MATCH試合情報
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試合を振り返ってください。
選手はあのワンプレーでやられるのかというような前半だったと思います。自分たちが表現したいサッカーをやれていたので、そういうときというのは、自分たちで崩れることが多いですが、よく辛抱して、我々が目指すものをやり続けてくれたなと思います。それが勝点3に繋がった、この成功体験というものは小さくないなと思います。若い彼らにとっては継続、積み上げというものがいかに大事かということ、それは日々の練習によってなされるものだということを、少しだけ実感できた試合なのではないかなと思います。ファン・サポーターとラインダンスを踊るゴール裏のスタンドが埋め尽くされる姿を見て、本当にこれを継続できるクラブになっていきたいというふうに思いましたし、彼らとともにもっともっと成長したいなと思います。
ハーフタイムの指示について聞かせてください。
焦れずにやり続けようと。クロスはかなり際どいボールを入れることができていましたが、我々からすると、かなりそこに対しての集結というか、ゴール前の守備の集結の部分は浦和さんも監督が変わって、様変わりしてかなり堅いので、クロスの質とクロスに入っていく人数というものは確認しました。もうひとつは上げるのではなくて、「我々のニアゾーン」を徹底的に崩せと。上げられそうだけれどももう1回崩す。そこは我々のニアゾーンなのだから、そんな簡単に上げなくていいと。そこのメリハリをつけようというのは言いました。1点目もニアゾーンを取るところからスタートしたと思いますし、我々らしくやり続けることが攻撃においてはできたのではないかなと思います。ただ浦和さんは堅かったので、流れの中でもっと確信を得られるようなネットを揺らせることができれば、もっとよかったかなと思います。
「彼らとともにもっと成長したい」という発言がありましたが、監督としては現状の選手たちを評価しているということでしょうか?
これはもう3歩進んで2歩下がるか、ときには3歩進んで4歩下がるときもあります。ただ我々が何ゆえにJ1に昇格して経験値や選手層とかを含めて違う中で、何を成し遂げたいのかと。それには日々何が必要なのかというのはずっと共有してきたので、やはり成功体験というものはすごく大事で、特に浦和さんのような大きいクラブに対して、ビハインドをひっくり返して勝点3を取れたということ(は大事です)。自分たちがやろうとしていることを日々歯を食いしばってやる。それでも今日18人に入れない選手がいて、彼らがピッチの上で今日も午前中に歯を食いしばってやる。この繰り返ししか、このチームがJ1で何かを見せるとしたらそれしかないです。それを本当に牛歩のごとく、前に進んでいるというのを信じながらやったことで、今日勝点3が得られたと思うし、残留が決まったと思います。このクラブは最終節までそこに巻き込まれるだろうと多くの多くの方がそう思っていらっしゃったと思いますが、それを非難するわけではないし、極めて妥当な評価だったと思いますが、それが4試合を残して残留を決められたということは、彼らが本当に牛歩のごとく歯を食いしばって前に進んだからこそだというふうに思っています。
ハーフタイムでの交代の意図について聞かせてください。
クロスを上げるサイドまではボールを運べている。クロスを簡単に入れるのか、もう1回我々のニアゾーンを崩すのかという部分でのひとつのメッセージが、山田剛綺から山見に変えたことです。山田剛綺はクロスに対して飛び込むのが特徴で、彼はその形で決定的なチャンスにも絡みました。彼の出来が悪かったわけではなくて、メッセージ性あるいはセットプレーが多かった中で山見のセットプレーのクオリティも含めて、彼に活路を求めたということです。ただ、見ていただいてわかるように、山見は45分も試合に出られなかったことは、これは大きく学ばなければいけないです。彼がどれだけ悔しい思いをしたかは、彼の顔を見ればわかりますが、彼よりも悔しい思いをした選手が、今日ヴェルディグラウンドのピッチで練習しているので、ここで出場機会を得たのであれば、今日は学ぶいい機会だったかなと思います。彼はそれを学びにこのヴェルディに来ているはずなので、成長するチャンスなのかなと思います。
綱島選手のパフォーマンスについて聞かせてください。
綱島についてはボランチでずっとやってきた中で、彼の課題と彼のストロングを照らし合わせたときに、試合に出ておかしくない状況のフィジカルと技術とメンタルを持っていた選手でした。ただボランチでやったときには自分の課題を常に頭に置きながらプレーしている。それは彼にも言いました。ただ、センターバックでやったときには、彼は自分のストロングのみを意識してプレーできる。なので今の彼の成長というものは、自信の賜物だと思いますし、日々努力しているのを見ていますが、やはり選手にとって「自信」の2文字は本当に大きいと思います。過信になってはいけないですが、今日も少し余分なやりすぎなプレーもあったので、こうやって活躍したときほど、しっかりフィードバックしていきたいと思います。いい意味でのほどよい自信が、やはり選手を成長させるのだなと改めて僕も学んでいます。
今日は低くて速いクロスを選択する場面が多かった印象です。
我々は最初にどこを狙い、そうでなければ次にどういうボールでどこを狙うか、ちょっと企業秘密があるので、そういう言い方で申し訳ないのですが、例えば我々のニアゾーンを取って、中を見ないで入れる場合もある。そのときにはどういうボールが来るのか、そこは意思統一しています。ただ、そこに合うかどうかは、もちろん相手ディフェンスの質やボールの質もあります。ここはそういうボールやクロスを入れて入らなかったからといって変えるかといえば、そこの優先順位は変えないです。そこをやり続けることが、また次の彼らのアイデアを変えることにつながっていくので、そこの制約の中で彼らが自分のアイデアを出すという自由を発揮してもらうことを期待しています。
MF 7森田 晃樹
試合を振り返ってください。
失点のところ以外は、わりと自分たちのペースで試合を進められたと思いますし、試合全体としてはよかったかなと思います。
課題の前半の入りでうまく戦えた要因はどの辺りでしたか?
