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MATCH試合情報

2024 明治安田J1リーグ 第38節 - 京都サンガF.C. vs 東京ヴェルディ

マッチレポート

監督コメント

城福 浩 監督

試合を振り返ってください。
まずは本当にここまで来てくれたファン・サポーターに感謝を伝えたいと思います。自分は試合の開始までピッチに出ないでロッカーにいますが、彼らの声しか聞こえなかったです。彼らの思いが本当に伝わってきて、選手もそれを感じて非常にキックオフからいいゲームをしてくれたなと思います。勝てなかったですし、勝ちたかったですが、最終的に38試合を戦って、6位という順位を得られた彼らを誇りに思います。自分たちの示したいサッカーはまだまだ途上ではありますが、この経験値で、このスカッドで、誰しもの予想を裏切って6位で終われたことは誇りに思っています。彼らを褒めてやりたいです。

一度はネットを揺らす場面もありましたが、攻撃面の狙いを聞かせてください。
京都さんが中盤でインテンシティが高いというのはわかっていました。では我々の中盤は使わないのかというと、我々らしくしっかりとへそを使ってサッカーをしたかった。ということは相手を広げる必要があるので、前線の染野や山見あたりが引っ張って空いたバイタルのところをしっかり使うという意味では、あのシーンも悪くなかったと思います。そして途中からは森田晃樹も齋藤功佑もボールを受けられるようになったと思うので、自分たちがへそを使うサッカーをするために、しっかり幅を使って裏を広げると、このコンビネーションというのは課題がありつつも、我々がやりたかったサッカーというのは、それなりに披露してくれたかなと思います。

試合終了後に選手を集めて話した内容を聞かせてください。
6位フィニッシュだというのを聞いたので、それを彼らに伝えました。お前らが勝ち取ったもので、この6位を一緒にファン・サポーターと喜び合おうと、胸を張ろうと。1年間彼らを褒めたことはそんなにないですが、あのときはおそらく自分のなかで褒める言葉を何か言ったような気がします。

前節の5失点からの無失点という部分で守備を中心に監督が求めるハードワークが体現できた試合になった印象です。
このチームは個人が成長しないと、J1で対等に戦うのさえ難しいだろうというふうに、周りのほとんどの方に思われていたと思いますし、それは理不尽な予想ではなかったと思います。なので、我々はクオリティのある選手にはインテンシティを求め、クオリティが課題の選手にはクオリティを求めていくというところを年間続けてきたので、今日の最後の最後も食野壮磨がヘディングで競ったシーンなんていうのは、彼が最も足りなかったところをピッチに立ったときに示してくれて、彼がパスを出せるのはわかっているので、そういう選手が戦えるようになっていくことが、ヴェルディがJ1で存在し続けられる、唯一で絶対の方法だと思います。課題はありつつも、全員がJ1で戦うために、J1で驚きを示すためにやり続けてきたことが、今日も多少表現できたのかなと思います。

3バック変更後の積み上げについて聞かせてください。
僕は大事なのはシステムではないというふうに思います。4バックでやり続けたら、この順位でフィニッシュできたかはちょっとわからないです。ただ、自分たちは競争力の高いポジションがどこか、このチームのこの若いスカッドのなかで、最大値が何なのかを考え抜いて3バックにしたというだけであって、原理・原則とか、我々が大事にするものというのは、例えばヘディングは絶対にアリバイジャンプをしないと、絶対当てにいくと。アプローチを一歩でも近く寄せる。これはシステム関係ないです。そのなかで我々がどういうサッカーを示したいかというのが、次の段階であるので、このベースをシステムを変えても変えなくても、全員でそれを大事にする。3バックは多少タスクが変わるものなので、それは個人の特徴の出し方が変わっていく。大事なのはベースを変えなかったことです。ベースを大事にしたということが、一番大事だったかなと思います。だから、4バックだったからどうだったか、3バックだからよくなったとか、そういう論議を自分は好まないです。システムを変えて、タスクを変えても、ベースを大事にできた。このメンバーが素晴らしかったなというふうに思います。

