河村慶人「どんどんチャレンジしていきたい」
もう一度、川崎戦のあの集中力を思い出して戦いたい
──前節の千葉戦は3点ともセットプレーからの失点でした。試合全体の総括をお願いします。
立ち上がりのセットプレーで先制点を取られ、そこから立て続けに失点してしまって、後半の立ち上がりにもセットプレーでやられてしまいました。それ以外で失点の心配はなかったのですが、セットプレー時の集中力が少し欠けていたのかなと感じます。
──河村選手は0-3になってからの出場でしたが、どのようなイメージでピッチに入りましたか?
負けている状態だったので、まずは1点取り返すためにもアグレッシブな守備、アグレッシブにゴールへ向かう動きというのを意識していました。
──80分には左サイドからのクロスに合わせてヘディングシュートを打ちました。あのシュートシーン振り返ってください。
(新井)瑞希くんが切り返して右足で持った瞬間にクロスが上がってくると分かっていたので、いいポジションを取って合わせようという感じでした。自分の中ではファーに流し込むイメージだったんですけど、少し頭を振りすぎてしまって上手く当たりませんでした。もう少しコンパクトにボールを捉えていれば、イメージどおりのシュートが打てていたのかなと思います。
──天皇杯の3回戦では国内トップの川崎と戦い、見事に勝利しました。改めて、J1王者にどんな印象を抱きましたか?
前半はベンチから見ていましたが、一つひとつの技術はやっぱり上手かったですし、後半にピッチに入ってからも、ポジショニングやトラップの技術、パススピードは(J2とは)違うなと感じました。ただ、チームとしても、個人としてもやれる部分はあったと思いますし、自信につながる部分はありました。格上が相手でも、集中すればしっかり自分たちのサッカーができて、勝てることも証明できたので、千葉戦での敗戦は忘れて、もう一度あの集中力を思い出して戦いたいです。
──城福浩監督が就任してここまで3試合を戦いましたが、やっているサッカーやチームの雰囲気に変化を感じますか?
城福さんはパスを出した後の動き出しや、パスをもらうための動き出しを大事にしているので、チームとして効果的な動き出しというのが増えたのかなと感じています。練習中もこれまで以上に声が出て盛り上がっていますし、チームの雰囲気も良くなってきていると思います。
──河村選手はここまで9試合に出場し、第2節の栃木戦ではJリーグ初ゴールも決めました。プロ1年目のここまでを振り返ってみてどうですか?
デビュー2試合目で点が取れて、自分としてもいいスタートを切れたかなと思っていたんですが、その後は出場時間が減って、試合に出られなくなった時期もありました。ただ、そういうことも「経験の一つ」ですし、結果が出ていないときこそ練習から全力でやることが次につながると思っています。結果が出るまでどんどんチャレンジして、結果が出始めても練習から全力でアピールを続けようと思っています。
──シーズンも半分を過ぎましたが、どんな後半戦にしたいですか?
J1昇格を目標にやっているので、そのためにも全員が一つになって、目の前の試合に勝っていくしかありません。チームとしては結果を求めてやっていくことが重要ですし、個人としても結果を求めて、チームの勝利に貢献できるような選手になっていきたいです。
──今節は琉球との対戦です。0-2から5点を奪って逆転勝利を収めた前回対戦のいいイメージが残っているのでは?
僕自身はメンバー外でDAZNで試合を見ていたんですけど、チームとしてはいいイメージが残っていると思います。ただ次は、逆転するのではなく、立ち上がりからいいサッカーをして先制点を取るような試合にしたいですね。それができれば、90分間楽しくサッカーができると思うので、しっかりと準備をして試合に入っていきたいです。
──最近は猛暑が続いていますが、そんな中で味スタに駆けつけてくれるファン・サポーターにメッセージをお願いします。
たくさんのファン・サポーターの方々が応援してくださるのは、選手にとってすごく力になります。自分たちはその応援に対して結果で応えたいと思います。