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MATCH試合情報

2022 明治安田生命J2リーグ 第27節 - 東京ヴェルディ vs 徳島ヴォルティス

マッチレポート

監督コメント

城福 浩 監督

試合を振り返ってください。
平日のナイターに来てくれたファン・サポーターのみなさんに残念な思いをさせてしまったと思います。選手も悔しい表情をしていましたが、この悔しさを次の試合にすべてぶつけていきたいと思います。 試合については本当の絶好機がひとつありましたが、決めなければいけない絶好機を決められなかった後に、少し相手に流れが行ってしまったのかなと思います。もっとアグレッシブに攻撃で相手を引っ張るべきだったかなと。そこの反省をしています。引いてしまうと、特に相手のサイドの選手の個の良さを出させてしまい、そこを前半のうちに修正できなかったことが残念です。とにもかくにもあの時間帯に点を取られてはいけなかったですし、そうなると相手に時間を費やされます。 自分たちがビハインドの中で実際のアクチュアルプレータイムがどれだけあったかは分かりませんが、そういう試合にされてしまうので、決め切れなかったところ、ゲームの運び方、決定力を含めて反省しなければいけません。ただ、やれたこともしっかりあるので、それを90分間の中でもっと多く出せるように次の試合へ準備していきたいです。

前半に宮本選手と稲見選手のポジションを入れ替えた狙いは守備のテコ入れでしょうか?
本来であれば、サイドバックがもっと高い位置を取って相手のウイングポジションの選手を低い位置まで押し込めれば良かったのですが、その先手を取れなかったので、逆に自分たちのペナルティーエリア周辺でウイングにボールを持たれて一対一の対応で後手を踏むというシーンが多かったです。やるべきことはまずあの部分の対人を抑えて、ゼロで後半を迎えようというふうに考えていました。もちろん、稲見も中盤のハンティングで良いプレーをしていましたが、そこを捨ててまでもサイドを抑えたかったというのが、前半の変更のところでした。

後半より攻撃的に戦いましたが、後半勝負というゲームプランでしょうか?
そういうことではなかったです。もちろん選手も入れ替えて攻撃のスイッチを入れなければいけない状況だったので、選手たちも非常に前がかりにやってくれたと思います。相手もリードしている状況で、このまま終わればいいというような試合運びだったと思うので、そこをこじ開けられなかったのは残念ですし、ニアゾーンのところをもっと深く、早い時間帯から入っていければ、もっとチャンスを作れたと思います。入っていく時間が少し遅かったと反省しています。

西谷選手の前線起用、交代策を含めて今日の選手選考について聞かせてください。
もちろん我々は中2日だったので、コンディションの部分はイメージしていました。ハーフタイムで少なくとも一人を入れ替えて、早い時間でどんどんバトンタッチしていき、我々のインテンシティを下げないで相手陣内でサッカーをしていくことをイメージしていました。ひとつは前半終了間際に失点してしまったこと。もうひとつは雨の中でスリッピーなピッチで、ちょっと技術がブレた部分があり、良いボールの奪い方、良いハンティングをしても、そこからシュートまで行き切れない局面が何度かありました。そこでフレッシュな選手を入れて、しっかりとシュートまで行けるようなそういうチームとしての顔を出したかったという狙いで3人を替えました。

森田選手がベンチからも外れましたが、コンディションや連戦を睨んでの判断でしょうか?
もちろん彼もリカバリーに努めてくれましたし、誰をベンチに置いて攻撃的にいくのか、あるいは試合を安定させるのか、そこは我々の中で考慮した結果、最終的にいろんなバージョンを考えたときに、今日のメンバー構成となりました。森田に関してはこの2日間でしっかりと準備をしてくれていたと思います。

前半と後半半ばまで攻撃でなかなかニアゾーンを取れなかった原因はどの辺りにありましたか?
前半に関しては相手もフレッシュということもありますが、我々のサイドバックはアグレッシブなポジションを取ることが、自分たちらしく戦う上で必要なことで、ボランチを含めてセンターバックでつなぎを安定させた中で、サイドバックが高い位置を取れれば、あるいはサイドハーフのどちらかでニアゾーンを取るようなシーンがもっと作れたと思います。その中でサイドバックがなかなか高い位置を取ることができず、ニアゾーンに入っていく選手が限られていたのが前半だったと思います。 後半は我々のアンカーポジションの3人のところで安定させ、サイドバックが高い位置を取れたので、外で起点となるのが、サイドバックであったり、サイドハーフだったりしますが、そこに預けて絡んでさらにもう一回ニアゾーンに入っていく、我々が言うところでのローリングをしていく。それができたのはサイドに人数を増やすことができたからだったと思います。そこはポジショニングだけでなく精度の問題もあったと思います。もう少し高いポジションを取らせれば良かったと思うとともに、良い形でボールハンティングをした後にシュートまで持ち込めたシーンは、前半に関しては決定機だけで、それ以外ではシュートまでなかなか持ち込めなかったと思います。そこが前半の大きな反省点です。