相手がビルドアップを始めるときにうまく守備を嵌められたというか、前から行く姿勢もあったし、それに後ろがついてきてくれたのもあると思いますけど、うまく守備で嵌められたというのはありました。ボランチのところをフォワードが1人消しながら、いいタイミングでフォワードに2度追いではないですけど行ってもらったタイミングで、しっかりずれてマンツーマンではめ込むというところはできたかなと思います。
いい流れで喫した失点のあとにはどういったコミュニケーションを取りましたか?
あそこは自分たちがポゼッションする中で、ああいったボールロストはあると思いますし、5バックでやっているので、プレスはかけないといけないと思いますが、そんなにずっと持たれて崩されてという失点ではなかったので、自分たちにとってはそこまでネガティブになる失点ではなかったです。全然すぐに切り替えてポジティブな声かけもあったと思います。
逆転に向けて攻撃面で明確な修正点はなかったという感じでしょうか?
攻撃は前半からセットプレーもいっぱい取っていましたし、サイドからのクロスも多かったです。修正点という意味では、本当にあとは最後のシュートのところで決めるところだけだと思っていました。
セットプレーは相手の弱点という部分でもポイントになりました。
相手の監督が変わってからの失点に関してセットプレーが多いという部分で、セットプレーに関してはチームとして狙っていましたし、今日に関してはセットプレーの回数も多かったです。(見木)友哉くんもいいボールを蹴っていたと思うので、こういういい形でゴールを決められたことはよかったです。
個人として攻撃への絡みはいかがでしたか?
わりと相手の守備のところでギャップや混乱を作れたというか、うまく友哉くんや(齋藤)功佑くんの3人のところでずれを作れたというのもあると思いますし、後ろの選手も今日に関してはうまく裏のボールと足元のボールをうまく使い分けながらできたかなと思います。
アカデミーからの同期である綱島選手が見事な活躍でした。
今日はもうスーパーというか、主役だと思います。ミドルシュートの場面もしっかりあそこで決められるのはさすがだと思いますし、ヘディングに関してもしっかり自分の高さを活かして、ああやって決め切ってくれたことはチームとしても大きいというか、ああいうチャンスをしっかり決め切ってくれると、こういうふうに試合の流れというか、先制されてもしっかり盛り返すことができると思うので、今日に関しては素晴らしかったです。
前回対戦で追いつかれた終盤もうまくクローズできました。
交代で入った選手とかもそうですけど、あまり下がりすぎずにしっかりボールを持っている選手に対して、多少なりともプレスに行かせられた印象はあるので、そういうところが今日のクローズが良かったというところにつながったと思います。
4試合を残して目標のJ1残留が決定しました。
通過点にすぎないと思っています。まだ試合も残っていますし、ただ次の試合に向かって準備していくだけだと思います。
DF 15千田 海人
試合を振り返ってください。
自分たちが前半のいい時間帯に点を取りたかったというところは、正直ありました。あそこの失点は僕がもう少しボールに寄せられれば、後ろに人数もいたので、個人的な反省としてあります。でも、ジャブのような形で相手にダメージを与えられていたと思いますし、相手もしんどかったと思うので、うまく2点を取れたことは大きかったです。
攻撃に関しては試合を通して自分たちのやり方を貫く形となりました。
城福さんも言っていましたが、自分たちのサッカーをやり続けることが大事だと。それをやれたから点も取れたと思いますし、みんなも手応えを感じていると思います。ただ、守備の部分を含めて自分たちが用意してきた形というのは、100%出し切れなかったところはあるので、そこはもう少し改善が必要かなと思います。
前半は山田剛綺選手を起点にアグレッシブな守備でリズムを掴みました。
剛綺は本当によかったと思います。彼のひとつのストロングではないですけど、彼の前から追えるところや自己犠牲の精神が強いというか、本当にチームのため走ってくれる。今日は剛綺がスイッチをかなり入れてくれたと思います。それを誰が出ても、90分を通してやっていきたいです。また、後半いつもだったら勝ち越しているシチュエーションだとかなり重くなって、後ろで撥ね返して、ずっと相手のボールという展開になりがちでしたけど、今日は逆転した後も少し自分たちの時間を持てたことはよかったかなと思います。
綱島選手が素晴らしいパフォーマンスを見せました。
日ごろの努力だと思います。いつもどんな練習も100%でやることで、こういうふうにいろいろ点と点が結びついてくるのではないかなと思います。
相手の弱点であるセットプレーがポイントになりました。
相手のここ最近の失点のほとんどがセットプレーだというのは聞いていたので、そこはこだわって、蹴る前も何となく入るのではなくて、しっかりどこに入るかを決めてやったことがよかったかなと思います。
