佐藤凌我「キャリアハイを更新できるように」
全員で戦って6連勝フィニッシュを目指す
──前節の新潟戦に1-0で勝利し、5連勝を達成しました。改めて新潟戦を振り返ってください。
新潟さんはすごく強かったですし、相手にボールを持たれる時間も長かったんですが、全員が集中を切らさずに(失点)ゼロに抑えられたことが先制点にもつながりました。その後も危ないシーンを作られましたが、全員で体を張って守れましたし、総力戦というか、良い戦いができたと思います。
──前節でJ1参入プレーオフ進出の可能性がついえました。6位との差はわずかだっただけに、「あの試合に勝っておけば」「あそこで勝ち点1でも拾っておけば」と悔いが残る部分もあるのではないでしょうか?
そういう試合があったのは事実で、勝てる試合を引き分けにされたり、勝ち点を失った試合は多くありました。ただ、それを言い出すとキリがないし、これが勝負の世界。そんなに甘くないということなので、これを来季の糧にできればと思います。
──今季は開幕から8戦無敗と好スタートを切ったものの、その後は勝てない時期と好調な時期が交互に来るジェットコースターのようなシーズンでした。自身にとって一番苦しかった時期はいつ頃でしょうか?
チームが勝てていなかった時期は個人的にももどかしさがあったので、チームの結果とリンクしているというか、やっぱりチームが負けている時期は個人としても悩みました。自分が(ゴールを)決めていれば勝てた試合、もっと優位に進められた試合は多くありましたし、それは前監督の堀(孝史)さんの時も、城福(浩)さんになってからも同じです。
──プロ2年目、中心選手としての自覚を持って挑んだシーズンだったと思います。どんな部分に自身の成長を感じますか?
「2年目のジンクス」と言われていた中で、シーズン序盤は得点が取れない時期があって悩んだりもしましたが、1点が取れてからは気持ちが楽になりました。今年も2ケタ得点が取れましたし、一定の結果は残せたかなと。ただ、チームのみんなに助けられての得点ばかりでしたし、自分が伸びたというよりはチームメイトに取らせてもらったという感覚です。そこは本当に感謝していますし、これからより多くのゴールを決められるように成長できればと思います。
──ヴェルディに加入してからずっと1トップでプレーしてきましたが、今季途中から2トップで戦う機会も増えました。システムが変わったことで、やりやすさややりにくさはありましたか?
2トップでは背後に抜けるプレーが求められましたし、コンビを組む相棒との距離感なども意識する必要があったので、やっぱり1トップとの違いはありました。やりやすい部分も難しさもありましたが、コンビを組む選手の特性を見ながらプレーできたのは良かったかなと思います。
──最終節は3位岡山との対戦です。このまま6連勝でフィニッシュできればいい形で来季につながっていくかと思いますが、岡山戦への意気込みを聞かせてください。
もう昇格も降格もない自分たちに対して、岡山さんはまだプレーオフが残っている状況です。でも、目の前の試合を勝ちにいくのがプロとしての姿だと思うので、全員で戦って6連勝フィニッシュを目指します。
──個人としてはあと1ゴールで昨季タイ、2ゴール取れれば昨季の成績を上回るという状況です。やはりゴールが欲しいのでは?
そうですね。もちろん可能性はゼロではないので、キャリアハイを更新できるようにあと1試合全力で戦えたらと思います。
──ファン・サポーターに向けてメッセージをお願いします。
今年はもう昇格の可能性がなくなってしまいましたが、来年につなげられる戦いをして、最後に味スタのピッチで勝利したいと思います。ぜひ応援をよろしくお願いします。