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選手コメント

DF 16山越 康平

試合を振り返ってください。試合を振り返ってください。
前半にもったいない失点をしてしまい、そこからずるずると行ってしまった印象があります。

ベンチに攻撃的なメンバーを多く入れていたこともあり、ある程度後半勝負という流れでの試合だったと思いますが、チームとしての試合運びはいかがでしたか?
全体的にはミスとかどうとかではなく、前半に関しては球際のところで少し緩い部分もあったので、もっと後ろから厳しく言っていかないとダメだと感じていました。戦術どうこうというよりも、前半はその部分で負けていたのかなと思います。

序盤から対応に苦しんでいた杉森考起選手に最終的にやられてしまう形になりましたが?
あの場面ではカットインされてしまったので、中を切らせる声をもっとかけるべきでしたし、コーチングや相手にボールが入る前にもっと良い準備ができたのかなと思います。

後半の終盤はかなり押し込む展開からゴールにも迫りましたが、もっと早い時間帯であの形まで持っていきたかったというところでしょうか?
人も入れ替えた部分もあり、後半は右サイドからの攻撃という意図があり、それを出すことはできました。ただ、全体として最後の質を上げていかないといけないと感じています。

今季初の2試合連続無得点という部分をどのように捉えていますか?
監督交代前は点を取れていましたが、守備が失点を重ねていて、今はその逆の形になっています。どちらも完全に改善するのは難しいですし、現在はどちらかといえば守備に重きを置きながら全員でハードワークするという状況なので、攻撃で点が取れていないことは事実ですが、そこは最後の質だと思います。得点、失点に関してはペナルティエリア内での質がすべてだと思うので、そこはチームとして上げていきたいです。

ビルドアップやフィニッシュまでつなぐパスの部分で苦戦した印象ですが?
メンバーも変わっていて意思疎通が少し合っていない部分もあったので、コミュニケーションをもっと取るべきだと思います。

現在、システム変更やメンバーの入れ替わりで新たな形での攻撃を構築している段階ですが、サイドでのコンビネーションやプレーの質を上げることが得点を取る上で重要な点だと思いますが?
プレーしているサイドハーフの特徴に応じて、受けるタイプの選手であれば、サイドバックがより高い位置を取り、裏へ抜けるのが得意な選手の場合は、内側やサポートを意識する必要があります。個々の長所をチームメイトがもっと理解して、その強みを出しやすい環境やプレーを導き出せると、もっとスムーズにいくと思います。

ここから厳しい連戦が続く中、今日のようにメンバーを入れ替えながらの戦いが続きます。個々の特長を生かしながら誰が出ても同じサッカーができることが理想となりますが?
チームの戦術は全員が理解していますし、誰が出てもやるべきことは分かっています。ただ、細かい部分をもっと全員で合わせていくことが大事だと思います。

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DF 26加藤 蓮

試合を振り返ってください。
勝ち点1は取れた試合だったと思いますし、自分たちが目指しているのは勝利なので、そこから逆算したときに、結果を残すことができなかった。今日の結果にしっかりと向き合って、次は勝てるように。これを引きずることなく次の試合で勝つために切り替えていきたいです。

後半序盤にクロスバー直撃の惜しいヘディングシュートがありました。
3人目の動きで入っていくことをスカウティングの段階から意識していて、それができれば相手がつきづらいことは分かっていました。ああいう形で入っていくことは決めていました。本当に(馬場)晴也が良いボールを入れてくれたので、あとは決めるだけの場面でした。あそこは決めなければいけなかったです。

相手のキーマンの一人である西谷和希選手とのマッチアップはいかがでしたか?
そこからの失点はなかったですが、コーナーを取られてしまった場面もあって、相手が狙っていたところだと思うので、より高い位置でボールを奪っていく必要がありました。最低限やられないという部分に関しては対応できたと思います。

