日本瓦斯株式会社
株式会社ミロク情報サービス
株式会社H&K
ATHLETA
ゼビオグループ

MATCH試合情報

2024 明治安田J1リーグ 第14節 - 東京ヴェルディ vs ガンバ大阪

マッチレポート

監督コメント

城福 浩 監督

試合を振り返ってください。
勝ちたかったという思いがあります。特に、前半ですね。鹿島戦で不甲斐ない前半を過ごしてしまって、チームとしてこの課題を克服しないと次に進めないという思いでいましたし、それをみんなで共有していました。今日は本当に素晴らしい前半を選手が表現してくれたので、実際にシュートも前半は自分たちが7本で相手は1本だという記録を見て、前半で点を取りたかったなという思いがあります。後半は少しオープンな展開になったり、アクシデントもあってバタバタしましたが、相手陣でもっと揺さぶってよかったなと思います。森田晃樹のペナルティエリアのところからのシュートのシーンというのは、おそらく相当揺さぶったと思いますが、ああいうシーンをもっと作れたなという思いはあります。もう少しサイドを崩してクロスを入れるタイミングを、もうひと我慢させてもよかったかなという悔いが少し残りますけど、いずれにしても我々は中2日で、ご存知のように中2日と中3日というものは全くコンディションが違いますが、選手はそれを感じさせない素晴らしい前半を表現をしてくれたので、勝ちたかったし、勝たせたかったなという思いが強いです。平日にもかかわらず、多くのファン・サポーターが来てくれて、心強かったですが、彼らにも残念な思いをさせてしまいました。

2試合連続先発起用となった綱島選手に期待している部分を聞かせてください。
やはりハンティング力です。彼の寄せの迫力や刈り取る力。もうひとつは、3列目から出ていく走力というところを含めてですし、キックのレンジも非常に長いです。もちろん課題があって、今は完全にポジションを取り切っているわけではないですけど、彼のスケール感を考えたら、今やれることを全て出せている状況だと思います。できていないところを克服しなければいけないところというのは、戦いながら、もっとチャンスを与えながら成長していける、そういう領域まで来ているかなと思います。

前半のパフォーマンスで評価できる点、得点を奪うための改善点について聞かせてください。
試合の入りを明確にすることは選手と共有していました。あとは多少ボールがつなげるようになったときに、我々のニアゾーンと呼んでいる、ニアゾーンのところへのこだわりを見せて、コーナーもかなりいっぱい取っていたので、流れの中で取れなくても、セットプレーで取れるチャンスはあると思っていました。実際入ったかなと思うようなシーンがいくつかあったので、セットプレーでもよかったので、前半は1点を取り切りたかったなという思いはあります。とにかく失った瞬間からの切り替えであるとか、ミドルサードでもチェイシングしながらラインを下げずに、ハイラインを保ってボールにプレッシャーに行くということを恐れずにやってくれたと思うので、あの前半があったからこそ後半にボールが持てたと思いますし、押し込めたと思います。なので、我々がひとつ目的とするような前半が過ごせたからこそ、勝てなかったというところは、もうひとつ我々の質のところを上げていかなければいけないなと思っています。

11試合負けなしの要因はどの辺りにありますか?
引き分けが多いので、全くもって胸を張れるような11試合負けなしではないと思います。1勝と3分けが勝点で同じなので、勝ちたかったなという思いの方が強いですし、勝てたなという試合は振り返っても何試合かあるので、そこの詰めの甘さと言ったら選手にはかわいそうですけど、ここを勝ち切れるチームにしていかなければいけないと思っています。ただ、守備において我々は誰かがさぼったらこのチームはJ1で戦えないと思うので、ピッチに立っている全員が守備を免除されず、前線からのハードワークをして、できるだけ相手陣でサッカーをするというところを目指しています。その結果として、自分たちのゴール前に張り付くような時間というものは長くないので、それが結果として負けていないというふうにも言えるのかなと思います。我々が対戦している相手は、最後の最後に実績的にエクセレントな選手が投入されてくる。したがって、我々がペナルティエリアにへばりついてしまうと、例えば今日の(イッサム)ジェバリもペナルティエリアの中でプレーされたら点を取られます。我々はボックスアウトして、ペナルティエリアの中に入らせない。できれば相手陣でサッカーをするということを、全員が強い意識を持ってやっているということがひとつだと思います。もうひとつは、リードされてもしっかりボールを大事にしながら、人数をかけて相手のペナルティエリアの中に入っていければ、何かが起こるというのは、今みんながいい信じ方ができているので、最後まで諦めないようなメンタリティになれているかなと思います。

