MATCH試合情報
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試合を振り返ってください。
まずは平日のナイターでここまで来てくれたファン・サポーターに感謝したいです。今日は平日なので、新潟のこのスタジアムがここまで多くのお客さんが入るとは思っていませんでした。アルビレックス新潟というクラブは本当に素晴らしいなと思います。そのファン・サポーターに負けず劣らず、大きな声援を出してくれた我々のファン・サポーターにまずは感謝したいなと思います。
ゲームについては、新潟のボールの持ち方に対して我々がどういうふうにボールを奪っていくかという狙いを、選手たちは非常に高い意識でやってくれたと思います。なので、多少ボールは持たれても、縦へのくさびに関してはかなり厳しい守備ができたと思いますし、いい奪い方ができ、ほぼペナルティエリアに入られなかったと思います。そこで足を振られたというシーンはほとんど思い浮かばないです。その中で自分たちがボールを持つ時間というのは作れたと思いますが、ちょっと前半に関しては、新潟のサイドハーフが最終ラインまで引いて、5枚あるいは6枚で守っているときに、どういうふうにこじ開けるかというところは少し工夫が足りなかったなと思います。ボールは持てているけれども、相手の最終ラインの人数が増えたということは中盤の人数が減っているはずなので、そこのギャップをもっとうまく突ければ、もっと決定的なシーンを作れたのではないかなと、そこはハーフタイムに共有しました。
後半も同じような流れになりました。綺麗な得点ではないかもしれませんが、コーナーキックを取る。その前のプレーで山田剛綺が体を張ったところ。ゴール前で足を止めないところ。2点目もコーナーの崩れからだと思いますが、クロスに対して染野が来るか来ないかわからないところに飛び込んでいって、マイナスのところにスペースが空いて、谷口栄斗が足を振りました。我々がやりたいサッカーの中で綺麗な得点ではないけれども、泥臭い得点を取れたというのは非常によかったのではないかと思います。もうひとつ、浦和戦は勝ったけれども、クローズのところに我々は問題を抱えているという認識をしていたので、今日のあとから出た選手のハードワークというのは称賛に値すると思いますし、こういう積み重ねが我々の生命線なので、また次の試合に活かしたいと思います。
後半のゲームクローズに関してもう一段階上のレベルに手がかかっているようにも見えますが、監督の評価を聞かせてください。
我々が勝点3を持っている中で、途中出場したのはどちらかというと攻撃的な選手でした。彼らを勝点3を持っている中で送り出して、しっかり勝点3を取り切ることができるということは、攻撃的な選手でも守備バージョンでもきっちり仕事ができる証明なので、少なくとも今日出た選手というのは全員が勝点がいくつであっても、ピッチに立てる資格があることを示した。そういうパフォーマンスだったのかなと思います。今日ピッチに立てなかった選手も含めて、我々はどういうバトンの渡し方をして、どういうバトンの受け方をするかというところが、リーグで1番でないと、このリーグでは戦えないということはずっと言ってきたので、今日はその中でもひとついい試合が見せられたのではないかなと思います。
ハードワークを続けた山田剛綺選手が結果を残した意味について聞かせてください。
このチームは指定席があると感じた時点で、もうすでにディスアドバンテージがあると思うので、全員がピッチに立つために死力を尽くすという意味では、メンバーから外れた選手のハードワークというものが、このチームにとって生命線です。山田剛綺もそういう何週間かを過ごした時期もありましたし、それでもあがいている。立っていられないぐらいの練習をして、それでもここに来られない選手がいる。そういう選手の思いを、彼も背負って今日やったはずですし、それが彼のところにボールが転がってきたという部分で非常によかったと思います。今日東京で映像を見ている選手たちの励みにもなったのではないかなと思います。
中3日の試合にも関わらず、走行距離やスプリント数で相手を凌駕しました。改めて日々の積み重ねを感じさせる試合になったと思います。