システム変更後にサイドでコンビを組んでいる杉本選手との関係性の部分はいかがでしたか?
自分が内を取るというよりは、逆にタイミングを見て自分が出て行ったり、竜士(杉本)さんが内側の背後に抜けた際には自分がワイドの位置でフリーになるというようなシーンを、もっと多く作れたのではないかと、試合後に感じています。今日の前半は自分たちの左サイドが結構空いていた中、右サイドを選択してしまう回数が多かったので、個人的にはもっと自分たちのところを使ってほしかったという感覚です。そこを含めて次の試合ではもっとピッチをうまく使いながら攻撃ができればと思います。 今日は優(宮本)が右サイドをやっていたときは、結構高い位置を取っていたので、自分は少し後ろ気味で作りに参加する形でした。右サイドで攻めるというチームの意識もありましたが、自分のところではバランスを取りながらポジショニングする意識でした。ただ、サイドはかなり空いていたので、相手のプレスの出方を見ながらプレーできれば、もっとゴール前に迫っていくこともできたのかなと思います。

個人としては後半によりアグレッシブにプレーできている印象もありましたが?
コンディション的には影響があまりなく、前節に関して自分自身はあまり良い結果を出せなかったので、そこを修正して戦わなければいけないと思って臨んだ試合でした。そこでまずは持ち味である守備から入っていき、そこでやられなかったことはひとつ良かった部分だと思います。

今季初の2試合連続無得点という部分をどのように捉えていますか?
チームとしてもシュートを増やしていく。コーナーキックやパスの本数を増やしていく。相手のコートでサッカーをするという部分は、データでも確認しているところです。そこはあらためてチームとして意識しないといけないですし、今日のような雨の試合ではミドルシュートや何か変化を起こしてゴール前に迫る、シュートをする選択肢を持たないといけないです。それをやれば、その先に何が起きるか分からないですし、シュートを打つことでキーパーがファンブルしたりもあるので、そういう選択肢ももっと意識してやっていきたいです。

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MF 17加藤 弘堅

どちらが勝ってもおかしくない展開だっただけに前半のパフォーマンスが少し悔やまれるものになりました。
決定機はなかったですが、シュートシーンはありましたし、雨が強かったという部分もあり、どれか入ってくれればという感じでしたが、結果はゼロでした。前半終盤にレフェリーに対して、「あと何分ですか」と聞いたときに「あとワンプレー」と言われていた中、そこで失点してしまったので、これもサッカーだと思いながら修正して次に向かえればと思います。

前半の戦いをどのように捉えていますか?
正直、怖さはあまり感じていなかったですが、杉森くんが相手の起点になっていて、それを見て城福さんも、稲見を右にしたと思います。対人は抑えていたと思いますが、あの失点シーンではずれが起きて失点してしまったので、集中力や中での声掛けといった、技術や戦術ではない部分で修正できるところだと思います。その辺りが今の甘さだと感じています。そこでしっかりと研ぎ澄ませられれば、より良い結果を引き出せると思うので、みんなで声をかけながらやれればと思います。

前半にご自身のところから右サイドの背後へ展開したボールがなかなか味方に合わない場面も散見されましたが?
自分の感覚的にわりと味方がいてくれるイメージで、間接視野で見ていましたが、優(宮本)が少し前に出られなかったというか、ハーフタイムに少し話しましたが、「次はもっと前に出ます」とは言っていました。個人的にパスミスという感じではなくいろいろなイレギュラーもあって、体力面なのかメンタル面なのか、意思疎通のずれなのか、そこはコミュニケーションで埋められる部分だと思います。

前半に関しては少しフィニッシュまで持ち込む回数が少なく見えましたが?
結果的にそういうふうに見られてもしょうがないと思います。質で勝負するのか、数で勝負するのかという部分で、今日もどこかのタイミングでゴールが決まっていれば、その質問もなかったと思うので、そうなったときに数で勝負するというシフトチェンジも必要なのかなと思います。今日はスリッピーだったので、バウンドするボールやアップの段階でもスタッフから低くて速いボールでもいいという話をしていました。ただ、そこは選手の瞬間的な判断なので、その場で決断してやっていければと思います。(西谷)亮なんかは特に経験を含めて今日の試合が今後につながればいいと思います。