さまざまな形での9つの引き分けをどう評価されていますか?
それはもう(メディアの)皆さんが評価してください。僕は勝てたはずの試合をどういうふうにしたら今後勝点3にできるかということを考える立場です。今日であれば、あの前半でどうやって点を取るか、あの後半のあの揺さぶりからのミドルのシーンを、もう4つ、5つ作れれば、おそらく点を取れたと思います。なので、選手は今持てる力を出してくれていると思いますけど、これを勝点3にしていくための精度の上げ方というのは、やはり練習の中でどういうふうに刷り込んでいくか次第だなという思いでいっぱいです。もちろんこのクラブは、J1残留ということが絶対の目標、最大の目標、等身大の目標です。ただ、それに満足せずサプライズを起こすんだという思いがあるので、引き分けを悔しいと思えている今の状況を大事にしたいなと思います。

31年前のこの日にJリーグが開幕しましたが、監督にとってこの日を迎えた率直な気持ちを聞かせてください。
少し前の会見でも言いましたが、31年前に自分はサッカーから離れていて、サラリーマンでした。なので、川淵(三郎)さんのスピーチというのは、本当に他人事のように聞いていました。サッカーで飯が食える世界が来る、そのために頑張った人たちがいるんだなという、そんなことが起こりうるんだなというような立ち位置で見ていました。今は自分なりにですけど、微力ながらサッカー界にどういうふうにこれまでの経験を恩返ししようかと考えています。日本のサッカー界を、どういうふうに提示していくことが、日本のためになるのかというところを、自分なりにやれることをやりたいと思いますし、そういう機会を得ている、その場にいさせていただいているということを、すごくありがたく感じています。

コメントを読む

選手コメント

DF 4林 尚輝

磐田戦の負傷から復帰してフル出場になりましたが、感触はいかがでしょうか?
実際に試合をやってみて、そんなに後遺症のようなものは感じずにできたので、よかったかなと思います。完全復帰は鹿島戦のときです。その段階では動き始めて、ちゃんと練習に加わってやりました。多少自分の中でも違和感みたいなものはありましたけど、やっていく中で克服できたので今日の試合で復帰することができました。

堅い展開の試合になりましたが、どういった感覚でプレーされていましたか?
前半は鹿島戦の反省というところがあったので、やっぱり早い時間帯に失点したくないという気持ちがありました。もちろんみんなが中2日、中3日で試合に出ている中、自分は1週空いていたので、守備のところでは強度を落とさずにいきたいという思いはありました。まずチームとして失点しない立ち位置であったり、リスク管理というのは(千田)海人くん含めてディフェンスラインでずっと声をかけ合ってできたので、カウンターを食らうシーンというのはある程度減らせたのではないかなと思っています。

後半終盤に倉田秋選手の決定的なシュートをブロックする好守もありました。
自分の目の前で失点するシーンというのが、今季何回かあったので、みんな中2日、中3日でやっている間、自分は1週空いてるというのもあって、絶対失点したくないという思いはありました。あそこでは体を投げ出そうと決めて、コースを切るとかではなく、一歩でも近く、今ヴェルディがやっているやり方で、シュートブロックに入ろうと思っていたので、しっかりシュートブロックをすることができてよかったです。ある意味あのようなシーンは運みたいなものもあると思いますし、あそこで失点してもおかしくはなかったです。だからこそ、そういう意味でチームを締めるためにも「集中しろ」と檄を飛ばしました。あとはもう1個詰めないといけないというのは言っていました。左サイドで崩されそうになるシーンとかもあったので、そういうところでアラートにならないと失点していくので、できるだけしないようにと思って声を出していました。

前半は直接フリーキックを除いて相手にほぼシュートを打たせない守備ができました。
2トップがしっかり追ってくれている部分もあり、そこをしっかり自分たちが構えて、チャンスというチャンスというのは、そこまで作らせずに守れたのかなというふうに思います。

後半は点を取るという部分で最後尾からの球出しやボールの持ち運びでの工夫も見受けられました。
今はスタッフの方と自分のビルドアップの改善や置き所というのはチャレンジしてやっていこうという話をしているので、今日はプレスをできるだけ受けないような持ち方とかを意識してやれた部分もありました。もっとそこを攻撃につなげていけるような、自分からパスが出せるような選手になっていきたいなと思っています。