前回対戦で後半終盤に追いつかれたという部分で今日はチームとしての積み上げも見せられました。
そこはもうシーズンを通してずっと今がどういう時間帯なのかをみんなで共通認識を持ってやれているので、そこが大きなところだと思います。
4試合を残して目標のJ1残留が決まりました。
最初は残留と言っていましたけど、僕たちが目指すところはもうそこではないかなと思っていました。監督から言われていないですけど、自分たちでもっと上を目指したいと、みんなが思ってやっているので、残り4試合、そこで自分たちの価値をどれだけ上げられるかは、自分たちで変えられると思うので、残り試合も一つ一つこだわってやっていきたいです。
MF 23綱島 悠斗
見事な逆転勝利となりました。
まずこの場を借りてひとつ言いたいことがあります。前節に自分は怪我をしてしまって、この試合に出場できるか危うい状態だったにもかかわらず、ヴェルディのメディカルスタッフ含めていろいろな人のご尽力があったおかげで、自分がこうやって試合に出場することができたことは本当に周りの人に感謝したいなと思っています。
J1初ゴールを振り返ってください。
1点目に関しては前半からこぼれ球が自分の前に来ていたので、本当にいい形でボールがこぼれてきたら、シュートを振ってやろうと思っていました。そうしたら本当にたまたま谷口選手が潰れてくれて、自分のところにボールが転がってきたので、時間もあったので落ち着いてゴールを見たときに、ニアサイドがすごくフリーだったので、1回落ち着く時間があったからこそうまくリラックスしてボールを蹴れたのかなと思います。
逆転ゴールを振り返ってください。
それも本当に谷口選手だったり翁長選手だったりが、自分がフリーになるためにスペースを作ってくれて、そういう動きがあったおかげで、自分のところにドンピシャのボールが来ました。本当にボールもすごくよかったですし、あのときにあの場所で触れたことが得点につながった大きなポイントだなと思います。本当にボールがよかったからこそ、インパクトを意識するだけでゴールを決められたので、本当に周りの選手のおかげだと思っています。
今日の2ゴールはJ1残留を確定させるゴールになりました。
まず自分たちの手でJ1残留を決めることができたことはすごくうれしく思っています。ただ、自分たちは残留が目的ではなくて、ひとつでも上の順位に行って、本当に狙えるのであればACLを狙えるところまでいきたいと思っているので、残り4試合になりますが、ひとつでも高い順位にいけることがベストかなと思っています。
個人としては日々取り組んでいたものがゴールという結果につながりました。
結果を出せたことに関してはすごく自分自身もうれしく思っています。そこを自分がずっと求めてきたというか、そこに対して努力してきたからこそ、得点を奪えたと思っていますし、そこの努力は間違っていなかったというのはすごく感じています。ただ、得点以外のところに関してはまだまだ伸びしろがあるというか、もっともっと成長できる点がたくさんあるので、そこに次はフォーカスして、得点ももっと伸ばしながら自分がもっと成長できるように取り組んでいきたいなと思っています。
前半はよい流れの中で一発でやられる形になりました。それでもやり方を変えずに勝ち切れた経験は大きいと思います。
やっぱり相手チームがJ1を代表する浦和さんということで、そこに対して勝利することができたというのは少なからず自分たちの自信になっていますし、本当に個のレベルが高い浦和さん相手にああやってサッカーができたというのも自信につながっているので、そこはこれから残り4試合しかないですけど、どの相手でも自信を持ってやれるかなと思います。
比較的自分のポジションでボールを優位に持てた印象でした。
自分のところにプレッシャーがかかっていたら、サイドバックや1個前のシャドー、フォワードのところが空いてくるので、そこは常に意識していました。フリーで持ち上がったからこそいろいろな選択肢を出せましたし、どこに向かってドリブルしていくのかを考えながらプレーできたからこそ、相手のサイドハーフを止めることができたのかなと思っています。自分たちの狙い通りでもありましたし、相手が来たら空いたところを使うだけなので、そこのところは常に頭の中がクリアに整理されていました。
内容的にもヴェルディらしさを見せられた試合になりました。
前節の反省として、自分たちのよさというものが前節はなかった、失われていたので、そこを改善できたというのは少しポジティブな点だと思います。自分もシーズン当初はなかなかメンバーに入れなかったり、悔しい思いをしていて、そういったメンバーのことを考えたらまず前節みたいな戦い方をするのは本当に申し訳ないと思うので、そこはチーム全員でそこのところをもう一度引き締め直すことができたので、それがこの勝利につながったのかなと思っています。