天皇杯勝利の勢いを持続できるか
新型コロナウイルス感染症検査の陽性判定が相次ぎ、チームは7月中旬に6日間の活動停止を強いられた。それでも活動再開後の初戦となった天皇杯ラウンド16では、120分の死闘の末にJ1の磐田を撃破。見事にベスト8進出を決めた。
磐田戦の延長戦では本来DFの奈良輪雄太が最前線に入る文字どおりの総力戦となったが、その奈良輪が値千金の決勝ゴールを挙げて勝利を収めた。ゲームキャプテンを務めた深澤大輝は、「活動停止やケガ人がある中で全員がチームのために走って戦った結果が、奈良輪さんのスーパーゴールにつながった」とチームの団結力を強調。これで城福浩監督就任後の公式戦7試合の戦績は5勝1分け1敗。“勝ちきれない”という課題を克服しつつある。
今節は現在リーグ戦10試合負けなしの2位・横浜FCが相手。前節も千葉に4-0の大勝を収めるなど好調を維持しているが、上位進出を狙うために越えなければいけない壁だ。アウェイでの前回対戦では先制しながら直後に追いつかれているだけに、今こそ“勝ちきる力”を示したいところ。ここまで18ゴールで得点ランキングのトップに立っているFW小川航基は要警戒だ。
ケガ人やコロナの影響でなかなか選手がそろわない中、シーズン前半にあまり出場機会がなかった山口竜弥や河村慶人、西谷亮が出番を得て主力欠場をカバー。7月17日には鹿島からの期限付き移籍でFW染野唯月の加入も発表された。チームの台所事情は依然として厳しい。磐田戦で120分戦った疲労もあるだろう。だが、全員がチームのためにハードワークする現在のヴェルディには、そうした困難を乗り切るだけの力があるはずだ。
対『横浜FC』戦績
通算:8勝12分12敗 44得点46失点
ホーム:4勝4分7敗 21得点24失点
アウェイ:4勝8分5敗 23得点22失点
[直近5試合の対戦成績]
2022/06/05 J2第20節(A)△1-1
2019/10/27 J2第38節(A)●1-2
2019/07/06 J2第21節(H)●2-3
2018/12/02 J1参入PO(A)○1-0
2018/09/08 J2第32節(H)○2-1