2試合連続の複数失点からのクリーンシートの意味は大きいですか?
大量失点した後の試合だったので、ゼロで終われたことはよかったと思います。ただみんな勝ちたかったですし、勝たないといけないゲームではありました。前回の試合からの課題を克服できたというか、成長した姿というのは見せられたのではないかなと思います。

コメントを読む

MF 7森田 晃樹

後半終盤に決定的なシュートがありました。
なかなか相手の怖いところにパスを入れられずに、横回しの時間が長かったので、ようやくああいう場面ができたところで、決め切れなかったのは自分の実力不足かなと思っています。相手がニア側に1人立っていて、ファーを狙うのもいいかなと思いましたが、キーパーがコースを読みやすいかなと思ってニアサイドに蹴りましたが、ちょっとコースが甘かったのと、シュートスピードが足りなかったなという印象です。

相手の縦パスのところをうまく切っていた印象ですが?
守備のところでは前半に関して、宇佐美選手だったりがトップ下のところで、落ちて前を向かれるのが、僕たちとしては一番怖かったので、あそこにボールを入れさせないということを結構意識していたので、その辺はよかったかなと思います。

前半に宇佐美選手からボールを絡め取る素晴らしい守備もありました
相当のボランチのところで、宇佐美選手は、だいぶ意識してというか、警戒していたところでした。今日に関して前半は綱島選手と組んでいましたけど、わりと守備のところでは仕事をさせなかったのではないかなと思っています。

前半のパフォーマンスで評価できる点、得点を奪うための改善点について聞かせてください。
守備に関して、分析してその対策というものをチーム全体でしっかりできた部分がありますが、今日のところはなかなか前線で起点を作れなかったというところと、ちょっと無理してでも相手の嫌なところにボールを入れるところや流動的な動きが少し足りなかったかなとは思っています。

11戦負けなしという結果をどう捉えていますか?
勝てていないので、あまりポジティブでもないですけど、負けてはいないので、全然ネガティブになることなく、チームの雰囲気としてはいいと思っています。

コメントを読む

MF 8齋藤 功佑

試合を振り返ってください。
悔しいですし、勝ちたかったです。

後半頭からの交代出場となりましたが、どういった指示がありましたか?
自分が入ったことで、流動的に攻撃していこうという指示があった中で後半になりました。

前節と異なるポジションやメンバーも変わった中で少しボールを引き出すのに苦労していた印象ですが?
そこは自分の力不足でもありますけど、やっぱりトップ下で出るか、サイドハーフで出るかで、チームのバランスが変わるので、あまり効果的な動きはできなかったと自分の中では思っています。ただ、自分が外に張るよりか、中でプレーした方がチームが活性化すると思ってプレーしましたけど、チームが(マイボール時に後ろを)3枚っぽくしたときの流動的な動き方が、あまりみんなで共通意識を持ってやれていなかったので、そこが課題かなと思っています。

染野選手も復帰した中、今日の攻撃面での課題を改めて聞かせてください。
ソメ(染野)が出ることによるストロングもありますし、それによって前半の内容はすごくよかったと思います。ただ後半自分たちが点を取りに行くときに、3枚っぽくなったときは、終わった後にソメとも話しましたが、2トップが縦関係になることによって、相手が掴みづらくする必要があるなというのは終わってからも話しました。自分が中に入るというか、サイドハーフの選手はサイドに張ったところからローテーションしたタイミングで中に入ってくるのがベストだと思いますし、2トップが縦関係になっていた方が、絶対効果的だと思うので、あとはボランチが後ろに落ちてサイドバックが高い位置を取らないと、効果的ではないという部分でも、いろんなポジションで共通認識がなかったので、そこが改善されると、もっと効果的に攻められるのではないかなと思っています。個人で動くのではなく、グループやチームで流動的に動く必要がありますし、偶然それができたシーンというのが、(森田)晃樹のシュートシーンもありましたけど、揺さぶっていくと、中がぽっかりと空くタイミングもあって、ああいうチャンスが作れるので、もっと再現性を高められれば、もう少しいい攻撃ができると思っています。

2試合連続の複数失点からのクリーンシートの意味は大きいですか?
本当にポジティブな部分はたくさんありますし、入りの内容だったり、前半の内容というものはがここ数試合よくない中、だいぶ改善された部分だと思います。しっかりと成長した部分も受け入れながら、課題にもしっかり向き合っていくことが必要だと思います。

コメントを読む

試合一覧へ