前の試合よりも強いチームになっていくという歩みを38試合やる。これは勝とうが負けようがぶれない。それをやってきたつもりですし、そこに絡んでいきたいという強い思いを持って、このチームに合流した選手たちがいて、高いレベルの競争をして、そのサイクルでやり続ければ、必ず結果が出てくるというところを少し信じられるようになってきたのではないかと思います。自分たちが何かを勝ち取ったとか、自分に何か指定席があると感じた時点で、このチームはおそらく前評判通りの結果になると思います。常に高いレベルの競争の中で、日々やり切った選手がピッチに立っていく。これをやり通せているのは、選手たちの強いモチベーションのおかげかなと思います。
DF 3谷口 栄斗
ゴール場面を振り返ってください。
あの場面ではポイントに入れなくて、そこで本当は仕留めたかったですが、山見がいい仕掛けをして、染野がいい動きをして、ほぼほぼ染野のゴールというか、ポストに跳ね返ってきて、少しトラップが大きくなってしまって、一瞬ちょっと切り返そうか迷いましたが、打ったらああいう形でいいコースに行ってくれたので、相手に当たりながらですけど、打ったら何か起こってよかったです。
ファン・サポーターの待つゴール裏に向かってのゴールセレブレーションでした。
今日はちょっとどうやって喜んだらいいかわからなかったです。自分でゴールを決められて、無失点でもありますし、今日はよかったかなと思います。まだまだ改善するポイントはありますけど、結果的に見たらよかったかなと思います。
前半からビルドアップや攻撃面での感触はいかがでしたか?
前節同様に相手が[4-4-2]で浦和と同じ形で来るというのはスカウティングであったので、ワイドも空くし、嫌なポジションを取れば、間が空いてくると考えていました。少し質が伴わなかった部分はありましたけど、いい形でボールを持つことができたので、自分の特長である縦パスというのは何度か出せたかなと思います。あとは(宮原)和也くんにサイドチェンジが何度か通ったのでよかったなと思います。
残留が確定した中で今日はチーム一丸となった戦いで連勝を勝ち取りました。
僕たちは残留だけを目指していなかったというか、そこはあまり意識していなくて、ただ結果的に残留というのを手に入れることができましたけど、またより高いレベルを目指せるので、それが今日の試合に出たかなと思います。連戦ではありましたけど、しっかりと僕たちのサッカーが前半から出せたかなと思います。
山田剛綺選手の初ゴールもチームにとって大きかったですね。
前節はすごくいい形で何度かゴールに迫るシーンはありましたけど、今日やっと点を決めてくれて、すごく僕たちもうれしかったですし、チームとしてすごく大きなことなのかなと思います。
試合の流れを見るところやクローズの部分でチームとして意思統一ができているという部分で成熟を感じていますか?
セットプレーの後だったり、流れが悪いときはしっかりとゴールキックからまずは背後に蹴るというのもみんなで統一していますし、そういう悪い流れの中で与えたセットプレーだったり、ちょっと雰囲気が悪いときは全員が声を出して、今はすごく締めるところを締められているので、そこはすごくチームとして、今年1年間やってきて成長した部分でもあります。全員がそこは気付けているポイントで、そこはすごくチームとして成長できたかなと思います。ただ、まだまだ隙を作らせないためにやらなければいけないと思います。
MF 8齋藤 功佑
相手にボールを持たれながらも要所を締める守備ができました。
前線の選手がしっかりと限定してくれたので、潰しどころでは自分が潰さないといけないと思っていましたが、何回か潰せたシーンもあったのでよかったかなと思います。
相手にやりたいことをやらせない試合ができた印象です。
自由にやらせると本当に巧い選手たちなので、そこは少し意識して入りのところでしっかり潰せるように、あまり気持ちよくやらせないようにというのは意識していました。
後半半ばは少し押し込まれる時間帯もありました。
ああいう展開になったときには、どうしても引き込まれてしまいますが、一番はやっぱり変わらずに前からプレッシャーをかけて、しっかり限定して狙っているところに差し込ませて取り切るという流れをもっと作れたらよかったです。そうはならなかったというのが事実で、ただそこで崩れないというのは、チームとして最低限の守備ができたかなと思います。
前半の攻撃に関しての感触はいかがでしたか?
