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MATCH試合情報

2024 明治安田J1リーグ 第21節 - 横浜F・マリノス vs 東京ヴェルディ

マッチレポート

監督コメント

城福 浩 監督

試合を振り返ってください。
まずは本当に多くのファン・サポーターがここに来てくれて、本当に心強かったです。アウェイのなかでも彼らの声は、我々にとって強い後押しになりました。本当に彼らと喜び合うことができてよかったと思います。ゲームに関して、前半の入りはここ何試合かのなかで一番良かったと思います。守備も前にアグレッシブに行きましたし、ラインも高く保てましたし、奪った後も前にボールを運ぶという意味で、我々が本来、今年の開幕から目指したものを、前半しっかり出してくれたなと思います。3点目を取れるチャンスもありましたし、あれぐらい畳みかけるような状況で、3点目を取るか、あるいは前半を2-0のまま終わらすことができれば、最高の前半だったかなと思います。ただ相手もマリノスさんなので、アンカーからダブルボランチにしてきたり、変化をつけてきたので、そこの対応はハーフタイムまで少し時間がかかってしまったなと思います。もちろん相手はボールを持つことがうまいチームなので、持たれるのはしんどかったと思いますけど、選手はやらせてはいけないところを、みんなで共有しながら最後のところは体を張ってくれたなと思います。本来というべきかどうかわかりませんけど、普段先発で行って、後からクローザーとして出てくる選手たちが、今回は逆になりましたが、各々に期するものがあって、各々の役割を全うしてくれたことで、このアウェイで勝点3を取れたと思います。全員で勝ち取った勝利なので、非常に価値がありますし、これをしっかり次につなげたいと思います。

前線を入れ替えた狙いについて聞かせてください。
前節の磐田戦で0-3というスコアで負けましたが、結果だけではなくて、そもそも我々が目指しているサッカーに今進んでいるのかというところを、しっかりと自分の中でも問い直して、もちろんこれまでずっとレギュラーで出てきた選手は、そういう成果を出してきて、そういう努力をしてきた選手たちですけど、いつしか免除するものがあったわけではないですけれども、彼らのよさが出ているのであれば、目をつぶっていたりした自分がいたと思います。前節の負けというものは私のせいかなと思っていました。ここで、やはりこのチームが目指したいものが何なのかということを考えたときに、前線の3人のハードワークというのは欠かせないものなので、賭けではありましたけど、彼らの思いに託しましたし、おそらくベンチで見ていた選手も相当刺激になったと思います。

ここ数試合、悔しい思いもしていたなかで奮闘した山田剛綺選手、稲見選手への評価を聞かせてください。
(山田剛綺が)うまくゲームの中でよさを発揮できなかったのは、もちろん彼の課題もありますけど、自分の問題もあると思っていました。中2日ではありましたけど、我々らしく我々が目指すものを出し切って、90分戦うというところで、彼の役割というものを明確にしました。それが今日少しやりやすかった原因なのかなと思いますし、彼が先頭を切ってスイッチを入れてくれるので、あとの選手が追随してボールを追いかけるのか、しっかり締めるのか、ラインを上げるのか、下げるのかというのは非常に明確だったと思います。いろいろな状況のなかで判断させるよりも、彼は先頭を切ってプレーさせる方が攻守において、彼の良さが活きるというふうに思ったので、そこは整理して送り出しました。 稲見ももちろんフィジカル的なものを含めて、あるいは運動量的なものも含めて、ストロングがあります。もちろん技術や判断のところは取り組んでいる最中です。それでも、彼のストロングを前面に押し出してほしいと思っていましたし、特に今日の相手はウイングが日本の中で屈指の選手が先発でも後からでも出てくるので、彼のフィジカル的なものを押し出してくれれば、そうやられることはないだろうと思っていましたし、彼もそこに特化して集中してやってくれたと思います。

開幕直後は逃げ切りという部分を課題に残していたなか、今日の結果を踏まえてチームの成長について聞かせてください。
もちろん危ないシーンがあったので、「我々は進歩しました」と、今日の90分だけで言えるかというと、たらればの部分があります。あれを防いでくれた、あれが外れてくれたというのがありました。ただ、防戦一方ではなくてチャンスの手前までボールを運べたところは、開幕とは大きく違うところだと思います。そこからシュートまで行くのか、サイドで時間を作るのか。シュートまで行くのであれば、もっと相手全員を押し下げるぐらいサイドでフットボールをするのか、というところは、最後に見木友哉もうまくサイドで時間を作ってくれたりはしましたけど、我々があそこでもっとクレバーな時間の使い方、サッカーをしながら時間の使い方ができれば、危ないシーンはもっと減ったかなと思います。ただ、ああいうシーンというのは開幕の頃はなかったと思います。(試合終盤は)ほぼ自分たちのゴール前にへばりついた状況だったので、そこは全員のボールを大事にするというところはずっとやってきているので、全てがクリアではなかったというところだけは、多少褒めてあげていいかなと思います。

