杉本竜士「勝利のためにハードワークを」
チーム全員が『チームのために』ということを忘れずに
──先日の天皇杯ラウンド16・磐田戦は120分の死闘となりましたが、改めてどんな試合でしたか?
自分はスタンドで見ていましたが、みんなが一致団結して、気持ちを全面に出したいい試合だったと思います。6日間の活動停止があった後で簡単ではなかったと思いますが、本当にみんな気持ちが出ていましたし、僕自身もすごく刺激を受けました。
──延長戦に入ってからは奈良輪雄太選手と西谷亮選手が前線に入るスクランブルな布陣となりましたが、その中で奈良輪選手が決勝点を挙げました。ベテラン選手がここぞというところで結果を出したことで、またチームが盛り上がっていくのではないでしょうか?
奈良輪さんはみんなのお手本になるような選手なので、そういう人が点を決めてくれたことはチームにとってすごく大きかったです。奈良輪さんのゴールをみんなが素直に喜んでいましたし、ああいう選手が結果を残すことはプラス材料になると思います。
──杉本選手自身はここ4試合欠場でしたが、現在のコンディションや調子はいかがですか?
悪くないと思うので、しっかりとチームに貢献できるように準備したいと思います。天皇杯は勝ちましたが、リーグ戦のほうもしっかりと結果を残していかないといけないので、大変なスケジュールですが、またみんなで頑張っていきたいです。
──城福浩監督に代わってから公式戦7試合で5勝と結果がついてくるようになりました。堀孝史監督時代と比べて、何か変化を感じますか?
堀さんが残してくれたものは間違いなくあって、そこに城福さんが求める前への推進力やハードワークなどがプラスされていい方向に向かっていると思います。堀さんが残してくれたものへの感謝を忘れず、その思いも含めて自分たちは戦わないといけないですし、城福さんが来てからチームには『前に、前に』という意識が出てきたと思うので、また頑張っていきたいです。
──ここまで6ゴールを挙げていますが、それ以上に攻守両面でのアグレッシブなプレーが印象的です。ヴェルディの育成出身として、チームの年長者として、何か意識していることはありますか?
自分はあまり口数が多いほうではないので、プレーでしっかりと見せられたらなと思います。
──今節は古巣・横浜FCとの対戦です。上位を目指していく上でも勝たなければいけない試合だと思いますが、どういった試合展開にしたいですか?
まず古巣対戦ということで思うところはなくはないですが、あくまで42試合の中の1試合なので、あまり意識せずに戦えればと思います。チームがまとまって、全員がハードワークできれば、おのずと結果はついてくるはずです。
──リーグ戦はこれから終盤戦に入っていきます。J1昇格という目標はまだまだ手に届く位置にいると思いますが、改めて終盤戦への意気込みを聞かせてください。
チーム全員が『チームのために』ということを忘れずに、勝利のためにハードワークをして、毎試合毎試合大事に戦っていきたいです。