悪くはなかったと思います。サイドを変えながら、外回しで振りながら、間を覗くという感じで、相手陣地まで入り込んで、相手陣地でボールを持ちながらゴールをうかがうという戦い方はできたかなと思います。ただ、そこでシュートまで行くシーンはちょっと少なかったので、そこの大胆さはもう少しあってもよかったかなというふうに思っています。相手もしっかり中を締めてきていたので、うちはしっかり外回しで相手を動かしながらという、そこの戦い方はよかったかなと思います。
試合のクローズや時計の進め方という部分では安定感が出てきました。
本当に試合状況というか、ボールが切れるたびに選手同士でコミュニケーションが取れていますし、90分通しての戦い方やチームの流れが悪いときは、一回相手を押し込んでという流れもできていますし、回せるときは下からポゼッションして前進していこうという判断も、チーム全体でできているというのが、今よくなってきているところかなと思います。
FW 27山田 剛綺
J1初ゴールを決めた率直な気持ちを聞かせてください。
やっとという感じですが、うれしかったです。ポジション的にやっぱり点を取らないといけないので、守備もできつつ攻撃もできるともっといい選手になれると思うので、そこは両方を伸ばしながら自分の課題に向き合っていきたいです。
ゴールシーンを振り返ってください。
考える間もないぐらい近かったので、何か来たという感じですね。あれはボールがニアに来るにしろ、ファーに来るにしろ、僕はニアに走って狙っていくという部分がやるべきことだったので、ニアに走ってボールがファーに行けば折り返しを狙えますし、ニアに来れば自分でゴールを狙うし、自分のところでフリックしてファーの味方が詰めるところも狙っていましたが、あのときはボールが自分のところを越えて(齋藤)功佑くんに入った時点で、自分の役目はそこで折り返しのところになったので、そこは足を止めずにしっかりとポストのところに詰められたことが、得点につながったのかなと思います。
ストライカーとしてチームを勝たせるゴールを決められたのは大きな意味があると思います。
試合前に今日はDAZNのボードがあって、そこでヒジくん(翁長聖選手)と(宮原)和也くんと、フラッシュインタビューの練習をしていました。試合前に「自分のゴールで点を取って勝ちました」というのをちょっと練習していて、それで実際に取れたので、点を取る練習もそうですけど、そういうイメージトレーニングというのも大事なのかなと(笑)真ん中で集まるときにDAZNのボードがあったので、自分からちょっとやってみました。2人がそれを見て笑ってくれていたので、自分も試合で少し緊張もあったので、それをほぐすという部分もあって、ちょっとちょけたと言ったらあれですけど、やりたくなっちゃったという感じです。
前節、同期の綱島選手が初ゴールを決めたのも刺激になりましたか?
同期でポジション的にも後ろのツナが点を取っていたので、やっぱり負けられないというのはありました。
守備の貢献度も光りました。
自分は守備が嫌いではなくて、むしろいい守備をしていれば、最後自分に巡ってくるかなというマインドでサッカーをやっているので、そこは全然嫌いではなく楽しんでやっているので、それが自分のよさでもあると思っています。いい守備をしっかりやって、なおかつもっと点を取れれば、もっと相手にとって怖い存在になれるのかなと考えています。
個人としてメンバーに絡めない難しい期間もありましたが、どういった意識で取り組んできましたか?
当然得点も取れていなかったですし、そこは自分が出られないことも普通の判断だと思っていました。そこは本当に自分の課題にすべて目を向けてやってこられたのが、ようやく1点ですけどそこにつながったのかなと思います。守備のところはチームに求められていることは自分自身できると思っていたので、そこは常にやりながら、攻撃のところではどう他の選手と違いを出すかというところで、クロスに入るところであったり、抜け出してからどうチャンスにつなげるかであったり、最後まで足を止めないというところを、ずっと仁志さん(森下コーチ)の練習でやってきたので、それが生かされたのかなと思います。
残り3試合に向けた思いを聞かせてください。
個人としてはやっぱり1点でも多くゴールでもアシストでもとにかく数字にこだわっていきたいというところと、チームとしては本当にまだまだ上を目指せるチームだと思うので、そこは貪欲にできるだけ上の順位で終われるように一戦一戦を戦いたいなと思います。