谷口栄斗「最後に笑って終われるように」
相手のサッカーに付き合うのではなく、まずは自分たちのサッカーを
──前節の群馬戦、谷口選手は出場機会がありませんでしたが、試合を振り返ってみていかがですか?
勝たなければいけない試合だったと思います。シュート数も多かったですし、自分たちのやりたいサッカーができていたので、圧倒して勝たなければいけなかった試合です。
──連敗は3で止まりましたが、リーグ戦では現在5戦未勝利です。なかなか結果が出ない状況をどう見ていますか?
苦しい状況ですけど、試合を振り返ってみると相手を圧倒できていた試合もあります。やりたいサッカーができているのに結果が出ないということで、選手たちも気持ち的に落ち込んでしまう部分はありますが、監督やコーチ陣からは「やりたいことはできている。あとは最後の質だ」と言われています。その最後の質をしっかりと高めることができれば、勝利はついてくると思います。
──天皇杯ではJ1クラブを次々と破り、最終的にベスト8まで進みました。準々決勝の京都戦では谷口選手自身もゴールを挙げましたが、大会全体を振り返っていかがですか?
自分たちは若いチームですが、J1のチームと対戦できるということですごく高いモチベーションで臨んでいました。だからこそ、京都戦が悔しい結果に終わってしまったことは残念です。試合を振り返ってみても、自分たちのやりたいことはできていました。数少ないチャンスで相手にやられてしまったので、センターバックの自分としては悔いの残る試合になってしまいました。
──プロ1年目ながらここまでリーグ戦27試合に出場、プレータイムは梶川諒太選手に次いでチーム2位です。加入前にイメージしていたものと比較して、ここまでのシーズンをどう振り返りますか?
もちろん、1年目から試合に出たいという思いでやっていましたが、いざチームに合流してキャンプなどに参加してみると、そんなに甘くないということを痛感させられました。それでも、今こうやって試合に出させてもらっているのは、自分がやってきたこと、チームがやってきたことに自信を持って取り組んでこられたからだと思います。ただ、試合に出させてもらっている分、今の結果にはすごく責任を感じますし、真摯に受け止めなければいけない部分だと思います。
──プロの舞台での実戦を通して、ご自身の強みや課題も見えてきたと思います。
自分の強みは後方からのビルドアップやフィード、1対1での対人守備だと思っています。ただ、強み以外の部分はもっと成長しなければと思っています。リーグを戦ってきた中で、自分の判断ミスから失点につながったシーンも少なからずありましたし、もう少し冷静に状況判断ができるようにならなければいけません。
──今節は秋田戦です。天皇杯では勝利しましたが、敵地でのリーグ戦では3点差を追いつかれての引き分けという悔しい試合になりました。チームとしてやるべきこと、警戒すべきことはどんなことでしょう?
アウェイでは相手の土俵に乗っかってしまった部分が少なからずあるので、相手のやりたいサッカーに付き合うのではなく、まずは自分たちがやりたいサッカーを実践する必要があると思います。それプラス、球際や空中戦で優位に進めることができれば、勝つ確率は上がってくると思います。“闘う”という部分も大事にしたいです。
──今季も残り8試合となりました。ファン・サポーターに向けて終盤戦への意気込みをお願いします。
今は5試合勝ちなしと苦しい状況ですが、僕たちは自分たちのサッカーを信じてやっています。ファン・サポーターのみなさんと一緒に勝ち続けられるように、最後に笑って終われるように精一杯やっていきますので、残りの試合も応援よろしくお願いします。