3枚替えで臨んだ後半の立ち上がりは少し相手に押し込まれる形になりましたが?
サッカーでは立ち上がりはどのチームも勢いを持って入るので、その攻防で少しこちらが遅かったのか、そういう部分はあり得ることです。ただ、耐え忍んで結果的には押し込む時間が増えたので、そこはネガティブにならず。どうしても相手がいることなので、いくら自分たちがアグレッシブに行こうと臨んでも、押し返されることはよくあることです。その押し返されている時間帯に何ができるのかが大事で、今日は相手のクオリティに助けられている部分もありましたが、そのやり合いから逃げない。そういう部分ではみんながやれていたと思います。立ち上がりはどちらに転ぶか分からないので、特に集中が必要だと思います。それは今後もあると思いますし、押されることが悪いではなく、押されたときに何をするのか、シフトチェンジや選手の頭の切り替えができればいいのかなと思います。

馬場選手とボランチで組む回数は多くないですが、どういった役割分担を意識していましたか?
晴也(馬場)はわりかし去年から一緒にやっていますし、練習試合を含めてプレーしているので、特徴はお互いに分かっています。ただ、突発的に判断して前に出て行ったり、逆に守備でもガツっと行ったり、彼の特長を出せるようにと考えています。やりにくさは全くないですし、今後も一緒にやっていくのであれば、よりコミュニケーションを取っていきたいです。わりと仲は良いので、二人でのプレーをもっと増やせればと思います。

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MF 34西谷 亮

前半序盤の決定機を振り返ってください。
凌我(佐藤)くんからのショートパスを受けた形でした。あの場面ではボールを正面の位置に置いてしまい、ちょっと良い形のインパクトではなかったです。もっとインパクトしてコースを狙うことができれば、入っていたのかなと思います。

今日は前線の位置でのプレーになりました。新たな引き出しとなりそうですか?
どこでもできるような選手にならないとダメだという気持ちがあるので、与えられた時間、ポジションでどこまでやれるかが大事なので、その中で自分の持ち味を出していきたいです。

ここ最近球際でもタフに戦えるようになった印象もありますが、序盤戦に比べて手ごたえはありますか?
これまで何度か試合を経験させてもらっていますが、自分に足りないのはそういうところだと感じていたので、日ごろの練習から激しく行く、素早いプレッシャーのところだったりを少しずつ出せるようになっているかなと思います。

後半の終盤の良い形のボール奪取などアグレッシブな守備も身に付いてきたように見えますが?
前でボールを奪い切るというところは意識していて、相手にボールを奪われた瞬間に自分はどこで相手を潰しにいくかを考えながら、より前で潰していけるようにと考えています。

今日は複数のポジションでのプレーとなりました。各ポジションで意識していたところを聞かせてください。
FWでは前半のはじめは前から追って、チームのプレッシングのスイッチになることを意識してやりました。中盤では後半終盤だったので、早く前線にボールを運ぶこと、セカンドボールを回収するところを意識しました。

1試合を通じて複数ポジションでプレーする際には心身ともに負荷はより大きく見えますが?
それぞれで求められることは違いますし、そんな中で使う体力やスプリントの回数も全然違うので、少し難しいかなと思っていました。ただ、勝つことだけを考えていたので、あまりそこは関係なく走れました。

今後の過密日程の中で今日のように試合に絡む回数も増えていくと思いますが、その中で試合を通しての貢献という部分でどのような課題を感じていますか?
今日はFWとしてはまず得点、自分のところではシュート2本がありましたが、いずれかを決められていれば、特に立ち上がりだったので、自分たちのペースにすることもできたと思います。もっと走れないとチームのプレッシャーの起点にもなれないとも感じました。ボランチとしてはもっと展開して怖い選手になり、たくさんのチャンスを作れるような選手になっていきたいです。

今季初の2試合連続無得点という部分をどのように捉えていますか?
城福さんからは、毎試合後にシュートが何本だったかを伝えられていますが、その本数が少なかったり、ゴール前でどうしてもシュートを打てるシーンでもパスで崩そうとするシーンも多いです。その部分で積極性が足りないというのは感じています。自分自身、積極性を出してシュートの数を増やせると考えています。

今日のようなピッチコンディションでは積極的なミドルシュートで少し事故を起こすようなアプローチがあっても良かったという考えもありますが?
ミドルシュートの本数が少ない部分もありますが、そのミドルシュートを打つまでにFWの選手が裏へ抜けて相手のセンターバックやボランチのラインを下げて、ミドルシュートを打てるスペースを作る動きも少なかったのかなと思います。

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