いい時間帯も多かったなという前半だったと思います。ただ、ボールを奪ったあとに攻撃を急ぎすぎたりというところもありましたし、そこでもうちょっと落ち着く時間を、特に自陣でボールを持ったときに作ってもよかったのかなと思います。後半は縦に速く攻めることもいいと思いますが、前半はもうちょっと自分たちの時間を作ってもいいのかなというふうに思います。
ボックス付近で足を振るシーンもありました。
スタメンで出ると、ああいうシーンを作れます。途中から出ると、やっぱり試合状況によって勝っている状況であれば、守備に徹さないといけないという部分で、なかなかああいう形はないですけど、スタートで出ることに意味があるかなと思います。
守備のところでは3連戦の厳しい状況でしっかりと無失点で抑えました。
負けないことも大事ですが、勝たないと意味がないと思うので、そういう意味では攻撃陣に問題があると思うので、いい形はあっても決め切れないとやっぱり勝てないと思うので、しっかりそこの質を上げられたらいいなと思います。
3試合連続ドローという結果をどう捉えていますか?
勝点が全然ないよりはいいと思います。だから、そんなに下を向くような内容でもないです。ただ、あと一歩というところを、もっとみんなで突き詰められたら、たぶんガラッと変わると思うので、そのあと一歩が何なのかというところを、もう一回見つめ直してやりたいなと思います。ただ、そんなに悲観するような内容では全くないです。
選手層の底上げという部分で必要なところはどの辺りでしょうか?
そこはそれぞれ自分次第だと考えています。
次節は小休止を挟んで神戸との試合になります。
自分たちのやることは変わらないので、そのあと一歩のところが、勝ち切るか、引き分けなのかの差だと思うので、休んでそこをしっかり練習からやっていきたいなと思います。