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2022 明治安田生命J2リーグ 第8節  東京ヴェルディ vs 大分トリニータ
2022.04.03(日)17:00 KICK OFF

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梶川諒太「一喜一憂することなくできている」

良いチームになってきたなという感覚がある

──前節は見事な逆転勝利を収めましたが、その呼び水となったのは梶川選手のアシストによる前半終了間際のゴールでした。
得点シーンの前のCKでボニ(ンドカ ボニフェイス)が競り勝っていたので、ヘディングの競り合いで勝てそうな雰囲気がありました。自分のキックのフィーリングも良くて、何本でも同じところに蹴れそうな感覚があったので、それがアシストにつながったと思います。コシ(山越康平)もヘディングは強いですし、中の選手たちと「どこに蹴ってほしいか」というコミュニケーションは取っていたので、ゴールに結びついて良かったです。

──36分までに2点を先行される苦しい展開でしたが、後半は主導権を握りました。前半とどこが変わったのでしょう?
前半は相手の2トップに追われる状態で、その後ろの4-4のブロックを動かすことができていなかったので、後半は運び方や立ち位置を少し修正して相手を引き出しながらプレーしました。前半からボールを動かし続けたことがジャブのように効いていた部分もあったと思いますし、後半は相手の陣形に隙間ができて、チグハグになっているという感覚もありました。左の(新井)瑞希、右の(杉本)竜士が個の優位性を生かして相手を剥がしていたことも、自分たちがより優位に立つ状況を作り出してくれたと思います。

──逆転した後も守りに入らず、前線からプレスをかけ続ける姿が印象的でした。
もちろん、こちらが落とさずにやり続けた結果というのはあったと思います。ただ、どちらかというと相手の心が折れて、反撃の力があまり残っていなかったというのが大きかったと思います。相手が気落ちしたことで逆転した後もより強く行けたのかなと。

──“負けないヴェルディ”という印象が強まっていますが、山形戦、琉球戦で相手に先行されてしまったことは課題だと思います。試合の入りが悪かった原因をどう分析していますか?
山形戦については、相手の圧力を受けて本来取るべきポジションにいなかったり、プレッシャーを感じてボールを引き出すのを怖がったりしていたのが原因です。アリバイ作りのようなポジショニングになっていました。それではヴェルディのサッカーはできないし、もっと勇気を持ってやらなくちゃいけない。後半はそれができたからこそ、ああいう展開に持っていけたんだと思います。琉球戦は単純に自分たちのミスからの失点なので、ああいう失点はもちろん減らさないといけない。ただ、後ろからビルドアップしていくスタイルではミスがつきものなので、そういうミスを恐れず、勇気を持ってやり続けるメンタリティーも必要だと思います。

──アクシデントによる離脱者も多く開幕からスクランブル体制が続く中で、梶川選手は山越選手とともにここまで全試合に先発しています。ご自身のパフォーマンスについてはいかがでしょう?
徐々にコンディションが上がってきたなという感覚はありますが、いい選手がたくさんいるのでコンディションやパフォーマンスを落としたらすぐにサブに回ってしまうという危機感を持ってやっています。みんながそういう気持ちを持っていることがチームの好調の要因だと思いますし、常に競争があって、どんな状況でもチームのために取り組めていることが今のチームの強みだと感じています。

──山形から沖縄、そして東京と長距離の移動が続いて疲労もあると思います。
寒暖差もある中での移動だったので、正直に言えば大変な部分はありました。ただ、そういうことを言い訳にしだすと簡単に崩れてしまいますし、堀さんにもアクシデントや気候などに対してまだまだメンタル的に弱い部分があると指摘されました。もちろん、疲労がゼロかと言えばそうではないですが、それはどのチームも同じ。総力戦が続きますが、弱さを見せないようにしっかりと戦い抜きたいです。

──梶川選手は2020年に徳島でJ1昇格を経験し、ヴェルディに戻ってきてから「昇格するチームの雰囲気を伝えていきたい」と話していました。現在のヴェルディの雰囲気をどう見ていますか?
1試合の結果に一喜一憂することなくできているのはいい傾向だと思います。琉球戦は勝ちましたが、自分のパフォーマンスに納得していない選手がたくさんいましたし、みんなが危機感を持ってやっています。試合に出ている選手も、出ていない選手もチームのためにやれていて、粘り強さも出てきた。良いチームになってきたなという感覚はあります。逆に、これだけの選手がそろっているのだから、今年上がれなかったら次はないぞという覚悟でやっていきたいです。

──今節は昨季までJ1で戦っていた大分との対戦です。自分たちの力を計る意味でも、重要な一戦になりそうです。
大分は個の質が高いですし、新たに外国籍選手も入りました。最初はうまくいってなかったみたいですが、現在は2連勝中と調子を上げていますし、やっぱり力のあるチームだなと思います。楽しみな試合ですね。チームのために戦う、走るという当たり前のことをしっかりやって、まずは失点ゼロで試合を進める。そしてヴェルディの良さを出して絶対に勝ちたいです。

──ホーム3連勝を期待しているファン・サポーターへメッセージをお願いします。
今回のアウェイ2連戦ではサポーターの皆さんも同じように山形、沖縄に遠征してゴール裏に駆けつけてくれました。そういう方々と一緒に喜べたのは良かったです。勝ち続けることで「スタジアムで応援しよう」という方も増えていくと思うので、ホームでしっかり結果を出したいですね。みんなと笑顔で終わりたいので、応援よろしくお願いします!