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選手コメント

DF 3谷口 栄斗

試合を振り返ってください。
耐える時間は長かったですけど、前半に2点決められたので、それが大きかったです。前線の選手たちのハードワークに助けられたかなと思います。前節の反省を踏まえて、前からアグレッシブに行こうという話をしていたので、しっかり前半から出し切ってきてくれたので、ああいう展開になったかなと思います。

前からプレッシャーに行く部分で後ろの選手として意識したところはありますか?
山見が前から行くぶん、(翁長)ヒジくんを縦ズレさせて僕が横ズレをするというのを意識してやっていました。

磐田戦からの短い準備期間において守備の部分で強調したところを聞かせてください。
今日は1失点しているので、そこは引き続き課題というか、また見つめ直さなければいけないポイントですけど、ああやって押し込まれた展開でも焦れずに2点目を与えなかったというのは、すごく大きかったかなと思います。

失点場面を含めて相手のダブルボランチへの変化やポケットを取らせないという部分での改善点はどの辺りにありましたか?
失点シーンは自分が引き出されて、そこのスペースを使われてしまったので、僕が引き出される前に誰かがボールホルダーに行けたことが、一番よかったかなと思います。

連敗せずに前回対戦で敗れた相手に勝利した今日の勝点3は非常に大きいものですね。
アウェイですし、開幕戦でああいう負け方をしていた相手だったので、今回勝てたことはすごく大きいですし、チームとしてまた自信になる勝利だったかなと思います。

開幕戦で敗れた相手に勝利しました。
横浜FMはやっぱり質の高いチームというか、いやなサッカーをする印象です。ボールを大事にして、ハイラインでアグレッシブなサッカーをしてくるなという印象はあります。5バックになってからは、守備が嵌らない試合だったり、嵌る試合というのが、すごくどちらかに分かれてしまうような試合が多いので、今回こういう素晴らしい相手に勝てたことはよかったかなと思います。

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DF 15千田 海人

試合を振り返ってください。
前節からメンバーもかなり代わって、前節ああいう負け方をしての今日の試合でしたが、しっかり前節の負けを受けて、チームで城福さんが伝えたいことをしっかり代わって出た選手含めて全員で、前半から体現できた試合だったかなと思います。なかなか自分たちがペースを握る時間帯は少なかったですけど、しっかり前半に2点取れたことが、割り切ってでも最後しっかりゼロで終わろうというみんなの共通意識を持てる要因だったと思います。厳しいゲームでしたけど、本当にこの勝点は大きいと思います。

磐田戦翌日が急遽オフになったり、変化もあったなかでの試合でしたが、どういった気持ちで臨んだ試合でしたか?
(磐田戦翌日は)休みでしたけど、しっかり城福さんが次の試合に求めるものというのはミーティングで明確でしたし、1日の準備でもしっかり選手がそれを頭の中にインプットできる内容だったので、それをしっかり、今日は(山田)剛綺もスタメンでしたけど、しっかり入りからプレッシング含めてやれていたと思うので、彼の自信にもなったと思いますし、山見も点を取ったので、チームとしても嬉しいですね。

城福監督から磐田戦後に伝えられた話を聞かせてください。
基本的なところ、走ることやプレッシング、そういうところで相手に圧力を与えることがやっぱり少なかった。今日はしっかりそこのところで相手にプレッシング、裏に抜けて走ること、スプリントすること、プレスバック、セカンドボールの予測。そこにどれだけ出力を出せるかというところを、今日はみんなできていたと思うので、そこのところの話がありました。

相手のダブルボランチへの変化で少し難しい展開になった印象です。
あそこの2枚のところをつかめなくなったというのは、少しみんなで話していたところではありますが、もちろん自分たちが今日どういう試合で最後まで向かっていくかというところは、しっかり全員で共通意識を持っていたので、その両方の影響がありました。