今日行われた試合でユースがプレミアリーグ昇格を決めた点について聞かせてください。
クラブが15年もJ2にいて、光が見えない状況であったというのは、クラブの中にいれば誰でもわかることで、トップチームに所属しなくても、おそらくアカデミーの選手たちもスタッフもその思いを感じながら過ごしてきたと思います。今は頑張ったから光が見えつつあるのか、光が見えつつあるから頑張ったのかはわかりませんが、我々トップもアカデミーもここから先、階段を絶対に下りないことだと思っています。今、踏ん張ってヴェルディたるゆえんを、日本のなかでヴェルディの存在価値を高めていく。今が踏ん張りどころだと思いますし、彼らがプレミアを勝ち取ったのであれば、そこをしっかり保ち続けるような、そういうアカデミーになってほしいと思います。トップとお互いに刺激をし合ってというか、支え合って、そこはクラブとしてやっていけたらいいのではないかなと思います。

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選手コメント

DF 4林 尚輝

チームとして前回の5失点から守備を引き締める強い意志を感じました。
自分はその試合に出ていなかったので、逆に「大丈夫だ」というのをずっとピッチで言いながらやっていました。ただチャレンジはやめないでおこうというか、ハイラインのところとかは、受け過ぎずに、横のスライド、縦のスライドというのをしっかりやれば守れるという、みんなの気持ちもあると思うので、守備のところは、ヴェルディらしさを出してやれたのではないかなと思います。

後半の一対一で3度のブロックなど個人としては集中した対応が光りました。
まず対人で負けないというのは意識して入りました。自分が試合に出ている意義というのは、やっぱり守備の強度を高めたり、無失点で終わらせること。前回のフロンターレ戦含めて、自分が出る意味はそこにあると思って出場したので、そこは覚悟してというか、そういう思いでピッチに立ってやりました。

前半に深い位置で潰してショートカウンターの起点になる場面もありました。
あそこはファーストコンタクトで行くよりも、ボールを持たせて潰した方がチャンスになるなという感覚はありました。それがしっかり攻撃につながったシーンだったので、あの場面はよかったかなと思っています。

マイボール時にはエクストラのトレーニングを通じて学んだものをチャレンジしていく意識を感じました。
やっぱり自分に足りなかったところというのは、この出られなかった期間で相当やれた部分があって、エクストラと言われるトレーニングでも、いっぱいやってきました。ちょっと話がずれてしまいますが、そういうトレーニングを一緒にやってきた人たちが、チャンスのないなかで、自分は今日もらうことができたので、その人たちのぶんまで頑張りたいという気持ちもあって、この試合に挑みました。もちろん攻撃のところもそれが表現できたらいいなという思いでやりました。いつもであれば、普通に出していたところを、ちょっとためて出してみたり、真ん中につけてみたりというのは、できた部分もあったので、そこは自分としても成長を感じる部分です。

前半終盤にセットプレーでも素晴らしい折り返しがありました。
あれも狙い通りの形ではあったので、得点につながればよかったなというのはありますけど、あそこで折り返せたことはよかったのかなと思います。

6位フィニッシュという部分はどう捉えていますか?
城福さんが(試合終了直後の)円陣で、6位というのは胸を張っていい数字だということを言ってくれました。自分たちは最下位を予想されて始まったシーズンでした。最初の方はJ1で勝つことの難しさというのを感じながら、それでもみんなが成長して、クラブが成長して、ファン・サポーターも含めて成長して、今の6位というものがあると思います。来年はもっと上位を目指すべきですし、かといって油断したら1回で落ちてしまうというのが、J1の怖さでもあると思うので、そこはもう1回引き締め直して、全員がもっと成長できるようにしていく必要があるなと思います。

個人としてはどんな1年でしたか?
ある意味、今年のシーズンは怪我をしたくないと思っていました。怪我をしないというのは、自分のひとつの目標みたいなところでもあったので、軽い離脱はありましたけど、長期離脱がなかったことは、シーズンを通してよかったかなと思います。ただ、前半戦試合に出させてもらって、後半戦出られなかったことは、自分の反省というのもあって、もっと成長するための行動をしないといけない。怪我をしないために、止めていたことというのをできるような体にしないといけないというのは感じています。もっとトレーニングにも貪欲にならないといけないなと思います。同時に怪我に対するリカバリーというのも貪欲にならないといけないです。ただ、そういうのがすごく見えるシーズンで、最後に試合に出られたのもありますけど、次につながる1年になったなという感覚はすごくあります。

