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2022 明治安田生命J2リーグ 第19節  東京ヴェルディ vs 大宮アルディージャ
2022.05.28(土)18:00 KICK OFF

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山本理仁「勝利を置き土産にして代表へ」

1本のシュート、1回のチャンスをもっと大事に

──前節の金沢戦は、ほとんどの時間帯で主導権を握りながら、カウンターによる3度のピンチで3点を失うという悔しい試合になりました。
全体的に自分たちのペースで進められていましたし、前半の30分くらいまでにあったいくつかの決定機を決めていれば3-0にも5-0にもできた試合だったと思います。でも、それを決めきれなかったことで、ピッチ上の空気感がだんだんダレてしまって、リスク管理のところも甘くなって、そこから3失点してしまった。チームとして改善しなければいけない部分ですし、今後二度と繰り返してはいけない敗戦だったと思います。

──攻めている時に決めきるクオリティ、攻めている時のリスク管理が課題かと思いますが、改善にはどんなことが必要ですか?
攻めている時はシュートで終わるとか、はっきりしたプレーで終わるということが大事だと思います。リスク管理の面ではリベロの位置にいる自分が一枚残るのか、あるいは攻撃しているサイドと逆のサイドバックが一枚残るのか、この辺はセンターバックのコーチングなども含めて、しっかり、はっきりしていかなければいけないと思います。

──心が折れるような試合展開の中、最後の最後で1点を返したことは次につながるのでは?
勝てた試合、勝たなければいけない試合だったので、1点だけでは喜べないし、25本くらいシュートを打った中であの1点しか取れなかったということが問題です。自分たちの生命線は攻撃なので、点が取れないとどうにもならない部分がある。逆に決めきれていた時は勝てていたと思うので、しっかり決めきるというところを練習から突き詰めていく必要がありますし、1本のシュート、1回のチャンスをもっと大事にしていかなくちゃいけないと思います。

──チームとしては苦しい状況が続いていますが、個人のパフォーマンスとしては昨季と比べて充実しているように見えます。本来のプレーを取り戻すきっかけのようなものがあったのでしょうか?
シンプルにコンディション面で「体が動く」というのはありますけど、それ以上に大きいのはやり方の部分ですね。去年までは全部を100パーセントでやっていたというか……表現が難しいんですけど、「やらなきゃ」という気持ちがあって、すべてのことに対して100パーセントで入り込む感じでやっていました。でも今は、どこかでフッと力を抜くというか、そういうやり方を覚えてから視野が広がったし、肩の力が抜けたプレーができていて、攻撃と守備のバランスもうまく取れるようになってきたという感覚があります。もちろん、球際での攻防とか走るとか、そういうプレーは100パーセントでやらなきゃいけないんですけど、自分のプレースタイル的にも根詰めすぎると良くないので、そういうやり方を覚えたことが本来の自分のプレーが出せる要因になったのかなと感じています。

──先日の秋田戦でJリーグ通算100試合出場を達成しました。改めて振り返るとここまでどんなキャリアでしたか?
1年目、2年目はフィジカル的に全くダメでした。ただ、そんな中で(ギャリー ジョン)ホワイト監督や永井(秀樹)監督が継続して使ってくれたことには感謝しています。もちろん、まだまだだった自分をピッチ上でサポートしてくれた先輩方の存在も大きいです。それがあっての100試合だと思うので、監督や先輩たちへの感謝の気持ちを忘れずに、200試合、300試合と積み上げていければと思います。幼稚園で公認支部のS.S.相模原のスクールに通い始めた時から、ヴェルディのトップチームというのは自分の夢だったので、そういうクラブで100試合を達成できたのは本当にうれしいです。今後、アカデミーの選手やスクールの子どもたちにとってのお手本、夢になるような選手になれたらと思います。

──今回もU-21日本代表メンバーに選出されましたが、理仁選手にとって代表はどんな場所ですか?
U-15から日の丸を背負ってやってきましたけど、やっぱり特別な場所ですし、パリ五輪への思いというのはその時から持っていたので、絶対にそこに食い込みたいと思っています。

──今節の相手は監督交代があったばかりの大宮です。相手が死に物狂いで挑んでくるという意味で難しい試合になりそうですが、どんな試合展開をイメージしていますか?
相馬(直樹)監督とは町田を率いていた時に何度か対戦していますが、おそらくハイラインで前からガツガツ来ると思うので、自分たちはそれを一個一個剥がして相手の背後を突いていきたいですし、守備のところも後ろの選手全員でしっかりと修正していきたいです。相手には監督が代わったことによる勢いみたいなものがあると思いますが、それに負けないように自分たちも勢いを持って試合に入りたいです。

──代表合流前、最後の試合となります。ファン・サポーターに向けて意気込みをお願いします。
なかなか苦しい状況が続いていますが、ファン・サポーターの皆さんのためにもとにかくホームで1勝したいです。勝利を置き土産にして代表に合流したいと思っているので、そのためにも死ぬ気で戦います!