前半はメリハリが利いた守備が機能していました。
前半は持たれていても決して自分たちが焦れることなく、しっかり奪うところで出力を出せていたと思います。本当にみんなが集中していましたし、出足のところも相手より早かったと思いますし、睨んでいるところや網にかけている感じはみんな感覚的に持てていたと思います。

ラインの上げ下げはかなり繊細にやっていた印象です。
前節、個人的な部分でもチームの反省としても、ラインを少しぬるっと上げてしまう感覚があって、それではボランチが背中でラインが上がっているのを感じられないですし、フォワードもそれをまた感じられないので、もっとはっきりクイックにラインを上げていくというところは試合が始まる前から言っていて、そこは少し前節に比べたら全体的に意識できていたと思います。ただ、対角のボールもあったので、ワイドのところはなかなか上がりづらかったと思いますけど、よく頑張って上げてくれたと思います。

前半終盤の失点によって後半の守備の集中が高まったという部分もありましたか?
僕たちは2点差から追いつかれている試合が結構あって、そこのところで2度と同じ悔しい思いや後悔をしたくないというのはハーフタイムも言っていましたし、相手は1点取って前半を終えている部分で、後半に勢いをつけてくると思うので、それを受けるのではなくて、もう1回守備からでもいいから、自分たちが圧力を出して向かっていけるようにという話をしていたので、本当はゼロがベストだと思いますが、それはどの時間帯に失点しても同じだったと思います。ただ、ハーフタイムでうまく切り替えられた部分もあります。

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FW 27山田 剛綺

今日はいつもの試合以上に爪痕を残そうとする気概が見受けられました。
毎試合、本当に全力でやっていますけど、なかなかうまくいかない試合であったり、自分のプレーを出せないという試合があったなかで、今日は本当に自分がやりたいことと、チームがやるべきことと、試合の展開的にマッチしたので、自分がやるべきことを全うできたかなと思います。

城福監督が試合後会見でご自身のよさを出させる上で最前線でより主体的な役割を与えたという話をしていましたが、どういった意識でプレーしましたか?
ボールを中盤に落ちてもらうというよりも、背後でもらうというのが、自分の得意な部分なので、一番前であれば背後も狙えますし、競り合いのところでも、自分のいい形で入れれば、負けないという自信があるので、そこを存分に出せるのが、一番前なのでそこが今日はよかったかなと思います。

2点目のオウンゴールを誘発したプレーを振り返ってください。
あそこ(右サイドのスペース)が空いてきて、センターバックが僕に出てくるよりもゴールに戻るという習性があるという分析もあって、僕が持ったときにプレスに来なかったので、ひとつ内側に運んで山見がいいところ入ってくれたので、決めてくれればアシストがついたんですけど、でもチームの1点なので大きかったです。前半に2点を取れたことはよかったですけど、ゼロで終われれば、もっとよかったので、そこはチーム全体で話し合って詰めていかなければいけないと思います。

今日は交代までに出し切ることを求められての先発でしたが、出し切ることはできましたか?
出し切れたかなと思います。体力的にもう少しいけたかもしれないですけど、いつ交代しても悔いがないようにやっているので、一つ一つのプレーに全力を注ぎました。45分で交代でも悔いがないように走って、バトンをつなぐところが、このチームのスタイルなので、それを考えながらやっていました。

守備では相手のアンカーの喜田選手への対応を意識していたように見えました。
アンカーのところの喜田選手に持たれると、相手のペースになるというのは、試合前からの話であったので、そこは自分が消しながら、シャドーの2枚はセンターバックのところに出て嵌めるというやり方をやって、最初はうまく嵌っていましたが、渡辺皓太選手が2枚で下りてきたら、少しつかまえづらくて、そこはハーフタイムでしっかり修正できましたが、もっと早く修正できればよかったです。

磐田戦の敗戦から中2日の試合に向けてどういった気持ちで臨みましたか?
ジュビロ磐田戦で僕は出られなかったので、本当に出た選手も悔しいですけど、負けている展開でフォワードとして出られなかったというのは相当悔しくて、何としてでも結果を残さなければいけないですし、チームの求められることもやらないといけないですし、チームが勝つことが自分の最大の評価だと思っているので、そこはブレずにチームの勝利のために今日は走って戦おうというふうに思ってプレーしました。

前線のライバルにいい刺激を与える活躍になりました。
チーム内で競争していけるチームがやっぱり強いチームだと思うので、一喜一憂せずにここから後半戦も始まっていくので、もっとチームの力になり、他のチームにも脅威を与えられるような選手になりたいなと思います。

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