1年間支えてくれたファン・サポーターへの思いを聞かせてください。
今日はとてもうるっときました。最初の入場のときに、ヴェルディサポーターの声がとても聞こえてきて、相手のホームではないように感じるぐらいで、とても心動かされるものがありました。自分自身も久しぶりにスタメンで出るというので、ある意味いろいろな覚悟を持って挑んだ試合だったので、結構感情的になりそうでした。最初に自分がヴェルディに来たときはゴール裏も空いていましたし、アウェイにも人があまりいないというなかで、ただ信じ続けていろいろな人が関わってくれて、今、この状況になっていると思うので、本当にそこは感謝したいです。もっともっとファン・サポーターの方々も上を目指して一緒にやれたらいいなと思います。

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MF 7森田 晃樹

試合を振り返ってください。
前節の川崎F戦は失点が多い試合だったので、そういう部分ではしっかり守備のところは改善できたと思います。逆に、今日は点を取れなかったというところで、チャンスもありましたし、最後に決め切るところの質というのは、もう今年は試合がないですけど、足りないかなと思いました。

攻撃面の狙いについて聞かせてください。
京都さんの守備がハイラインでやってきて、自分たちがボールを前に送る際には、センターバックの2枚が一緒に下がるというのはわかっていたので、うまくああいう1人が裏に抜けて、もう1人がセンターバックの前のスペースを使うというのがうまくできた攻撃というのが、ハンドになりましたけど、山見のチャンスのところだったと思います。ああいうところは狙い通りかなと思います。

後半には自陣低い位置から複数の相手をドリブルでかわす素晴らしいプレーがありました。
あそこは感覚でした。

6位フィニッシュという部分はどう捉えていますか?
自分たちもそうですけど、それ以上に世間からはやっぱり1年で落ちるだろうとか、そういうふうに思われていたと思います。ただ最終的にこういうふうな順位で終われたというのは、チームとしての力やクラブとしての力も見せられた1年だったかなと思います。

個人としては離脱期間はありながらも、キャプテンとして中盤の中心として1年間活躍しました。
昨季もそうですけど、キャプテンで引っ張ったという意識はなくて、本当に選手1人ひとりが自分のプレーに責任を持ちながら、仲間とコミュニケーションを取りながら、うまくやってくれたなという印象なので、本当にチームメイトに感謝です。

今日行われた試合でユースがプレミアリーグ昇格を決めました。
長い間、ユース年代で結果を残せていなかったので、本当にアカデミー出身としては本当に誇らしいです。(何かご褒美は考えていますか?)考えていないです。何かほしければ、言ってくれという感じです(笑)

1年間支えてくれたファン・サポーターへの思いを聞かせてください。
本当にアウェイで暑いときでも、今日みたいに寒くて雨が降っているなかでも、本当にすごく大きな声援というか、本当に助けられていました。本当にもう感謝しかないです。

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MF 22翁長 聖

試合を振り返ってください。
最後だったので、勝ちたかったですけど、最低限ゼロで終われたのでよかったと思います。

ウイングバックを起点とした攻撃の感触はいかがでしたか?
相手も同じですけど、立っているだけで、間に立てる立ち位置なので、そこをうまく使いながらというのは、(谷口)栄斗と考えながらやっていました。

前半アディショナルタイムにクロスバー直撃の惜しいシュートもありました。
2人食いついてきたのが見えたので、ターンして打ったという感じです。

6位フィニッシュという部分はどう捉えていますか?
とりあえず1年間無事に終われたのでよかったというのと、6位とかは別に頑張ってやってきた結果だと思うので、そこはもう18人だけではなくて、このチームのすべてでやってきた結果が、6位という順位だと思います。メンバー外の選手も含めて移籍してしまった選手も含めて、結果で報われたのかなと思います。

個人としてはサイドの複数のポジションをカバーし、1年間フル稼働となりました。
楽しかったですね。手応えは特にないですけど、また次に向けてというか、人生終わったわけではないので、次また頑張ります。

1年間支えてくれたファン・サポーターへの思いを聞かせてください。
ホームは当然、素晴らしい雰囲気でしたし、アウェイでも今日みたいな雰囲気を作ってくださることが多くてすごく力になりました。コミュニケーションを取ることは少ないですけど、「いつもありがとう」という思いを持っています。

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