マテウス「しっかりと勝ち点を積み上げたい」
城福監督が来てディフェンスは劇的に変わった
──前節の大分戦は2度追いつかれる形で2-2の引き分けに終わりました。試合全体の総括をお願いします。
チームとしてすごくいいゲームができたと思いますし、みんながディフェンスの部分を意識的して、特に後半は苦しい時間帯をしっかりと守りきることができました。そこはプラスに捉えています。ただ、得点から失点までの時間が早かったことは修正が必要ですし、1失点目に関しては自分のミスもありました。チームとしても、個人としても、修正すべき点がいくつか見つかった試合だったと思います。
──試合終盤にはカウンターからフリーでシュートを打たれる場面がありましたが、好セーブでチームを救いました。
自分自身、1失点目のシーンにすごく悔いが残っていましたが、あのシュートストップで最低限チームに貢献できたのかなと思います。
──今季の初出場は6月18日の山口戦でした。前半戦の欠場については何か問題を抱えていたのでしょうか?
シーズンの初日からコンディションは良かったですし、フィジカル的にもいい状態で日本に戻ってくることができました。ただ、その中でなかなか出場機会を得ることができませんでした。
──マテウス選手の欠場中に、高木和徹選手、長沢祐弥選手、佐藤久弥選手がプレーしました。彼らのプレーにどんな印象をお持ちですか?
3人のプレーは練習からずっと見てきましたが、すごくいいパフォーマンスを見せていましたね。彼らがプレー機会を得たことについては自分もうれしい気持ちがありました。3人とも常に試合に出る準備ができているということを示したと思います。
──1シーズンの中で4人のGKがプレーすることは珍しいですが、お互いの関係性はどうですか?
どのポジションでもチーム内の競争はありますが、同じチームに高め合える仲間がいるのは良いことです。その中で、今は自分のコンディションも100パーセントに近い状態まで上がってきたと思います。
──城福浩監督の就任後、チームのどんなところに変化を感じますか?
確実に変わったのはディフェンスの部分ですね。以前と比べて、選手に求められるものもいい意味で変わりました。監督はやりたいサッカー、このチームに合ったサッカーというものをしっかりと伝えてくれていて、その中でディフェンスは劇的に変わったと思います。
──山本理仁選手、新井瑞希選手が移籍しましたが、若い選手たちの新たなチャレンジをどう受け止めていますか?
リヒトはまだ若いですが、これから偉大な選手になることは間違いありません。ガンバ大阪というビッグクラブに加入したことで、もっと成長していくのではないかなと期待しています。ミズキに関しては昨季終盤からスタメンの座をつかんで自分の価値を高めてきました。彼のクオリティはみんなが知っていますし、ポルトガルでの挑戦を個人的にもうれしく思います。頑張ってほしいですね。もちろん、チームに貢献してくれていた選手がシーズン途中で抜けるのはチームとして痛いですが、一人のプレーヤーとして個人的にはJ1やヨーロッパでのチャレンジを応援したいです。チームには2人の代わりとなる選手もたくさんいるので、その選手たちがしっかりと戦ってくれるはずです。
──リーグ戦では3試合白星がない状況です。長崎戦に向けて意気込みをお願いします。
難しい相手との連戦が続いていますが、今節はホームなので勝たなければいけません。終わってから言いたくはないんですけど、横浜FC戦に関しては、個人的な印象ですが、なかなかファウルを取ってもらえなかったなというのがあって、自分の中では歯がゆい部分がありました。でも、大分戦は状態が良かった相手に対してアウェイで勝ち点1を取ることができました。長崎戦も難しい試合になると思いますが、しっかりと勝ち点を積み上げたいです。