日本瓦斯株式会社
株式会社ミロク情報サービス
株式会社H&K
ATHLETA
ゼビオグループ

OFFICIAL MATCHDAY PROGRAM

2021 明治安田生命J2リーグ 第42節  東京ヴェルディ vs SC相模原
2021.12.05(日)13:00 KICK OFF

COLUMN

『YOUTHFUL DAYS』vol.21 佐藤久弥

プロの厳しい世界で戦う男たちにも若く夢を抱いた若葉の頃があった。緑の戦士たちのルーツを振り返る。

取材・文=上岡真里江

公認支部からヴェルディジュニアへ

ゴールキーパーは、サッカーで唯一手を使うことが許されているチーム最後の砦。守備の要だけに、一度指揮官が信頼を置き“正GK”を定めると、その座を奪うのは決して簡単ではない。佐藤久弥は少年時代からその難しさに打ちのめされてきた。だが、その壁を乗り越えたことで、現在の自分に至ることができたのもまた事実だ。

当時は攻撃的なポジションで「点を取るのが大好きだった」という。そんな佐藤に、GK挑戦への誘いがあったのは小学校3年生の時だった。「当時のコーチの、『お前だったら、GKでプロにいける!』という口車に載せられてというか(笑) 『いや〜、プロか〜』と、自分の中ですっかり舞い上がってやることにしたんだと思います」。最初のうちはフィールドプレーヤーとの掛け持ちだったが、次第にGK一本に専念するようになっていた。

『ウイングスSC』は、東京ヴェルディの公認支部の一つである。コーチングスタッフにもしっかりとしたサッカー経験者がそろい、小学生の段階からGK専門コーチの指導を受けられたのは非常に大きかった。「土のグラウンドだったので、ブルーシートの上にマットレスを敷き、少し柔らかいボールを使ってセービングの形や球際の部分など、基礎中の基礎を徹底的に叩き込んでもらいました」

そんな折、思いもかけないチャンスが訪れた。小3か小4か記憶は定かでないが、『マリノスカップ』に出場するヴェルディジュニアの人数が足りなかったため、支部で行われた練習試合で目に止まった選手をメンバーに加えようというのである。ちなみに佐藤は、ウイングスがヴェルディの傘下であることをこの時に初めて知ったという。そして、GKとして練習試合に出場し、見事に選ばれたのだった。

そこで一目置かれると、のちに「もう一度練習会に来ないか?」と誘われ、小学校5年生から正式に『ヴェルディジュニア』の選手となった。

続きはTOKYO VERDY OFFICIAL FAN APPで!