『TOKYO CLASSIC』を浮上の足掛かりに
2連勝を懸けて挑んだ前節の新潟戦は1−3の惜敗。0−2から1点を返した後は主導権を握り、同点ゴールへの期待も高まったが、最後は自分たちのミスから3点目を奪われて前回対戦のリベンジとはならなかった。
それでも、「チーム全体で上手くいっている部分も多くあった」(小池純輝)、「失点後の立て直し方は非常に良かった」(佐藤優平)と選手たちが話すように、ポジティブな要素も数多く見られた。何より1点を返した後、選手のプレーや堀孝史監督の采配から「絶対に追いつくんだ!」という気概が見られたことは、チームが前を向いていることの表れだろう。
一方で引き続きの課題もある。堀監督が新潟戦の敗因として挙げた「立ち上がりの時間帯を上手く自分たちの形で過ごせなかった」ことだ。ビハインドを背負って相手にゴール前を固められたり、前掛かりになった裏を突かれたりという展開は、試合の入りが悪いことが原因であり、今季の負けパターンのひとつでもある。チームにはキックオフの瞬間から自分たちのサッカーを発揮する集中力、あるいはうまくいかない時にそれを打開する対応力が求められる。
今節は町田との『TOKYO CLASSIC』。相手は直近4試合で3勝1分け、11得点と勢いがあるが、ここでライバルを叩ければチーム浮上の大きなきっかけになり得る。相手の縦に速い攻撃やプレッシングをかいくぐって、いかにチャンスの数を増やせるか。ヴェルディサポーターにとっては高橋祥平との“再会”も楽しみのひとつだろう。
対『FC町田ゼルビア』戦績
通算:4勝4分6敗 17得点19失点
ホーム:2勝2分3敗 7得点9失点
アウェイ:2勝2分3敗 10得点10失点
[直近5試合の対戦成績]
2021/03/14 J2第 3 節(A)△2-2
2020/12/06 J2第39節(A)●0-1
2020/06/27 J2第 2 節(H)△1-1
2019/07/27 J2第24節(H)○1-0
2019/02/24 J2第 1 節(H)●0-1